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無欠外道の学園ライフ  作者: AZAZEL
中間試験編
6/24

6話

さて、急な話ですが宣伝です

この小説はAZAZELこと私と友人の黒桜で制作しているのですが、この度黒桜が個人で小説を出されましたのでそちらの宣伝です


小説名は『召喚勇者は死にました』です

内容は直接見てお確かめ下さい


ここを使うのは些かアレだと思いますが不悪

では本編とうぞ!

気付けば学園生活も一1ヶ月が過ぎていた

え?この前休日だったじゃないかって?

………後でちょっとこっち来ようね


と、まあ冗談はさておき…また何かあるようです


「突然で悪いが来週に期末試験がある」


唐突に言い放つツツジ先生、いやいやちょっと待ってくれよ


「せ、先生…急すぎじゃないですか?」


「悪いな、今日決まった事だからな」


「因みにとんな内容なんですか?」


「サバイバル生活だ」


………うん?


「仮想空間で?」


「まさか、現実でだ」


いやいやいやいや、急に言い出したと思ったら現実でサバイバル生活しろだと?

学生に何言ってんだよ……いや、まあ…この学園ってそういう所か


「と言うことで今から下見に行くぞ」


「はい?」


次の瞬間には足に教室の床は無かった、その代わりに鬱蒼と木々が生い茂り広大に広がる森が俺達の足元にあったのだ


「うわぁぁぁぁ!?」


「何だこりゃあぁぁぁ!?」


一年は突然の事過ぎて落ちると思ったのだろう、殆どの奴等はビビっていた

ソフィアさんを初め2年生以上は既に体験済みなのだろう…誰一人として驚いた様子は無い


「何だディラン生徒、驚かないのか?」


「まあ自分の異能でも空飛べますし…と言うかここ何処ですか?」


「大陸の南側に位置する大森林だ」


「はー、ふーん……はい?」


おいおい大陸の南側て言ったら『三大魔境』の一つじゃないですかヤダー


魔境というのは、大地から溢れ出る魔力が他の場所と比べ物にならない地域の事を指す

そして溢れ出た魔力を植物や動物等が過剰摂取すると『魔物』という生物が生まれる


『魔物』の殆どが知能を持っておらず本能のみで活動している

その為、人間が襲われたという話は当たり前…酷ければ食われたという話もある

その姿は面影を残しているものもあれば、完全に別の物になっているのも有ると様々


極々偶に知能を持った個体が出現する事も有るのだが、未だ確認されたのは片手で数えられる程


詰まり簡単な話、魔境には魔物がわんさかいる訳で…決して学生がサバイバルするような所ではない…決して


「まさかここでやるんですか?」


「勿論だ、下見と言っただろうに」


周りに目を移すと驚愕の表情を浮かべている1年が大量に居た、目を見れば「絶対無理だろ!!??」と言っていた


「大丈夫だよ、何も1年生だけでやる訳じゃないし…何よりソフィアちゃんがいるじゃないか」


まあ、確かにそうだけ………何で貴方がここに居るん?

