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天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第4章 MONSTERS
42/50

MISSION4 奪還〜GIANT KILLERS〜

白い壁の中で施設の入り口を探すコッコ達

視界が悪い上に全部白いからよくわからない


ゴ!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

地響きと共に体が大きく揺れる

「地震?」

リンゴが周りを見渡す

クリビーが地面に手を当てて目を閉じた

「斜め前辺りに空洞を感じます!ソコから振動が発生してます」

斜め前?

ロングイが平な場所を見る

「元 池かなんかか?」

パリパリパリパリパリ‼

突然ヒビが入り始めた

「‼??」



白い壁の外では大きなクリーム色の陰がチームBiSHの前へと立ちはだかった

「何が出て来た?」

生物兵器なのは検討がついていたチッチだが種類によって闘い方が変わる

ウオォぉーん!

生物が叫ぶと風が止み、雪が止んだ

泣き声で雲が散ったのである

池の波紋の様に雲が開くと、この地方では珍しく日がさした

日の光が広がると生物の姿が見える


クリーム色のウェーブのかかった毛質

そこから出る黒い大きな手と足

顔はゴリラの様な彫り深き目

防塵マスクの様な丸いマスクと耳あての様な物をしている


「なんか可愛い♡」

アユニが食いつく

「これって…」

アイナが見上げる

「私も知ってる…」

モモコも見上げた

隣でリンリンのツインテールが揺れた

「ああ、山間の妖精 イエティだ」

チッチが少し汗をかいた

「倒さなくてもいいよね、MISSIONにイエティ入ってないし」

アツコが言うと

「そうだな…中へ行こう」

安全性を踏まえ白い壁へと向うとイエティの目がチームBiSHをとらえる


「そうは行かないみたいだね…」

チッチが呟くと5メートルはある高さからイエティの拳が降ってくる

ドゥオン!!

鈍く響く音がする

パキ!!パキパキパキパキ!!

ガバーン!!

凍っていた地面が割れ飛び散る

瞬時に退避したBiSHが拳圧で飛ばされる

「うわー」「キャー」

「大丈夫かっ!」

叫ぶメンバーに飛ばされながらチッチが確認する

空中で体制を整え着地すると

BiSHのヤル気モードに火がついた

全員が燃えている


「しゃーねー!狩るぞ!!」

チッチがそう言うと一斉に戦闘態勢に入る

アツコがメガネをクイっとあげる

「アイナ100%で」

「あいよーっ!マツクワさんトレンチ!!」

そう言って手を前に出すと銀色のお盆が出て来た

「そっちの100%‼?」

モモコが驚く

「違うわっ」

シルバートレンチにヴォイスを当てる

   "ヴォイスシンパシー100%"

WOOOO!!

声でトレンチが振動すると手を離す

トレンチは少し飛び、そこへまたヴォイスを当てる

Woooooooo!!woooooooooooo!!!

震えたトレンチが回転しながらアイナのヴォイスを更に共鳴させる

バキバキ!!グォン!!ウォオン!!ウォオン!!

声が拡散しトレンチで反響し始めた

ヴォイスはイエティの腹部へと声の連打で重い衝撃を与える

ウォ!!

イエティが吠える

身体がくの字に曲がるとチッチが下から拳を突き出し飛ぶ

ー 超瞬発  smack baby smack ー

下がってきたアゴへピシャリと拳が入る

イエティの顔だけグインと上がる

そこへ飛んで来たリンリンがガスライフルで眉間を撃つ

ボォンボォン!!

グシャン!!

イエティの顔が歪むとモモコのドリルキックがつま先を指す

ガオーッ!!!

堪らず倒れ込むイエティにアユニのスーパーパンチが顔面を捉えた

ゴッパーン!!

