私の名前は木村拓哉
例2(小学校席替え編)
教師「じゃあ今から席替え始めるぞ~」
皆「え~」
教師「じゃあ席替えのくじ引けよ~。誰の隣になろうが文句は言うな~」
私「ふ~ん、席替えか。まあ窓際の一番後ろの席も飽きてきたし…ちょうどよかったかな!」
教師「じゃあ、次は木村!木村拓哉!」
私「も~その名前で呼ばないでくださいよ~」
皆「……」
私「よし引くぞ!」
皆「…」
私「うし!窓際の後ろから二番目!」
女子が一人泣き出す。
皆「!」
教師「どうした?」
私「一つ前に行っただけ…そんなに変わらんな、はは」
皆「…」
女子「いやあああああああああああああ」」
女子は大きな声で泣き始めた。
私「!」
教師「どうしたんだ?泣いてるだけじゃ~先生にはわからないぞ」
女子「ひっく…ひっく…木村君の…木村君の隣が…」
私「え?ぼく~?」
女子「木村君の隣がいやなんです!」
この時期の私は、自分が物語の主人公であると認識し、変に主人公ぶったキャラクターを演じていたため、皆に嫌われていた。
ただの黒歴史である!
できれば披露したくなかった…これも、私の顔面が整っていないから起きたことだ。
ん?なんだ?「性格がやばいからだろう」って?
いや、そんなことはない!私は様々な物語の主人公をたくさん見てきた。そしてわかったことがある。主人公は皆どこかしら気持ち悪い奴多し!
女の子のラブコメなどに至っては
「お~い、僕の子猫ちゃん!今日も可愛いね☆」
これである…こんな奴が学園で一番モテてたりする。
やはり顔であろう!ほら!
反論があるなら聞こう!
だがそんな言葉もこの巧みな文章で吹き飛ばしてくれる!
「お~い、僕の子猫ちゃん!今日も可愛いね☆」
と顔の整っていない男が笑顔で言った。
反論できまい!