第2話[転生]した様だな、でも何をしようか…
というわけで、俺は[転生]したのだ。
今でも「コレ、幻覚か?」とか、「コレVRの一種じゃね?」みたいに色々思っているが、最近ではそういうのは全部無視して受け入れている。
このままだったら“前世の夢”も無事叶えられそうだ。
あの日から三年半ぐらい経ったが、今何をしているかというと実験《特訓》だ。
何故二つの意味を持ってのかは今話す。
始まりは、魔力量を増やす為に特訓をし始めた時だ。
「大分魔力が増えたけど、コレってどうなってるんだろう?」
答えの選択肢は五つつまり五択
一つ目は、脂肪などに魔力が溜まっていってそこから一旦脳と心臓に魔力が行って、そこから魔力を使う時だけ魔力がそこから出ているので…
[電子みたいに原子の周りを周っている説]
コレは、多分無いが死体の解剖は禁忌とされているのでこの世界じゃ基本確かめようが無いから本には書いていない
二つ目は、説明が難しいな…俺の考えている。“概念”自体が違う
説明する言葉がないと言うか、するのに使える言葉自体がわからない
まあモヤモヤァとしておいてくれ、コレばかりは仕方ない。
(多次元説)
三つ目は、世界自体が違うので、何か別の…僕の理解などを超えた何かがある。
(数字みたいに当てはめられている説)
四つ目は原子に1とか2とかそういう感じに数字が当てはめられている説
五つ目は、神に似た何かがいつも頑張って、無理矢理現象を起こしている説
(神的要因説)
まあ、この場合は、そういうことだと割り切るしかない
ちなみに魔力は心臓と脳の辺りを魔力視で見ればそこら辺が一番魔力が濃くてそこに魔力が流れているのでそこに何かがあるのは確定…モヤモヤってし過ぎてストレスが溜まってるのは、無視
とりあえず目標としては、この世界に適した世界録の作成と武器(等級【本当の黒】)を再現させる事で良いかな?
あの頃は良かった。
どんなに難しい事を考えても答えとなる文章《論文》や先生《師匠》があった。
すぐに答えを知る事が出来たのだ。
しかしそれはもういない
ならばどうするか
私が導き出した答えは、自分自身が答えになる事
意味がわからないとは思うが、答えが無いなら作ってしまえって事だ。
先人達の様に…
◆/◇/◆/◇/◆/
夜か…
そろそろ動こうかな…
近況としては
年齢は、八歳で誕生日までは約二か月
見た目としては黒髪で平凡な貴族って感じ
家としては貧乏ってほどじゃ無いが、上位貴族ほど裕福ではない
俺が再現出来ている技術としては、二十世紀辺りだが武器等の作成はとても遅れている。まあ大体、火縄銃辺りは直ぐに作れる。
と言っても刀の作成が成功しているから武器の作成をする必要がない
それに、ある程度魔力を持って扱う事が出来る者には拳銃ぐらいの打撃だったら無効化出来る不意打ちでないと殺せない
せめてレールガン(グレード【白】)ぐらいは欲しい
それぐらいは無いと元王国騎士《父》は一撃で葬れない
王国騎士って言ってもそんなに凄いわけでは無い
国王守護魔剣士や城騎士達の方が強いと父が言っていた。
多分嘘だ
まあ父は王国騎士の下っ端みたいな者だったらしいしが…
そして俺には兄と姉がいる。
兄の名前は[シャウト ]
姉の名前は[メイシー ]
そして私、[]
今から盗賊狩りに行くところだ。
何故、盗賊狩りに向かうのか、それには色々な理由がある。
最初の理由としては、盗賊を倒すと色々と貰える。
例を挙げると盗賊の所持金、なんか高そうな絵画、金属類、宝石などと色々な物が貰える。
因みにコレはこの国の法律を無視したわけでは無い
盗賊についての法律には
一つ目はもし盗賊を倒した場合、|盗賊自体が生きてあった《生捕にした》場合近辺の自治体等に預ける。
俺は生捕にしないから無視
そして二つ目もし盗賊を倒した場合その盗賊の所持物は討伐者《倒した者》の所持物にする権利が与えられる。(国の重要物を発見した場合、近辺の自治体に預ける事)
みたいな事も書いてあった、
ちなみに国の重要物は見つけても無視する予定だ
二つ目は、家に貢献出来ること
その土地の秩序が保たれると保たれる程、商人が来やすくなり
納められる税金が増え暮らしが良くなること
まあ一ミリも思ってないが
そして最後、一番の理由
奴隷を助けて、その奴隷をそのまま部下に出来ること
コレがメイン
助けて恩を着せることで、裏切りの心配はほぼゼロ
怪我を一瞬で治す事が出来たら尚更恩を着せられる。
数年ならタダ働きも出来るかもしれない
※クズ思考
て事で向かうか
カッコ良く盗賊を討伐する為の装備を取り出して…
ーコレが俺の装備だ!
白い奇術師の仮面、青と青紫と赤さらに金色の帽子とマント、黒と赤と金色の装飾が施された上着とズボン
そう、この装備は僕の考えるスタイリッシュな怪盗をイメージした服装だ。
機能もちゃんと考えている。
帽子の中に短剣があったり…まあ色々あるが面倒なので説明はパス
ーよし準備はOK
部屋の窓から飛び出して盗賊を探しに行く
-*-*-*-*-*-*-*-*-
ーあっ居た居た
ちょうど馬車を襲った後みたい
「何がちょうどや」とも思うが、無視
ー見た感じ商隊の馬車かな?
