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無欠外道の学園ライフ  作者: AZAZEL
暴走編
11/24

11話

少し日が空いてしまい申し訳ない

さてさて、一先ずは相手がどれだけパワーアップしてるかを見るために遊んでくるか

剣を振りかぶり前とは段違いのスピードで目の前まで近づいてきた


「うがぁぁ!!」


「うおっと、面白そうじゃねえか」


力も増したようだな…唯、理性やらは全部ぶっ飛んでんな

力任せに剣を振り回してるに近い


重力で吹き飛ばし一旦オリヴァーの近くへ戻る


「オリヴァー、他の奴らを避難させとけ」


「おいディラン、お前一人で大丈夫なのかよ」


「寧ろ何か問題があるように見えるか?だとしたら眼科に行くことをお勧めするぞ」


「分かったよ、無茶すんなよ」


そう言って周りの奴らに声を掛け始めるオリヴァー、それと同時にゆっくりと立ち上がるルーズ


「ちょっとディラン、貴方一人でやるつもり?」


「邪魔しないで下さいねソフィアさん…これは俺の獲物(玩具)だ」


「……はぁ、好きにしなさい」


「どうも」


ルーズがこちらへ飛び出して来た、上から剣を降り下ろす

重力で剣の起動を逸らす…てか力強過ぎ、ずらすだけでも結構力いるんだけど


ズガン!と音を立てて剣が地面へ滅り込む


「ヒュー…怖っ」


「消えろ消えろキエロ!!」


「うるせぇな全く」


刺さった剣を乱暴に引き抜き横薙ぎに払う、首を横にしヒョイっと躱す

更にそこから連続で斬りつけてくる


「邪魔だジャマダ!お前サえイナケレバ!!」


「…精神にも干渉されたか、若干本心と混じりつつ洗脳されてる…ってところか」


「うぉぉぉぉ!!」


思いっ切り地面へと剣を叩きつける、衝撃波で少し後ろへ飛ばされる

ひゃあー…とんでもないねあの剣


「フー…フー…」


「野生動物かよ全く…ほら、もっと攻撃してみろよ」


「舐めンなァァぁぁあぁアア!!!」


剣が紫に輝き始める、次第に闘気が高まっていく


「『唸る狂撃(マッドネスブラスト)』!!!!」


「ほぉ、面白い」


剣に溜めた闘気を黒い光弾としてこちらへ飛ばしてくる、かなり濃縮されてるなアレ

闘気技の一種なのか?…まあ、んなこたどうでもいい


「『闘気技・月華闘舞』」


左正拳突き、回し左蹴り…そして最後に右正拳突き

この手順で光弾を消し飛ばす


「ふぃ……『重力転換・重力蹴り(グラヴィティキック)』」


「グがぁぁアア!?」


「まだまだ終わらせねぇぞ、『重力式(グラヴィティ)パワーボム』」


腹を蹴る、怯んだところを足払い…両足を俺の肩に乗せて振り上げる様に上に持ち上げ……落とす


「がァアあぁぁあ!!!」


周りに小規模のクレーターを作る程の威力で叩きつけた……のだが、剣の効果のお陰かまだピンピンしてるな


「うへぇ…気持ち悪いタフさだな」


「クソがァァぁあぁアあ!!!『狂者の乱撃(マッドコンビネーション)』!!」


所構わず剣を振り回し始める、元々リーチが普通の剣より長い為かなり広範囲な攻撃


剣が頬を掠めていく


「喰らえクラエ喰らえ!!!」


「喧しや」


最後の一撃は大きく振りかぶり下へ落とす


「にげルなァぁ…」


「頭沸いてんじゃねえのかお前…でもイカレてるから沸いてるようなもんか」


「ウルセェぇえぇえええ!!『復讐の狂宴(リベンジアクト)』!!!」


黒い闘気を身に纏うルーズ、てか闘気って言うのかあれ?恨みとかの念が篭ってるからちょっと種類違うよな


まあいいか


「『闘気開放・中』」


「うぉぉオオォお!!!」


剣を振って振って振りまくるルーズ…地面へ触れれば弾け、空振れば風を切り風圧が届く

かなりのスピードとパワーなのが分かる


「ちょこマかと!!コザかしイ!!!」


「はいはい聞こえてるっての…一々叫ぶな喧しい」


「コれでオわりにシテやる!『復讐者の破壊(リベンジャーデストラクト)』!!」


