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エレベーターの怪  作者: 瀬田川 廡輪
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第五章〜質問

宜しく御読みになって頂けましたら幸いです!

『ごめんなさい。今までのお話を聞かせて頂いて、あなたが女性であるるのはわかりました。だからその質問に答える必要はない。あと・・・』

俺が文字のタイピングを始める間もなく、コメントが返ってきた。

『ええ。あと、手掛かり、でしたよね。ここがどこかという。○○区の☓☓駅から徒歩圏内だというのも間違いありません。少なくともこのわたしが☓☓駅から歩いてやって来られた訳ですから』

それは確かにそうだ。そして、彼女が☓☓駅周辺の地理に(うと)いのだろうという事実もある。それにしても・・・。

本当のところ、エレベーターの中では一体何が起きているのだろうか━━。

暴漢とともにエレベーターに乗り、おまけに停電の憂き目に遭って閉じ込められたにしては、やけにのんびりしているようにも思えた。なんでだろう。そんなものなのか━━。

俺は質問をぶつけてみた。

『今、例の男と一緒にエレベーター内にいるのでしょう?怖い目には遭ってませんか?痛いことされてない?脅されたりしてない?』

と、

『今のところはこのひとも停電によって我が身に危機が迫っているかもしれないのを悟っているみたい。だから、わたしを構うどころじゃないみたいよ。この状況で手出しなんかしたら、停電復旧と同時に逮捕されるのが確定したようなものですものね。兎に角、今は何事も起きていない。だだ、それでも怖いわ。早く助けて』

彼女の言うことも(もっと)もかもしれなかった。

彼女も閉じ込められたかもしれないが、暴漢の男もまた、袋のネズミ宜しく閉じ込められているのである。

それは安心材料なのだろうか?

わかりはしないが。兎に角も救出を急ごう。

御読みになって頂きまして、誠に有り難う御座いました!

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