MISSION4 奪還〜MONSTERS〜
コッコと広場で合流するメンバー
人通りが多く 屋台等もでている街の噴水広場
街並みも宮殿に合わせたようにレンガ造りが多く、歩いているだけで映画のワンシーンに紛れた気分になれる
屋台で買ったフランクフルトを頬張るクリビーとキーン
キャラメルポップコーンをつまむリンゴは噴水の石策に腰かけて話を聞いている
チンピラの話ではズロウは政府連盟時代は政治家達と組んで密輸、密売で生計を立てていたそうだ
政治家達の権力が弱ったのを気に縄張りを増やし八百長カジノや風俗等に手を染め若い者を飼いならした
独裁者のマネをしているのか刃向かう者には容赦ないマフィアとして有名だ
そしてこのマフィアが今狙っているのが 3大兵器だと言う
「3大兵器って何なんですか?」
リンゴが足をブラブラとしながらコッコに聴いた
「3大兵器とは 核や人工ウィルス等の科学兵器 植物や神獣等を利用した生物兵器 霊獣やあの世と繋がるスポットを使う他外兵器の事だ」
屋台でコーヒーを買ってすするコッコ
隣でテキーラショットをグビっと引っ掛けたイガラシが「まぁ3大兵器は殆どの国にあるけどね」とご機嫌に補足した
「俺達はちょっとズロウファミリーの本拠地を覗いてみる、何か手がかりが有るかも知れないからな」
ここでユニバーサルメンバーは二手に別れる事にした
成長してる新人3人を1つの班にして聞き込みを続けさせた
「何か解ったら通信で頼む、万が一戦闘になった時はトクに言えばすぐ武器を転送して貰ってくれ」
3人は「ハイ!」と元気よく答えた
ユニバーサルではトクもクックアイランドの教訓を活かし転送準備はしっかりとしてあった
久々の3人での行動にテンションが上がっている
キーンはみんなの前では聞きずらかったのかクリビーに初体験の話を聞いていた
クリビーは自分の行為を想像されるのが嫌なのではぐらかしていた
リンゴは呆れて冷たい視線をキーン向けていた
なんだかんだではしゃぎながら歩く
肩の力も抜けていて諜報活動としては良い傾向
3人はアウトローに聞くのが早いのでわざと人気の無い通りへと歩き、大袈裟にズロウや王子の事を聞き込みして狙われるのを待つ
治安の悪いこの国での無理のない方法だった
少しすると3人の周りを遠くから着けてくる気配を感じた
"引っかかった!!!"
3人は悪い顔をして目を合わせる
路地をすすっと曲がり少し広めの場所で人が居ない事を確認
3人はわざと止まり立ち話をするフリをする
路地から人が来たのでザザザっと構えると少し拍子抜けした
3人の前には 赤い短めのジャケットに黒の長いスカートを履いた6人の女が並んだ
思ってたのと違う人達
もっと悪そうな奴らが来ると想定していたのに可愛らしくも綺麗な6人
真ん中の茶色いボブスタイルの女が眼鏡をかけた女に話しかけた
「アツコ、どれだ?」
眼鏡の女はアツコ 中指で眼鏡を上げ3人を診る
「真ん中のウニの戦闘力が1番だね」
言われているキーンは女性に見つめられていて少し照れている
「ただ、3人とも尋常じゃないパワーを持ってるね」
「当たりかな?」
口元を緩める女にリンゴが警戒を高めるよう2人言う
「おい!お前ら何でこの国の事を嗅ぎ回る?」
聞かれた問に「こっちが知りたいから」と跳ね返すリンゴ
「敵でいいな!」
茶髪の女はそう言うと高くバク宙をして路地の奥へ消えて行った
「なんだ?」
訳が解らない3人
他の女が左右に別れると長いウェーブヘアの女とアツコが残る
「アイナ、70%で」
クイッとメガネをあげる
「OK」
ウェーブの女はアイナ 少しハスキーな声で答えると左腕を伸ばし指を立てそれを右手包み そっと顔の前に持って来た
クリビーが空気を読んだ
「ヤバい!!ガードしてっ」
言われるママに構えると
正面でアイナが鼻からスーと息を吸い
"ヴォイスシンパシー"
「WOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!」
物凄い声が空気と共鳴し衝撃波をだした
微振動と共に大砲が当たったみたいに後ろへ吹き飛ぶ
「うわっ!」
壁に打ち付けられるとリンゴがトクへ武器の転送を依頼する
衝撃波は続きグググっと壁に潰されそうに押される
オペレータートクはユニバーサルでモニターをシスアに向ける
「ナンの武器ヲ送る?」
トクがリンゴに聞くがリンゴは衝撃波のガードでいっぱいいっぱいだった
トクは危険を感じ戦闘場所の映像を観て適切な武器を送ろうと試みる
「え?」
少し驚いた
アイナがヴォイスを出し終わるとサッと端へどく
「チッチ!!」
アイナがそう叫ぶと 路地奥から茶髪の声で返事がした 茶髪の女はチッチ
"瞬発 スパーク"
キーンが音にやられ少しクラクラしてる所から前を見ると 路地奥から砂煙を上げ飛んでくるチッチ
さっき迄の可愛らしい顔では無く 白い歯を見せて笑いながら来る姿は 般若の様だ
ドン!!
