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エレベーターの怪  作者: 瀬田川 廡輪
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エピローグ〜最終章

御早う御座います。完結致しました。

救助隊が到着したと思われる。

警察なのか消防なのか、自衛隊か?知りはしない。

が、()も角も何らかの理由で救助隊はもんぶらんの居場所を特定し、現場に急行したのであろう。

おそらくはこの配信を観ていたリスナーによる通報がきっかけ。

俺は安堵(あんど)した。

━━兎も角も、彼女は助かるのだろう。暴漢の男も引っ捕らえられるのでかろう。

めでたしめてまたし、か・・・?

『今、ドアをこじ開ける。ドアから離れてください』

警官らしい男の低い声。もんぶらんらしきが応える。

『はい。有り難う。宜しく御願いします』 

それを聴いた時、俺は戦慄(せんりつ)した。

それが俺が予想を全くしていなかったもんぶらんの声らしかったから、だ。

そう。それは、男性の声であった。まぎれもなく━━。

野太く低い男の声。間違いない。

━━もんぶらんは男だ。

確信した。

『早くこここら出して』

もんぶらん?


以下。もんぶらんによる証言。なんでも・・・。

━━罪悪感はなかった。非常事態だったから。空腹も限界のところだでたから。

・・・(う)すれば、である。背に腹は代えられない、であるそう・・・。

彼は○禁生放送のヘビーなユーザーであった。ただし、それまでは、視聴オンリーで、自分が配信者側に立つとは思ってなかった。

エレベーターに乗っている時、突如停電が起きた。

そして、乗っていたエレベーターは停まった。そして、暗闇。

その恐怖ときたら、計り知れないものであったという。彼はもともと臆病であり、そういった不測の事態に、耐えられるような人間でもなかった、とは自らの評。

彼は咄嗟に助けを求めよう、と考えた。いち早く危機を脱し立ったのだ。

ところが電話は通じない。声も届かない。

そこで考えたのが、○禁生放送で配信をして助けを求めようというもの。

ただし、彼もしっていた。○禁生放送では、いやでも、男性配信者よりも女性配信者のほうが圧倒的に視聴者は多いし、たすけてやろうと思うリスナーもまた多い、と。

そこで彼は芝居(しばい)を打った。

彼によれば、盲目の男に襲われたというのも真っ赤な嘘。知らないビルに入ったというのはむしろ本当。

彼は変質者。通りがかりの女性に強姦しようとした。知らない女性を襲った。

ところが、運悪く?運良く?たまたまそこに警察官がとおり掛かり、見咎(みとが)められて逃亡し、それを追跡された。走ってたまたま逃げ込んだのが

ところが、そのビルドという。

そして、警察官の追跡を振り切ったはいいが、たまたま停電の憂き目に遭ったという。

それだけの話らしい。

つまり俺は、女のコを強姦魔から守っていたのではなく、強姦魔を救出しようとしていた、というわけだ。

俺はその後、警察から事の成り行きの証言を求められた。男は無論、逮捕基礎された。


俺は、その数時間後、復旧した電力によってお湯を沸かし、無事カップ麺を食べるのに成功したのであった。

そう。ただそれだけのお話。


     【了】

御読みになって頂きまして!誠に有り難う御座いました。

有り難う御座いました。

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