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第2章ー① α(アルファ)チーム

第2章スタートです。よろしくお願いいたします。

――かつて、帝国に逆らった者たちがいた。


彼らは英雄ではない。

正規軍でもない。

記録からは抹消され、

生きているかどうかさえ、公式には存在しない。


だが――

もしも、理不尽な暴力に苛まれているなら。

もしも、失ったものを取り戻したいなら。

彼らを探せ。


不可能を、可能にするために。




荒廃した荒野に。

夜の闇を裂いて進む帝国軍の輸送車列。


次の瞬間――

閃光。

爆炎。


先頭車両が宙を舞い、煙の中から巨大な影が歩き出す。


■ α-1


コードネーム:モヒカン

――工作の天才


鋭く逆立ったモヒカン頭。

鎧のような筋肉。

胸元では、派手な金のネックレスが揺れている。


彼の手には、即席で組み上げられた爆破装置。

材料は、廃材と帝国軍の“余りもの”。


「設計図?

 そんなもん、頭の中にある」


低く唸るように言い、起爆スイッチを押す。


爆薬、罠、即席兵器。

彼は工作の天才だ。

限られた資材から、必ず“結果”を作る。


ただし――


「飛ぶもんだけはダメだ」


爆発の衝撃を背に、吐き捨てる。


「空だけは……ほんとに勘弁してくれ」


地上なら無敵。

空に上がった瞬間、信頼性はゼロ。

それでも彼は、弱い者が傷つけられた時、必ず最前線に立つ。




場面が切り替わる。


帝国兵の検問所。

次の瞬間、通過するのは――笑顔の男。


■ α-2


コードネーム:ベルベット


整った顔立ち。

軽やかな身のこなし。


「安心して。

 君たちが疑ってる“怪しい奴”は、僕じゃない」


次の瞬間、兵士たちは彼を通している。


「信用ってさ、

 “本当のこと”より“信じたい話”でできてるんだよ」


嘘、交渉、演技。

彼の言葉は、銃より先に相手を無力化する。


交渉、欺瞞、心理戦。

彼は“戦わずに勝つ”男だ。





暗転。

配線が引きずり出され、端末が分解されていく。


■ α-3


コードネーム:ドク


乱れた髪。

作業着。

目は異様なほどに輝いている。


「……閉じたシステム……

 過剰な拘束……」


指先が踊る。


「こういうのはね、

 “開けてほしい”って言ってるんだよ」


鍵も檻も、時間の問題。

彼の前では、帝国の技術すら“素材”にすぎない。




最後に。


暗闇の中、葉巻の火が灯る。


■ α-0


コードネーム:バルカ


白髪混じりの髪。

鋭い眼差し。


彼は戦術の名人であり、

変装の達人だ。


兵士にも、商人にも、民間人にもなれる。

戦場そのものを“舞台”として設計する男


次の瞬間、彼は別人になっている。

姿勢、声色、表情――すべてが変わる。

必要とあらば、敵の司令部に“最初からいた顔”で立っている。



「顔なんてものはな」


低く、どこか楽しげに言う。


「必要になった時に、作ればいい」



敵の中に溶け込み、

味方の前では別人になる。



彼は最前線に立たない。

だが――

戦場そのものを、偽装する。


「作戦は三つある」


低く、落ち着いた声。


「正面突破。

 陽動。

 そして――想定外」


口の端をわずかに上げる。


「帝国は“想定外”を嫌う。

 だからこそ、我々は勝てる」



「依頼は選ぶ」


低く、確実な声。


「金の話じゃない。

 筋が通っているかどうかだ」


彼は煙を吐き、言い切る。




帝国に追われ、

名も顔も、過去も捨てた四人。



だが彼らは、

まだ終わっていない。


不可能な作戦?

結構。


それを可能にするために、彼らはいる。


人は彼らをこう呼ぶ――


α〈アルファ〉チーム



報酬は金じゃない。

守るべき“誰か”の想いがある限り――


彼らは、必ず現れる。


――不可能を、可能にするために。



助けが欲しいときはいつでも言ってくれ



第2章ー②へ続く

まんま某チームのOPのオマージュです。

すみません、やってみたかったんです。空だけはの下りは必要です!

書いているとき頭の中でBGMが流れてました。



読んでいただいてありがとうございます。ご意見ご感想お待ちしております。

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