いつの間にか俺の隣に学園長が立っていた


「何でここにいるんですか?」


「何でって、この魔法使ってるの僕だし」


「え、あ…マジすか」


流石……まじパネェッス学園長

これだけの人数を一瞬で転移するとか人間技じゃない、しかもその後全員を空中に留めるとか尚更人間じゃない

まあ事実人間じゃないけど


「それによく考えてご覧ディラン君…魔物相手なら蹂躙し放題だよ?」


「…ほほう、確かにそうですね」


「魔物の中には顔の表情を気持ちで変える奴もいるからそっちも楽しめる…一石二鳥じゃないか」


「成程、楽しみなってきましたね…やっぱりオーヴェンさんとは気が合う」


「僕もだよ」


暑い握手を交わす、するとゴン!ゴン!と頭を何かで殴られた

ヤバイ…くそ痛ぇ


「あのねぇ…貴方達、2人だけなら兎も角今は他の生徒も居るんですよ!考えて下さい!」


「いつでもどこでも俺は俺のスタイルを崩さない…それがポリシーで痛ぁ!?」


「馬鹿な事言ってないで少し黙りなさい?」


「はい、すいません」


もう一発土の拳骨をお見舞いされました、クッソ痛ぇマジで

てかソフィアさん…笑顔なのに目が笑っていないんだけど、超怖い


「と、取り敢えず今日は本当に下見だけだらこれから帰るよ」


怒らせないようにしないとな……それよりこの森、何か見た事あるような…何だっけな?まあいいか

次の瞬間には教室に戻っていた


学園長の姿はもう無かった、しっかし凄いなさっきの大型転移魔法

と、ツツジ先生が喋りだす


「2年生以上はもう知ってるだろうが明日から試験日までは授業は無い、この期間中に試験の準備をしてこい…このリュックに入る分の物は持って行けるからな」


あんまり大きくは無いですね、それに詰め込めるだけ詰め込めと…そういう事ですか

この日はこれで授業が終わった、そして放課後にクラス集会なるものが開かれた


教壇に立つ委員長…いや別に委員長では無いけど名前忘れた、いっか別に


「いいか一年、この試験は生き残れば勝ちだ…だがそう簡単には生き残れはしないだろう、何せ他の科が嫌がらせをしてくるだろうからな」


嫌がらせですかー…まあ随分と嫌われてますねぇ

という事なので生き残る為の会議開始


さっきから生き残るって言ってるけど本当に死ぬわけじゃなくて成績的にって話しだからね?そこら辺宜しく


「さてと、一年は二年以上の奴等と常に共に行動しろ…一人で動けば先ず狙われる」


成程、初心者狩りですか…何かやりそうな奴が頭に思い浮かぶけど


「取り敢えずソフィアの近くに居れば絶対に狙われない、もし何かあればソフィア…居なければ上の学年の者の近くへ行け」


「俺は別にいいですよね…と言うか別行動でいいですか?」


「君は…確かディランと言ったね、先程も学園長さんと仲良くしていた位だ…君は強いのだろうが、流石にそれを認めることは出来ない」


「そうだよディラン君、いくら君とは言え試験は初めてじゃないか…先輩達についていた方がいいと僕も思うぞ」


あら、ルークにまで言われてしまった

でもまあ来る奴潰せばいい話だろ…ただの作業じゃねーか


「うーむ…では先輩、生肉の近くにライオンが居たとしましょう…その場合、ハイエナは肉に寄ってきますか?」


「いきなり何の話だ?…まあ寄ってこないだろう」


「そうですよね…じゃあライオンを退けてしまえば?」


「寄ってくるな」


「俺はその状況がとても望ましいんですよ」


何言ってんだこいつという表情をする委員長…あ、カルロスだ…思い出した


「ですから俺はソフィアさんから「ちょっと」…何でしょうか?」


「その言い分だと私がライオンだって言われてるような気がするんだけど?」


「いやまさか、そんな訳ないじゃないですかぁ」


「……まあいいわ、続けて」


怖っ、ライオンみたいだな本当に…また睨まれた


「詰まり俺が先輩達から離れれば、他の科が寄ってくる訳ですよね?」


「そうだが…やはり危険だ、許可はできない」


「何言ってるんですか、折角魔物も人も思う存分叩き潰せる機会なんですよ?なら思う存分楽しまなきゃ意味無いじゃないですか」


「……君、本気で言っているのか?」


「勿論です…軽はずみでこんな事言う訳無いじゃないですか、寄ってくるハイエナ共や魔物達を好きに蹂躙……考えただけで気持ちが高ぶりますよ、いやー実に面白い」


そう言って歪んだ笑を浮かべる俺

幼馴染み二人以外の人間が何とも言えない寒気に襲われた、明らかに顔が引きつっている…ソフィアさん、今まで口を出さなかったツツジ先生さえも


「うっわぁ…ドン引かれてるじゃねえかお前」


「相変わらずの笑顔ね、私は嫌いじゃないわよ?」


「そりゃどうも…で、どうなんですかカルロスさん?」