剣の大きさが格段に大きくなる、大剣とかいうレベルを軽く超える得る程に

頭上高く振り上げる……そして振り下ろす、凄まじい地響きと轟音と共に砂埃が舞い上がる


「やっタか?こ、こレでオワりだ…」


「はぁ……期待して損したな、所詮は武器は武器ってことか」


「な、なニ!?ばかナ!!」


こんな程度の剣、片手で止められる…うちの親父の方が遥かに重いし強いな

片手で止めていた剣を離す、次の瞬間にはルーズの真ん前に移動し終えいていた


「『闘気技・刃脚乱舞』」


連続の蹴りを浴びせる…それはもう何百、何千発と


「グ!ガァ!!こノやろウ!!!!」


「『闘気技・業拳衝波』」


鳩尾へと一発殴りを入れる、入った瞬間に捩じ込むように腕を捻る

衝撃はルーズを貫通するかの如く鋭く、鈍い音が響く


「か……はっ!」


「やっと気絶したか」


やっと気絶したかこの野郎め…全く面倒だな

纏っていた黒い闘気も無くなっていた、さてさて…この剣について調べるとしますか


「なあオリヴァー、学園長呼んできてくれね?」


「あー、もう既に到着済みの様だぞ」


「うおぉ…いるなら居るって言ってくださいよ」


「ははは御免ね、つい癖でさ」


「まあ別にいいですけど…取り敢えずコレ見てください」


ルーズの手から剣を引っこ抜きオーヴェンへと持っていく


「おやおや、之また随分と懐かしい代物を持ってるもんだね」


「知ってるんですか?」


「ああ、名前までは覚えてないけど…確か使用者の理性を飛ばす代わりに身体能力を格段に上げるとか言ったかな?」


「へぇー…凄いですねこの剣」


「そうそう、後は使用者の恨みの念が強ければ剣も強化される…黒いオーラみたいなの出てたろ?」


「やっぱりアレって恨みとかそこらへんの念だったんですね」


「まあでなきゃ呪いの武器なんて言われようしないからね、コレは取り敢えず僕が預かっておこうかな」


ふーん…呪いの武器か、まだ世界に存在してそうだが……面倒臭そうじゃねえかよ全く

金輪際、出逢いたくないね


「取り敢えずこの寝っ転がってる次席君はどうしますか?」


「色々聞きたいし……尋問室にも連れて行ってくれる?」


「了解…って言ってもその部屋何処にあるか知らないんですが」


「じゃあソフィアちゃん案内頼めるかな?」


「分かりました」


ソフィアさんの案内の元、尋問室なる場所へきた

どちらかと言うと一歩間違えれば拷問室に間違われるような内装だった


「運んでくれたかな?」


「ああオーヴェンさん、何処にやればいいですか?」


「そこの椅子に座らせておいてくれ」


そこのって…これか?これ拘束具とか付いてて決して怪我人を(軽傷)座らせる椅子じゃない気がするんだが


「座らせましたよ」


「じゃあ拘束具付けといて、一応念の為ね」


あ、付けるのね

オーヴェンさんに言われた通りに腕と足にそれぞれベルト式の拘束具を付ける


「学園長…何を為さる積もりですか?」


「まあまあソフィアちゃん、そんなに怖い顔しないでよ」


「明らかに嫌な予感しかしないんですが」


「いいじゃないですかソフィアさん、この方が一応安全ですし」


「そうだけど…まあいいわよ」


暫くしてルーズが目を覚ます、やっと起きたよコイツ


「うーん…ん?ここは…」


「おや、起きたかなルーズ君」


「が、学園長?何で俺はこんな所に…って!なんじゃこりゃ!?」


「あー御免ね、さっきまで君暴れてたからさ」


「俺が?何があったんですか?」


本人は綺麗さっぱり忘れてるみたいなので少々事情説明、理解したので剣を持っていた経緯を聞くことに


「あの剣は…よく分からない男から貰いました」


「へぇ…学園内にいたのかい?」


「はい、力が欲しいくないかと言われて」


「え、ちょおま…まさかそんな臭いセリフであの剣貰ったのか?」


「うるせぇ!元はと言えばお前が!!」


お?何だ何だ、責任転嫁の時間か?


