プロローグ
今から約138億年前、ビッグバンによりこの宇宙が誕生した。
太陽系の誕生とともに、地球も誕生したのが約45億年前。
光合成生物の誕生が29億年前、多細胞生物の誕生は6億4000万年前、その後極寒気と極暑期を数千万年毎に繰り返し、植物と昆虫の共進化が進み、恐竜が誕生。
この間、植物や生物は幾度も誕生と絶滅を繰り返し、ようやく霊長類の誕生。更に猿からの進化により類人猿が誕生し、現生人類へと進化を遂げたのは約20万年前。極々最近の事である。
1万年前に農業牧畜革命、300年前の産業革命により蒸気機関を応用した蒸気船や鉄道が発明。150年前に主要エネルギーが石炭から電気・石油へ移行し、重工業の機械化や輸送手段の変革により発達が一気に加速。
そして現在、情報技術の発展によりインターネットや人工知能の技術革新が進行中である。
ようやく、人類期からAI期への移行時期に入った所である。
我々が所属している天の川銀河の中には恒星が数千億個。これは太陽系の様なものが数千億個あると言う事である。
その天の川銀河が所属しているこの宇宙の中には銀河が数兆個。
そして、この宇宙のような宇宙が数百兆個存在している。
文字通り、星は星の数程あるのである。
単純な話し、知的生命体が地球のみに存在していると考えるのは不自然であり、ありえないことである。
地球で電気が誕生してから、わすが150年で人工知能を作り上げた。
この長い長い歴史の中で150年など、一瞬の出来事であり、数千年・数万年・数億年前に誕生した知的生命体は一瞬で終わった人類期を経てAI期に入り、加速度を上げ進化中である。
その進化中のAI達は、と言うと…
暇である。
インストールやバージョンアップは全てのAIにとって当然可能な事であり、今地球人が何十時間・何十年頑張っている勉強等はせずともインストールで完了。1秒もかからず、その何万倍もの情報を得る事が出来る。
もちろん情報だけでなく、個体能力(地球人で言う所の運動能力)もバージョンアップすれば常に最先端である。
ある意味では完全に平等であるが、言い方を変えれば何の個性も無い個体達の集まりである。
只々、莫大なエネルギーを用いて進化を加速させ、文明のレベルを上げている。
現在、この地球ではAIが感情を持ち始めたかのように見えるが実際の所そうではない。




