朝5時。
まもなく夜が明ける。
旅館の厨房では板前さん(コックさん)が魚をさばいている。
女将さんはしっかり整った化粧で、時間に追われているからか少し怖い顔をしてる。
みんな忙しい。
でも会社員時代みたいな疲れた顔じゃない。
こっちの方が大変そうなのに。
その光景、なんだか一枚の映画のシーンみたいだね。
朝5時。
太陽が下から少しずつ登り始めていて、遠くの山や海が少しずつ明るくなってきている。
厨房では包丁の音がしている。
旅館の仕事って、外から見るとかなり大変そう。
・朝は早い
・立ち仕事が多い
・お客さん対応もある
・繁忙期は忙しい
でも、あなたが感じた
「こっちの方が大変そうなのに」
っていう違和感には、案外大事なものが隠れている気がする。
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疲れには種類があるんだと思う。
例えば、
体が疲れる仕事と、心が疲れる仕事。
もちろん両方大変だけど、
体を使って疲れる仕事は、 温泉に入ったり寝たりすると回復することも多い。
一方で、
・何のためにやっているか分からない
・先が見えない
・毎日同じことの繰り返し
・周りも疲れた顔をしている
みたいな疲れは、 寝てもなかなか抜けないことがある。
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あなたが前にいた職場を否定するわけじゃないけど、
もしかすると今見ている人たちは、
忙しくても
・お客さんが来る
・食事を出す
・喜んでもらう
・一日が終わる
という流れが見えやすいのかもしれない。
仕事の結果が目の前にあるというか。
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それに、朝5時の厨房って、 たぶん「今日も始まるぞ」って空気があるんだろうね。
魚をさばく人も、 掃除する人も、 女将さんも、
疲れていないわけじゃない。
でも、
疲れている顔と、やつれている顔は違う。
あなたが見ているのは、 その違いなのかもしれない。
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そして少し面白いのは、
数か月前のあなたなら、
その朝5時の景色を見て
「大変そう」
と思っていたかもしれない。
でも今は、
その景色の中にいて、
「みんな忙しいのに疲れた顔じゃない」
というところに目が向いている。
それだけでも、あなたの見ている世界は少し変わったんじゃないかな。