「俺がどうしたって?」


「テメェみたいな生意気な一年如きが…俺に勝ちさえしなけりゃ俺はあんなに焦らなくて済んだ!」


「ハハハ!見事な迄に綺麗な責任転嫁だなおい!俺が勝たなければ?寝言は寝て言えよ」


「黙れ!テメェさえ…異能科のテメェさえ居なければ!」


「見苦しいにも程があるだろ、自分の過ちを他人に押し付けるのか?」


「俺は…俺は常に上でなきゃならないんだよ!」


自意識過剰もここまで来ると清々しいよな、ソフィアさんにすら勝てないのに何が上だっての


「まあ自分の事を天才だの逸材だのと思うのは勝手さ…それでも向き合わなきゃならない現実だってあるんだよ」


「うるせぇ!黙れ!」


「まあ聞けって…確かにお前は強いよ、なんだって序列2位だったんだからな……唯俺が言いたいのはな、井の中の蛙程愚かな者は居ないって事だよ」


「何だと……」


「お前より強いやつなんざこの世にごまんといる…それを認められない内はいつまで経っても成長しないし強くもなれない」


「…チッ、んな事は分かってんだよ」


「分かってんだったら次の行動に移せ、でなきゃまた負の感情に飲み込まれるぞ…前向きに考えろとは言わねぇ、だが自分の未来ってのは自分で切り開くモノだ」


「……だから何だよ」


「お前の未来はお前のモノだ…他人にどうこうされるモノじゃねぇだろ?なら自分の力でどうにかしてみろよ、それでこそ強者だ」


「……フン」


さて、熱弁はこの位にしておいて

次の行動に俺も移す事にしますか、ではでは


「じゃあオーヴェンさん、どうしましょうか」


「は?」


「うーん…ディラン君が決めていいよ」


「な、何の話だ?」


「何の話って…勿論、処罰の話」


「な、え!?は!?!!?」


「当たり前だろ、いくら洗脳されていたとは言えやっちまった事は戻らない」


このままいい雰囲気で終わらせると思ったか?残念、俺は俺の思う道を進む迄よ

まあオーヴェンさんは最初っからこれが目的っぽいけどな


「本音はどうなのよ」


「お楽しみの時間がやって参りました」


「あのねぇ…はぁ」


いつもの如く呆れるソフィアさん、だが次の反応の仕方が違った


「……もしかして罰を与えることによって少しでも彼の罪悪感を削ぎ落とすという事かしら?…でもあのディランだし……いや、さっきまであんなに真面目だったから……」


何か壮大に勘違い為さってるけど…まあいいか、その方が都合いいし

てかあの(・・)って言い方は酷いと思います


「さぁて、どう致してやりましょうか」


「や、やめ…俺に近づくなぁぁぁぁ!!!」







翌日からルーズが俺に絡んでくることは無かった

何したかってか?まあ数時間は意識が朦朧として何も考えられなくなり生きている事が苦痛に思えてくる


そんな気持ちになる事をしただけだよ、それ以外は特に何もしてないよ…安心なさい


え?もっと具体的に?


うーん、まあ一部だけど気圧を変えてみたりオーヴェンさんが脳をチョチョイと弄ってみたり……ね?


因みに今日はルーズのお陰様で学園が休みになりました


「本当、これだけは感謝だな」


「ディラン君!大丈夫かい!?」


ルークが俺の部屋へやってきた、ルークだけだと思ったがいつもの面子が部屋へ来た


「ディラン…無事そうだな」


「昨日は誘導ありがとなオリヴァー…あんな程度の相手、どうにでもなる」


「流石だねディラン君、俺じゃ到底かなわないな」


「まあウェイブの能力じゃキツイだろうな…人それぞれ個性ってもんがあるよ」


然し…ウェイブやフェルト、ルークだって頑張ればあの脳筋(ルーズ)には勝てると思うがな


「そう言えばレヴィさん、能力を掛けようか迷ってましたね」


「ちょっとフェルト止めて頂戴よ」


「珍しく気の利いた事思ったなレヴィ」


「ええ、まあ邪魔するなって言われそうだっから止めたわ」


「間違いなく言ってたな、あの時は超興奮状態だったし」


これでも幼馴染だからかな…一応レヴィなりに心配してくれたんだろな

ま、杞憂に終わったけどな


さて、明日からまた面倒臭い学園が始まるのか…今日は羽を伸ばすとしましょうか


「よし!じゃあディラン君の祝勝をしようじゃないか!」


「いいなそれ!ナイスアイデアだルーク!いい店があるからそこに行こうぜ」


「いいわねダーリン、じゃあ準備してくるわ」


「俺もいいのか?」


「勿論さウェイブ君!フェルトさんも準備して来てくれ!」


「分かりました、じゃあ行ってきます」


「一緒に行きましょうフェルト」


………どうにもそうはいかないらしいな、当の本人を置いてけぼりにするのは良くないと思うぞ君達

まあ上手い飯が食えるならそれで良きかな


「早くしろディラン、飯はちゃんと奢ってやるさ」


「最初っから其のつもりだよ」


「はは!よっしゃ行くぜぇ!」


まあ、うるさい友人達も悪くは無いな

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