「あ、ああ…3日後の実技の時間にもう一度確認する、その時に決めよう」


「分かりました」


という訳でクラス集会は一先ず終わった、さて帰るか


「ちょっとディラン、来なさい」


「えー…分かりましたよ」


ソフィアさんに呼び出しをくらってしまった、あまアレだけ言えば呼ばれるか


「ディラン、少しは場所を考えなさいと言ったでしょうに…全く」


「まあまあソフィアさん、俺にも考えがあってですね」


「考え?何かあるのかしら」


「もし俺が魔物や他の科と戦闘したとしましょう、そうした時…周りの2,3人巻き込む覚悟じゃなきゃ出来ないですよ?」


「っ!……まあ、確かにそうかもしれないわね」


「だったら俺は別行動で潰してた方が良いんじゃないですか?そっちへ行く魔物共も減りますし」


「………何か貴方に正論を言われると腹立つわね」


「そんな理不尽な…」


まあこんなもの建前だけどね、ソフィアさんが近くに居ると思う存分蹂躙出来なさそうだから

特に対人の時なんかすぐ止められそうだし


ソフィアさんが帰ると今度はツツジ先生が来た


「ディラン生徒、さっきソフィア生徒に話した理由は建前だな?」


「あら、バレてましたか」


「そんなことスグ分かる、飽く迄儂は教師だ…人を蹂躙などという行為は見逃す事は出来ん、やるならバレずにやるんだな」


「あはは、教師がそんな事言っていいんですか?」


「儂は教師でもあるがお前らの理解者でもありたいと思っている、お前の性格がそうなのであれば今更治すことは出来まい…なら見守ってやるまでだ」


ヤベェ…先生イケメンだわ、この人が担任でよかった〜マジで


「先生マジかっけぇッス」


「はぁ…しかし何でまたその様な性格になったんだ?」


「う〜ん、恐らくですが親父が少なからず影響がありますね」


「親の遺伝と言ったところか…まあいいだろう、試験は好きにやるといい…蹂躙したところで成績に響く訳でもないからな」


「はい、我が本能の赴くままにやらせて貰うことにします」


ツツジ先生も教室から出て行った、教室に残っているのは俺だけだった


「さあ帰るか」


そんなこんなで3日後、仮想空間にて


「ディラン、あまり認めたくは無いが君の単独行動を認めることにした」


「有難うございます」


「ソフィアと話し合った結果だ、君が思いっきり力を出すには周りに人がいない方がいいらしいからな…試験で自分の実力が出せなければ意味が無い」


「我儘を聞いてもらってすいません」


「まあ気にするな、自分の力を出して来い」


という訳で一人行動に許可が降りました、よっしゃキタコレ

蹂躙祭りの始まりだ


「では他の者の行動について話そう」


なんか長くなりそうだな、面倒臭ぇ

纏めると


行動班…主に周囲を探索等

俺とソフィアさんは単独行動

レヴィとオリヴァーは他の二年以上の生徒3人

ルークは二年以上4人

フェルトとウェイブは二年以上3人


防衛班…拠点を立て、拠点の防衛

カルロスとその他7人


先ずは拠点を立て上の通り防衛班が防衛、攻撃に耐えきらない場合は拠点を破棄し逃亡


行動班は食料の確保、他の科に遭遇した場合は気付かれなければ逃走…攻撃を受けた場合は反撃し、逃げることを最優先

何かあればスグに狼煙を上げる、狼煙については当日に渡す


………見つけ次第叩き潰しても構わんよね?この作戦守れる気がしねぇ

本当はもっと色々話していたのだが殆ど聞いてなかった


「今からは各班に別れ、顔合わせを混じえお互いの特性を理解し合え…お互いを理解していないと連携に支障が出でる」


ほほう、ならば俺にする事は無いな…なら堂々とサボっていようか


「あらディラン何してるの?貴方と私は各班の相手をするのよ?」


「は?…え、マジですか」


「本当よ、早くしなさい」


嘘だろ、何故そんなに面倒臭いことを!畜生め……仕方ない、偶には本気で相手してやるか







その後?勿論本気で(・・・)相手してやったよ

手抜き一切無しのガチ勝負、どうなったかはご想像にお任せしようかな


という訳で試験当日

入学式以来の体育館です、全校生徒が集まっている為周りからの蔑みの視線が思ったより酷かった

相変わらず異能って舐められてるよなぁ…


「分かってはいたけど実際にやられると何かムカつくわね」


「まあまあ、今だけでも夢見させてやれよ…何奴も此奴も雑魚ばっかで蹂躙するには丁度いい」


「…本当、いい性格してるわよね」


「おいおい褒めんなよ」


「いや別に褒めてる訳では無いと思うぞ…まあ楽しそうで何よりだな」


さあさあ楽しい蹂り…ゲフン、試験の始まりだ

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