イエティは身体がS字になって倒れ込んだ


技を繰り広げたメンバーはチッチのいる場所へと戻りイエティを見た


「やったか…」

チッチはまだ警戒を解かない

「来るよ!!」

アツコがみんなに言うと興奮状態でイエティがゴロゴロと転がった


「痛がってんのか?」

アイナが冷静に見る

「大きい分、反応が遅いのかも」

アツコがイエティの痛覚が恐竜等と同じ痛覚と分析した


「大きくて皮も厚くて毛があるぶんダメージも軽減できるし、反面感覚が鈍いわ!攻撃後も気を抜かないで!」


アツコの分析に皆が頷いた

イエティは転がりながら暴れた

トレーラーや車が紙吹雪の様に飛んでいく

ウオォ ウオォ ウオォ

泣くように吠える

「イエティ!!もうやめよう!!私達は敵じゃない!!」

CKスーツの言語コントロールでイエティへ叫ぶ

フー!フー!フー!

息を吐きチッチを見るイエティは目が真っ赤になり拳を下へぶつけた

ドン!!

地響きで揺れる

「無理かぁ〜」

チッチが頭を抑えた

「あれだけ喰らえば普通怒るよ」

モモコが冷静に返す

「先に暴れたのアッチだし」

チッチが口を尖らせる

ンモァアアアァァァ!!!

地面に当てた拳をそのまま地面ごと殴り始める

ガゴガガガゴガガガガガガガガガガガ!!

氷が削れ飛び散りながら来る大きな拳

「ウォッ」

各自回避の為飛ぶ

拳圧と氷の玉がメンバーを襲う

ガードで氷を受け 拳は避けるがそこへ蹴りが来る「ナニ!!!」

ドン!!

全員に蹴りが入ると空へと飛ばされる

すかさずイエティは身体を回転させてバレーボールのアタックの様に上から打ちつけ

BiSHは叩き落とされた

バン!!

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

氷の地面へとめり込むとそのままイエティの連打が全員へ打ち付けられた

ガンガンガンガンガンガン

地面はひび割れ更に割れ

氷には6人の血が飛び散り紅く染まる


めり込んで動かなくなった6人がそこに居た


白い壁の中

 コッコ達は目の前に開いた大きな穴を見て驚く


下にはロケットミサイルらしき先端が見えた


「この中に王子が‼」

ミヤビが緑色で光輝く鉄の塊に威圧感を感じた


"発射3分前"

