MISSION4 奪還〜スパーク〜
レストラン崩壊場所 救急車と警察が来ている
幹部はパンツ1枚で服を抱きかかえ1人逃げ出していた
服のポケットから電話を出すとそのままズロウへかける
恐怖で声が上ずりながら全てを報告した
ロングイの事
正体不明の連中の事
電話越しでズロウの機嫌が悪くなるのを感じる
走って出る汗とは別に背中をつたう冷たい汗を感じる
電話を切るなり幹部は国外へ逃亡する準備を始める事にした
チームBiSHは元政府軍の隠れ家が西の国境近くにある事を国王軍から聞き、向う事にする
脳の引き出しからシスアの地図を開く
「このコースは車だな」
チッチはオペレーターのマツクワに通信する
オペレータールームでモヒカンの男がOKと
車を選別して転送した
シュオン!!と音を立てて
イナズマの様な光が発せられる
そこに1台の車が出てきた
コッコ達と同じワンボックスSUV
「おー!!」
6人は感動して誰が運転するかで少し揉めながらもアツコが運転する事になった
思っていた以上のパワーが出る
ニヤリと笑いアツコの眼鏡が輝く
物凄い勢いで飛ばす車に全員がテンション上がる
買っておいたお菓子や飲み物を頬張り
歌を口ずさみながら走る
遠足気分だ
雪の被った山に着く
が もぬけの殻
一気にテンションがさがった
山を調べていくと人為的に崩れた場所を見つけた
山を堀、造られたと思われるアジトは全て破壊されていた
アジトの原型をまず割り出す事にした
モモコが穴を彫り、アイナが声の反響で広さを測る、アユニが重いものを退かし、アツコが機器や武器の痕跡から人数と武力を割り出す
山の中に造ってあったのでの危険動物等が巣にしようと集まってくるのでリンリンが撃ち気絶させた
こうして基地内を調べ、足取りを探していると1つの大きな倉庫らしき跡を見つけた
頑丈な厚い鉄の壁に監視部屋らしき跡
天井からは人3人分は有りそうな太い鎖がぶら下がっている
その天井の4隅には銃口らしき物がでている
チッチは今迄の経験情報を出し
「こりゃ3大兵器の1つがあったと見ていいな」
と目を細めた
「何処で何に使うか解らないけど奴らを探そう!」
アイナが出口へ向かう
外は少し薄暗くなってきていた
寒い国の夜は早い
出口の雪ある場所は凍り始めていた
ツルツルと艶を出し硬い雪に
太いタイヤ痕を見つける
アツコがタイヤサイズから車の大きさを図り
分析
特殊タイヤの為、車種が割り出せる事がすぐ解った
オペレーター マツクワにトレーラーの車種を伝えて シスアの道路上から検索して貰う
国道を北上するトレーラーとそれを取り巻く様に走る車を発見
「解ったぞ!行くぞ」
チッチはマツクワと連絡を取りながら現在走行場所を聞くことにした
アツコがエンジンをかけ メンバーを乗せるトレーラーを追いかける為走り出す
その頃、高級車の中でウォッカを呑みながら電話をする老人
運転手は仕切りがある為後ろは一切見えないし聞こえない
運転手にすればそれがまた良かった
老人の名は ドン ズロウ
マフィアのボスである
老人といってもシワは少なく彫りの深い顔立ち
一代で登りつめただけあって、いくつ物の傷が彼の人生を物語っていた
眼は異常な程鋭く見られただけで震える者も多い
ドン ズロウからの直の伝達
"今から30分以内にロングイを探せ"
各支部のマフィア達は一斉に動き出した
防犯カメラやNシステムのハッキングをして見つけ出す
マフィア達は自分達の命がかかっている為必死
1分でも過ぎれば1分後に殺されるからだ
ズロウの電話に一斉にメールど画像 地図が送られてきた
10分かからなかった
メールを見ながらヒャッヒャッヒャッと笑うズロウ
ファミリーの必死さがわかったようだ
ロングイは国道を北上中 もうスグホクロダシティへ入る
車は 陽本製のワンボックスSUV
ロングイも名のしれたマフィア
探しやすかった様だ
ホクロダシティの支部へドンから連絡が行く
「本部襲撃犯として殺害せよ」
ホクロダシティのズロウファミリーが総出で国道へ向かう
バイクに車 重機が発動した
ドン ズロウは監視カメラ等のハッキング映像をパソコンに映し複数のモニターを眺める
何も知らずに国道を走るロングイとユニバーサルメンバー
運転のしやすさにご機嫌なロングイ
ラジオからは国で流行っている歌が流れている
タマは助手席で寝ていた
