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Wish upon a Beast  作者: 九十九 千尋
プロローグ
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プロローグ

神暦にして、一億一万四千年。

残された記録を読み込んだ記憶。


 多くの屍を積み上げて、ヒトの世は回る物である。だがどれだけのヒトが、本懐を遂げて満足に逝くだろうか。

 蝋燭は最後が最も燃えるならば、その灯の熱で何かが出来るべきだ。その命に、生に、意味に報いるならば。

 しかし、何もできないのが常。非情な現実があるばかり。それが事実。


 だが、多くの世界の理を超えてでも、願いを叶える魔法が有ったなら?


 神話の時代より更に古きに生み出されたその魔法こそ、禁断の魔法たる召喚魔法。

 その力は空を裂き、地を割り、命を繋ぎ、時を巻き戻し、別れた者をめぐり逢わせ、あるいは一つを二つに引き裂く。天変地異を引き起こして余りある力を持つ最強の存在を呼び出す魔法である。


 だが何故、召喚魔法は禁忌か。そこには(にえ)が必要となる為である。


 贄、それは強き感情の事。さる者にとっては、身を焼く痛み。あるいは、別れ際に見た秋の夕焼け。ともすれば、言いそびれた花の香り。はたまた、最期に頬濡らす一滴。

 そうした贄は、総じて強い願いを持つ。その贄を核として獣は形成される。

 強き感情が輝くほど、召喚獣はその願いを叶えるために顕現するのだ。


 そして、願いを叶えた召喚獣は、この世の魔法の理に従い姿を消す。だがそれまではいかなる方法であれ消えず、死なず、絶えず。

 いわば召喚獣とは、願いを必ず叶える絶対の存在である。



 あなたならば、何を悔い、何を憂い、何を乞い、何を願い、あるいは(こいねが)うのか。

 これは、それを聞きそびれてしまったばかりに起きた物語。



作者です!

この作品はカクヨムに先行で発表しており、そっちでは公募にも出しているのでそちらもよろしくお願いします!

とはいえ、それじゃあ「なろう版はなんか無いの?」と思った時に「なろうでは前書きと後書きがある」のを思い出しまして……

「なろう版のみの前書きと後書き」を書きます! 主に設定や用語、キャラの心情のちょっとした捕捉などをキャラたちに茶化しながらしてもらう予定です。


 ちなみに、後書き前書きを読まなくても大丈夫なようには作る予定です(だってカクヨムには前書きと後書きが有りませんし)


よろしければ、お付き合いいただければ幸いです。

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