死体も転がってるし、生きている盗賊の半数以上は怪我をしている。
俺でも勝てそうだ。
ー行くか…
宴会の中心に舞い降りこう言う、
「こんにちは、皆さん。景気がいいみたいですね」
「なんだこのガキ、見た感じ貴族か?」
「今俺らは機嫌が良いんだよ 頼むから死んでくれよっ!」
剣を抜いた、ただの酔っ払ったおっさんが数、名酔っ払って無いヤツも数名居るそして寝ているやつも
「おいおい、おい、貴族のガキは売るんだよ殺すなよ」
「ガキで悪かったねっ」
最前列の盗賊達を一撃で葬ったあとマントから短剣を取り出し投げる。
上手く頭に合ったったようだ。
「おい!コイツ魔剣士だ!皆んな起きろ!」
声をかけても起きない
「くそっ」
盗賊が襲撃者を探す
「居ねえ…どこに居やがる」
「ここだよ」
後ろから声がした。
「なっ」
「まあまあそんな驚かなくても、私は私の奇術《魔法》を見てほしいだけなんだよ」
「まっ魔法?」
「そう、魔法さ、ちゃんと見といてね」
そう言うと剣を収め帽子を取り、帽子の中に手を突っ込む
ーいまだ!
数人居た盗賊のうちの一人は思った。
そして剣を刺そうとする。
しかし、
「ぐっぐほっ」
帽子の中から取り出されたのは、短刀だった
「残念…ちゃんと見ていたら助かったかもしれないのにね」
ーまあ、嘘だけど
いつのまにかその場に居たはずの二十人を超えたはずの盗賊は消えていた。
ー戦利品をゲットしておこう
落ちている酒や食料は完全に無視
盗賊が持っている金を取って
次は絵画などの美術品嵩張るから全て奥にある山の基地に封印
大人になったら売ろうかと思っている。
ーまずいな…魔力が半分をきった。
いちいち走って基地まで持って行ったからかな
もっと、もっと魔力が必要だ。
カサッ
さっきから馬車の中に何かが居るんだよな…隠れているつもりなのか?
魔力は俺よりちょっと多いようだ、でも俺より魔力操作は下手に見える。
「“あんまりだよぉ”」
ーふぅん
ん?
ー日本語⁉︎
まさか転生者か…
俺以外にも居たのか…信頼出来なかったら殺すか…
「この檻か…」
外に運び出すと上に被っている布を取る
「ごめんなさい、助け…」
ガァゴォン
檻の扉を引きちぎる
「えっ?」
「やっぱり奴隷か…」
「ひっ」
ー拠点に連れて行くか
いや待て、
瞼を無理矢理開かせ目を見る
「ひっ」
白く濁った目が見える。両目に異常が…いや、見えないのか…
ーこれぐらいなら治せる
魔力を練って両目を作る。
ー修復完了
「目、開けろ」
「はっはい…」
少女が目を開けようとする。
「えっ見える…」
そこには、赤茶色の髪をもつ赤と青のオッドアイの猫系獣人が居た。
ー目に魔力を込めている様だ。もう魔力視を使っているのか…
「“目が…”」
そう言うと泣き出した
ー現地人のフリでもするか…
「なんて言ってんだコイツ」
「ごっごめんなさい」
「貴様には二つの選択肢がある」
背を向け、近くの木箱に乗る
「せっ選択肢ですか…」
「そうだ、貴様はこの金貨十枚を持って一人で生きて行くか、それとも俺について来て俺の部下になるか、…」
「部下になりたいですっ」
ー話している途中でしょうがっ
「わかった、それじゃあこの仮面を…第二席の座を受け取れ」
そこには少年が付けている仮面と同じ仮面があった
「はい」
仮面を取ろうとする。
「一応言っておく、その仮面を取るという事は、二度と陽の光を受けることが無いと言ってもおかしくは、無い事だぞ」
「はい!」
仮面を取った
「お前は将来何になりたい」
「えっ将来ですか……怪盗になりたいです!」
ー名前は…星…スター…スターライト、いやダサいか?…ステラ!よしステラにしよう
「ふむ、怪盗か…それじゃあ第二席“怪盗“ ステラとして生きていってもらおうか」
「“怪盗ステラ“…」
「俺の下で怪盗になるんだったら絶対に世界一の怪盗になる事を誓え」
「はいっ!誓います‼︎」
「良い返事だ…ついて来い、俺の拠点を紹介してやる」
「はっはい!」
「すいません…貴方の名前って…」
ーマズイ、偽名考えてなかった
「実名は…今は伏せておく偽名は…」
ーどっどっどうしよう…シャドウとかジョン スミスはエージェントっぽくて良いけど…なんかなぁありふれてる様な気が…影…ギリシャ語で… σκιαだったっけ…いや女っぽい気が…多様性は無視!…思い出せ…知り合いの殺し屋が教えてくれた、|切り裂きジャック《Jack the Ripper》でも良いが…
「まだ、ない」
「えっ?」
「考え中だ…一旦名無しって事にしておくが、後ほど変える予定だ」
「…あの〜」
ーこんどはなんだ⁈
「組織の名前ってなんですか…?」
ーマズイ…これも考えてなかった…
「…」
「あの〜」
ー神へ背く者たちは元の組織の名前に似過ぎてるというか言語が違うだけで、意味大体同じだからな…
「それもま…いや、今は教えられん」
⭐︎とかが欲ぢい