はじまり
テキトーな暇つぶしです。
グサッッッ!!
「ぎゃぁぁぅぁぁぁぁぁ!」
* * *
私は今日、夢ノ学園へ転校してきた。 「よろしく…」
私、闇野 沙希は、いやでたまらなかった。 こんな奴らのために「仲良くしてくださいね」
なんか言わなければいけない。 屈辱的だ。
「ちっ!」 思わず舌打ちをしてしまった。
ザワザワと教室が騒ぎ始める。
「なんだよこいつ…」 「怖い…」
休み時間だ。 「ねぇねぇ!メアド交換しよーっ」
なんて声がかかる。 うるさい。耳障りだった。
こんなキチガイの奴らと一緒に昼ごはんを食べたりしなければならないのは、嫌でたまらなかった
まぁ、どこへ行ったとしても、嫌なことには変わりはないが。
「…」 一応メアドは教えた。 その子は、結というらしい。
この子が、私のターゲットだ。
次の日、私は結と一緒に学校に行かなければならなかった。
「でさー悠太ったらー」などとつまらない雑談を聞かされる。これだけでもいやなのに、結のトモダチまで混ざってくるのだ。 「沙希って呼んでもいいかな?」
嫌だと言ったらどうせ怒るのだろう。 人間ってそんなものだ。
私も人間だけど。
「いいと思うよ…」 「何それー」「あはははは」
と、楽しくもないのに笑っている。これは合わせるべきか。
しばらくして、私はいじめを目のあたりにした。
ターゲットは「佐奈」 こういうのは止めた方がいいらしい。止めた。
「先生に怒られる」 「は?だまれよ ターゲットにされたいの?」 また弱い人間が強気なこと言ってる。 私は気に食わなかった。
「決ーめた」