「マジか!!」

アナウンスに焦る

「これって核ミサイルか?」

ロングイが指を指す

「多分そうだと思う」

コッコが頷きかえす


クリビーがロケットの空気を読む

アツコの分析をマネすればロケットの構造がわかるんじゃないかと形状と造りを読み説こうとする

「わかるか?」

キーンが呟く

クリビーは先端の丸みで空気抵抗を算出 発射迄の時間とロケットエンジン音で重さを予測 色合いでの年式

「これは 製造は約7年前!! 重さ300トン 2段式カートリッジ液体核燃料 飛距離は大気圏迄飛んで弾道を描くので2万キロまで操作できるタイプだ‼」


「で?中に燃料は積まれてる?」

「解かんない」

キーンが呆れてクリビーを見た

「通常は無人ロケットなのに王子が乗ってるって事は乗れる場所が作られた……クリビー、液体カートリッジタイプだっけ?」

ミヤビがクリビーに振るとコッコがスノウの持っていたケースを思い出した

「なるほど」と呟いく

「2人ともありがとな」

コッコが笑う

「ロングイ!あんたのビームは加減出来るか?」

質問に複雑な顔をするロングイ

「出来なきゃ別にいい、そんときは皆で地道に壊すから」


ロングイは帽子を上から抑え

「やってみる、核は "無い" でいいんだな!加減失敗したらみんな死ぬからな!恨むなよ!」

タマがロングイのコートをギュッと握る

「大丈夫だよ、頑張っから」

前言撤回するようにタマの帽子をポンと叩いた

「じゃ!やるぞ」

コッコとイガラシ ミヤビとキーンが穴のフチ迄行く

ミサイルが発射する迄に王子を見つけ出し

出て来たミサイルをロングイが破壊する作戦


4人がミサイルに捕まりながら降りて行った


白い壁の外 

めり込んだ地面からチッチが出てくる

それにつられたように他の5人が立ち上がる

全員ボロボロで血だらけである

「このバケモンが!」

べっ!と口の中の血を吐き捨てる

「みんなGIANT KILLERSで仕留めるよ」

チッチがそう言うと5人は左右、前へと動く

上から見て線を敷くと六角の形になる


「アイナ!チッチのお尻辺りとリンリンの右足、アユニの肩甲骨!モモコはチッチのお尻発射と同時で」

ひび割れたメガネをクイッと上げて通信を送った


チッチがみんなから点にしか見えない位置迄行っていた

潰したと思って背中を向けていたイエティが6人の殺気を感じ振り向いた


「ウオォォォォォォォォォォッ!」

チッチが超瞬発で走り飛ぶ

地面の氷が飛んでる勢いでかき氷の様にしぶく

アイナは祈る様に手を合わせ目をつぶり鼻から息を吸う 冷たい空気が傷に染みるも肺に貯め込む

チッチがアイナを飛び越えるとリンリン アユニが走る モモコが地面を割潜る

アイナの眼が開き両手を広げる

「WOOwowoooooooooooooooom!!!!」

地面はひび割れ突風の様な勢いを出す

その風はチッチの腰とお尻を押して弾丸のように勢いを増す

リンリンは風を踏み台にして上空高く飛ぶと

バズーカ並みのガス弾を構える

アユニはジャンプして両手を空手の構えにする、風の勢いを腕へと絡ませる

ドウン!!

イエティのみぞおちへチッチが体当たる

ミシミシとチッチの骨がきしむ


イエティが呼吸出来なくなるとアユニの掌底が左脇腹へと入った

吠える事すら出来なくなる

イエティの上半身だけ前かがみの横くの字になり

そこへリンリンのバズーカがこめかみへ撃ちつける


バオン!!


顔が横になり血を吹く

イエティの目が白目になるのを堪える

気を失わ無い様に耐えているのだ


地面から高速回転したモモコが浣腸をする

ガガガガガガ!!!

モロに入った イエティの身体が少し浮いて

イエティは大きな音と共に倒れた


バオン!!ガジャーン!!ドーン‼


雪煙が高く上がりザザザと波しぶきみたいになる

細かい雪をまとい4人がアイナとアツコの元へと出てくる

「やったぁ!!」

アツコが声を出した

「ふぅー」とチッチがペタンと座る

周りに5人が足を伸ばして座り、チッチに寄りかかる

「重いよ!」

本当はなんか嬉しい 

だけど強がって憎まれ口をたたいた

みんな笑顔だった

上から見ると星の形になっていた


「あ…だ、じ…のど飴欲しい…」

アイナは喉を使いすぎて酷い声になっていた

アツコが喉飴を渡すが粉々になっていた

「ごめん」と渡して謝ると

舐めやすいと親指を立てた

「汗かいた、さっぱりしたの飲みたい」

アユニがボヤく

「レモンサイダーとか?」

モモコが横目で答える

リンリンのツインテールも揺れる

「いいねぇ!透明で澄みきってるやつ飲みたいね」

チッチが笑いながら答えた


「さて、もうひと踏ん張りして帰ろっ!」

チッチが言うと冷たい空気が流れる


6人がハッとする


目の前に傷だらけのイエティが立っていた

「マジか!!」

チッチがつぶやくとイエティの足が飛んで来た

ブォン!!

ガガガガガガ!!

6人が蹴り飛ばされて転がり倒れた

ウオォォォォォォォォォォオ!!

動かなくなった6人を見てイエティが吠える


意識が遠のくチッチ

通信でメンバーへ安否を飛ばすも目の前が暗くなってくる


「ヤバい…動かない……どうしよう……」

チッチの視界が消える

「み…んな…大…じ…ぶか?…」

消えた視界 薄れる意識の中でチッチは1人の女性の顔が浮かんだ



「ハグ…ミィ……どお…しよ…」


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