スムーズに走る中でYUIが何かを感じて後ろを見る
イガラシが隣を走っている
ミラー越しに後ろの車のライト達が左右に退いて行くのを見た
「出来るマフィアだなぁ」
楽しむようにコッコが言う
「どうします?」
イガラシがコッコに尋ねるとコッコはゴーサインを送った
2台の車のスライドドアが ウィン シューと開く
屋根に手を掛けて大車輪をするように出てきて キーン、ミヤビ クリビー、リンゴが車の屋根に立つ
「何する気だ?」
ロングイがYUIに言うと
「貴方はこのまま走ってれば大丈夫」
と微笑んだ
コッコはユニバーサルへ通信
「サンタクロース トク♪」
「ナンダその呼び方は?新しいナ」
「単車4台ヨロシク!」
笑いながら転送準備をする
「OK!それぞれ左右45度 上ニ75度で飛んでクレ」
トクに言われた通り飛ぶ
車は4人を宙に置いたまま走る
「大丈夫か?なんなんだ?」
ロングイが慌ててミラーを見る
宙に浮かぶ4人のすぐ下へ光が飛んできてそれぞれにバイクが現れた
「ナンダこりゃ」
ロングイが驚く
「サンタさんよ」
YUIが笑った
バイクは暫く宙を飛ぶ
その下をマフィアの車やバイクが抜けて行く
マフィア達は驚いて目で追った
バイクを着地させて足を軸にUターンをする4人それぞれのバイクのライトが半円を描く
「武器転送ダ」
トクが武器を転送
走り、追いつきマフィアの最後尾から攻撃を開始する
先頭を走る車はロングイめがけて銃口を向ける 機関銃だ
「オイオイ!」
ブレーキを踏んで後方へ下るロングイ
機関銃は常にロングイを狙う
マフィアの車の前を走るコッコがハッチを開けて銃を撃つ
パシュン!
特性ゴム弾がマフィアのフロントガラスにヒビを入れる
焦ってハンドルを切ると機関銃を構えていたマフィアが外へと放り出され車は壁へと激突する
マフィアのバイク軍団が4人を取り囲む
走りながら銃が抜かれる
ミヤビは転送された長い棒をクルクルと回してバイク軍団を次々と叩いて突いて倒して行く
バイクは火花をチラシて滑り回る
キーンは鉄ヌンチャクを回しながら近寄るバイク軍団を飛ばして行く
ヘルメットが割れ バイクのタンクも割れガソリンを撒き散らかし火花で爆発する
ドン!!!
更に壁へぶつかった車に引火する
ドゥゴーン!!
車が浮くように見える
爆発が起きて少し明るくなる
爆炎の中から クリビーとリンゴが飛び出してくる
フォーン!!フォーン!!
リンゴはムチを飛ばして残りのバイク軍団をはたき落とす
散り散りに転がって行く
クリビーは長槍を背中に構えマフィアの車のタイヤや運転手の腕など刺し走行不能にしていく
横向きになった車に後続車が突っ込みその後の車が引っかかり高く回転して屋根から落ちた
ガン! ガシャン! ドン!
ガガーン!! ボン!ボンボン!!
激しい音がなり続く
「スゲーな!!映画見てぇだ!!」
ロングイも血が騒いでいるのかテンションが上がっていた
奥から大きな陰が近づく
ドドドドドドドドドドドドドドド
地面を揺らす鈍い低音
スピードの無いブルドーザーが追いついて来た
フォーン フォーン
4人がバイクをゆらし前を遮るも
ブルドーザーはお構い無く突っ込んできた
ハンドル片手に中の男は機関銃を撃ち始めた
ガガガガガガ!!ガガガ!!ガガガガガガ!!
ヒラリヒラリとバイクは避け走る
ウィーン
ブルドーザーの前が少し上がりスピードを上げる
「めんどくさいわね」
YUIがそう言って外へ飛び降り
拳を構えた
4台のバイクがYUIの横を抜けていく
突っ込んで来るブルドーザーに拳が飛ぶ
メゴン!!
鉄の鈍い音がすると ブルドーザーの大きなタイヤが地を離れひっくり返る
ゴガシャーン!!
運転席のガラスは割れ 天井が潰れる
そのまま滑り転がるブルドーザーをYUIは追いかけ、踏み台にして飛ぶ
前を走るリンゴのバイクの後部席へと着地
バイクはそのまま走り去っていく
テールランプが見えなくなっていった
ハッキングされた映像をみて ズロウの顔が鬼の形相になる
「こいつ等何者だ!」
低い声で呟くと 国内のファミリー全員に出動命令を放つ
"この車の奴等全員殺せ!! 陽本産 ワンボックスSUV"
「この国でこんな車乗ってるのはコイツラだけだ!‼死ね!!」
車の画像を添付して送信
そんな事も知らずに同じ車種を乗る チームBiSHが国道へと入り始める