物凄い音を立ててキーンへ体当たりすると
キーンが壁にメリ込み
「カハッ!!」と口を開ける
そこへ拳の連打がキーンを襲う!!
「キーン‼」リンゴとクリビーが助けに入ろうとすると
「モモコ!!アユニ!!」
アツコが叫ぶ
ガガガ!! バシュ!!
地面から手が出てきてリンゴの足を持つ
「え?」
ニコリと笑いながら「男も女も下から観る景色は色気あるね」
ショートカットの女が現れた
彼女は モモコ
「足が動かない……」
ビクともしない事に青ざめるリンゴ
横からキーンとリンゴをフォローするクリビーに拳が飛んでくる
ボコン!!
そのまま回転して吹き飛ぶ
クリビーは突然の事に焦り、攻撃して来た者を吹き飛びながら確認
前髪が真っ直ぐの黒髪の女が次の拳を用意していた
「グッ!」
ガードを固めるクリビー
「ムダだぁ!」
重いパンチがボディへ入る
内臓が持ち上げられ体の中で行き先を探すのが解った
彼女はアユニ 怖ろしく重い拳を放つ
「ウォエッ!」
クリビーが吐き気を催す
身動き出来ないリンゴが足下へ攻撃をしようと拳を握る
「リンリン!」
アツコがリンゴの方を指差す
レインボーカラーのツインテール女 リンリンがジャケットの左右の袖から銃を出しリンゴへ撃つ
ポシュ!ポシュ!
慌ててガードするリンゴ
飛んでくるのはゴム弾
殺傷性は少ないが当たった時の衝撃は骨迄響く
「クッ!!」
痺れるリンゴが身体だけ壁にめり込む
「本当にヤバい!!」
3人の頭によぎる
連打を受けてるキーンの身体が光を放つ
"気"が出る
光は腕に集中する
笑顔で連打をしてくるチッチの拳を両腕でガードする
一つ また一つと防御していく
「凄い…」
クリビーがアユニの攻撃で倒れた所からキーンを見た
防御しているキーンは間違いなく何かを狙っているのが読めた
チッチの連打が止まらない
気を集中させガードするキーン
「あはははっ!お前やるなぁ!終わったらウチの清掃員にしてやろうかぁ!」
チッチは楽しくなっていた
キーンは待っていた 連打をガードすれば必ず次の攻撃が仕掛けられるのを
ガガガガガガガガガガガガガガ!!
応酬される拳の下から足が構えられたのを確認するキーン
ここだ! キーンの目つきが変わる
長い黒スカートから脚が下から上へと高く突き上がった
上体を円を描くように反らし脚の下へ潜り込む
脚の上がったスカートの中を覗きみた
中はズボン
「中を履くなよ!」
パンティが狙いだった
生パンティをキーンは狙っていた
「履くだろぉっ!!」
チッチのかかとがキーンに墜ちる
地面に叩きつけられるキーン
「サイテーだ」
倒れてるクリビーが思った
「さぁお前たちの目的を聞かせてもらおうか」
キーンの髪を掴み持ち上げる
腫れ上がった顔で血まみれのキーンは口を閉じた
倒れてるクリビーが跳ね上がってキーンを助けに入る
ガンッ!!アユニの拳がクリビーを止める
壁に打ち付けられそのまま抑えつけられる
リンゴも頭に銃口を突きつけられ脚を握られているので動けない
「もう一度行くか」
チッチはそう言って後ろへ飛ぶ
アイナの前に立つとアイナへ、アイサインを送る
それを見たリンリンとアユニがリンゴとクリビーから少し距離をとった
"瞬発" "ヴォイス"
2人の呟きが被るとアユニが右腕に気を集中させる
リンリンは二丁ガス銃を握り高く飛ぶ
"DEADMAN"
チッチがスタートダッシュで飛ぶと
後ろからアイナのヴォイスが背中を押す
「wooooooo!!!!!!」
勢いを増すチッチ
そのヴォイスに乗ってアユニの拳も押される
リンリンが引き金に指をかけてリンゴを捉えた
気をガードにして構えたキーンがチッチの飛んでくる姿を見て悟った
ー殺られるー
キーンの気が消えかかる
クリビーも次の攻撃が読めても体が動かなかった
リンゴもリンリンの銃口とモモコの抑えにやられて死を感じ腫れ上がった顔で少し笑う
スーツを着て知る 3人の初めての完全敗北
ドンドン!!
鈍い音が路地裏に響いた
砂煙が舞 薄っすらと人影が現れる
薄れ行く意識の中でキーンは見慣れた背中を見た
「相変わらずスゲーなチッチ」
聞き慣れた声がする
コッコが抱くようにチッチの身体を抑えキーンの目の前にいた
コッコの足下には少し押された跡がある
ミヤビは後ろからアイナの口を抑え
イガラシがアユニの腕を腕で引っ掛けて止める
YUIは下からリンリンの腕を上に押し上げ空へと銃を向けさせた
アツコとモモコの目が点になっていた
「え?コッコ隊長?」
モモコはそう言ってリンゴの足から手を離すとリンゴが尻もちを着くように倒れた
「この3人はまさか……」
アツコがメガネをクイッとあげ少し青くなった
「うちのメンバーだ」
ニッと笑って答えるコッコに
「ご…ごめんなさい…」
と頬を赤らめてチッチが腕の中で謝った




