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似舞目

あなたは、あたしを助けてくれますか?

「いつもそうやって、我慢してるよね」

「・・・?」


上からの声に、あたしは腕をどかして見上げる。

太陽の光に反射して、金色が目に入った。


「我慢するのって辛くない?」

「・・・辛くない」

「何でそうやって意地張っちゃうかなー」

「・・・張ってない」

「泣きたいなら泣けばいいんだよ」

「・・・」

「にらんだって怖くないよ」


そう言って金色は、高い位置から飛び降りてきた。

あたしの目の前で座り込んで


「ねぇ、蝶子ちゃん」

「馴れ馴れしい」

「・・・蝶子ちゃんはさ、何でそんな我慢してるの?」


目を見てしまった。

金色はあたしを、ただ見つめていた。


自嘲気味にあたしは笑った。

金色にじゃなくて、もちろん自分に。



「名前も知らないあんたに、あたしの苦しみが分かる訳もない」


金色が笑みを無くした。

でも、もう一度笑って 立ち上がって。


「蝶子ちゃんて、クラスでなんて呼ばれてるか知ってる?」

「・・・知らないし、知りたくもない」

「・・・・・・黒翅の蝶」

「・・・知りたくないって言ってんじゃん」

「いっつも名前みたいに真っ黒い髪なびかせて、何処かいっちゃうからその名前なんだって」

「・・・」


金色は歯を見せて笑った。

あたしとは正反対の、金色。

居心地悪い。


「俺はクラス代表で、蝶子ちゃんと仲良くなるためにきました!」

「・・・」


右手でピース、それをあたしに向けて。

金色はニカッと笑った。



「帰る」

「あ、蝶子ちゃん、待ってよー!!!!」



いつもの帰り道とは、ちょっと違った帰り道。

その日から、何だか変わってきたって気付くのは、もっと先の話。

こんにちわ、ゆチャンです。

結構楽しくかけました。


読んでくださって、ありがとうございました。

次回を楽しみにしててくださいませ。

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