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天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第三章 正義の行方
34/50

茶番② 第3章完結

翌朝 ようやく動ける様になったミヤビを船に乗せユニバーサルメンバーはクックアイランドを発つ


大きな豪華客船を横にして

九士団と握手やハグをして別れを惜しむ

闘いが終われば共通点の多い所から仲は良くなっていた


クリビーは突然クロキに別れのキスをされる

驚くクリビーは紅くなりチラッとYUIを気にした

YUIは気にも止めてない

微笑ましく見るユニバーサルメンバー(キーンを除く)

ブォーン

汽笛が響き船はゆっくりと港を離れて行き

手を振る九士団が小さくなっていく

九士団が見えなくなる迄、手を振り返していた

コッコの横にハイドが立つとボソッとささやく

「どうするの?報告する?」

「イヤ、する気は無いが、Drはどうしたい?」

「姿形が違えど元気で良かったよ、やってる事は理解出来ないがこのままで良いかな」

ハイドは微笑んで遠くに観えるクックマウンテンを眺めた

「じゃあ、報告しないって事で」

ニッと笑うコッコ

「バレないかな?」

心配そうにうつむくと

「どうかな?ウチの王様、感いいからな」

と意地悪っぽく笑った


船を見送り振り返ると観えるクックマウンテン

サダ王はふと思い出す

ヨルドア派が襲ってきて 死にかけた時の事


瀕死のサダを助けてくれたのは


ウェザーだった


ヨルドア隊の深夜での闘い

落とし穴に落ちなかった輩にサダは囲まれ矢が当たり倒れた 

敵の刀がサダにトドメを刺そうとしたときに突如現れた謎の男


死に際の夢なのか?

金髪でスラッとした男は一瞬でヨルドア派を全滅させた


男はサダの前でしゃがむ


サダの頭に手を置くと男の状況がみるみる入ってきた


彼の名はウェザー

ユニバーサルと言う星の科学者

仲間を失いその復讐の為ユニバーサル星の特殊なスーツを捨てた

スーツを脱ぎ捨てた代償は寿命の短縮

残された時間では復讐に間に合わない為、協力して欲しいと頭に入ってきた


ウェザーには半分死んでるサダが丁度良かった


魂の融合でお互いの寿命が延び

頭脳と体力が倍増できるからだ

ウェザーは瀕死のサダへ交渉をする


仲間を殺した者を探すウェザー

世界の差別を無くす為闘うサダの願いが1つの体で交渉成立した瞬間である


サダ王の胸にある大きな傷は融合手術の跡


コッコ達に会い、ウェザーに残るユニバーサルの楽しい記憶が蘇った


「俺らの事バレてますね」

シュンがサダ王へ言う

シュンはクックマウンテンの中でコッコが言った"嘘でも茶番でも…"のセリフがそう思わせた

「ユニバーサルから狙われますかね」

スダが心配そうな顔をすると

「バレてるだろうな!ハハハ!でも大丈夫だ!アイツらは多分口外しない」

笑顔でサダ王が返す


「また無根拠ですよね」

クロキが苦笑いして言うと 

「根拠はある!なっ!クス王!」

明るくそう言って振り返るサダ王の視線の奥にクス王がいた


全く気配を感じさせないで九士団の後ろにクス王がたっている

驚きながら慌ててサダ王を守るように壁になり構える九士団


「ほぅ良い仲間だな」

不敵に笑うクス王


「辞めておけ、皆でかかってもこ奴には勝てないよ」

そう言ってサダ王は九士団を止める


「私を殺しに来たかクス王?」

「まさか、お前の気配がやっと出たから逢いにきただけだよ」

キッと睨むサダ王にクス王は笑顔で返した

「何が目的だ?」

サダ王が強めの口調で言うも笑顔でクス王は返す

「この先、我々の星の奴等と関わっても殺さないで欲しい」

「殺した覚えは無い!」

「わかっておる、先の話だよ」

「それだけか?」

「あと…」

といって照れた顔でクス王が下を向く

「なんだ?あと何だ?」

食いつくようにサダ王が言うと

「たまにで良いから お茶とかしないか?」

ボソッとクス王が答える

九士団とサダ王が ハァ?と言う顔になる


「俺を許すのか?」

「許すも許せないも無いだろ、怒ってもいないし、後はウチの人間がお前たちと揉めなきゃそれで良いんだから」

「あんたのモットーと俺のモットーは違うぞ」

「人によって正義は違うもんだ、正義の種類は人の数だけあるからな、正義の行方は皆違うかもな」

静かにサダ王に答えた

少し黙るサダ王と九士団


「それに最近 みんな忙しくて中々話し相手になってくれる奴がおらんでな、ちと寂しんじゃ」

クス王のまさかの発言に九士団が"え?"と笑いそうになるのを堪えた

「嫌われてんじゃねーの?」

意地悪そうに笑いながら返すとクス王は少しニヤついた

「しょうがねぇから、たまにはこの国に来いよ、俺がそっち行く事は出来ねぇんだから」

サダ王も少し嬉しそうに答えた


ユニバーサルとウェザーアサシンが仕事先で被る事が多い昨今、クス王は色々心配していた

ウェザー博士と会う事で安心できる回答を貰った





ユニバーサルへ着くとコッコとイガラシ以外が家路へと辿る

その途中でYUIがミヤビに

「そろそろ心の傷治そうか」と持ちかける


ミヤビはずっとホイップの事を考えていた

時に涙し、時に下を向き、思い出し笑い等と情緒不安定になっていた

「イヤ、それはしないでくれ」

元気のない状態で答える

「その状態じゃこの先思いやられるから」

微笑んでYUIがミヤビの肩を叩く

「大丈夫だ、隊長達が帰って来るまでには何とかするから」

肩の手をそっと降ろす

コッコとイガラシはバックボードへ報告へ行っている


「すぐ治すから、私に感謝してね」

人の話聞いてんのか!と言う顔をするが反論も疲れるので黙った

ユニバーサルのチームJAMの部屋の前に タケカワ隊長が立っていた

ミヤビ以外は元気に挨拶をするが

「お疲れ様です……」

ミヤビだけ下を向いたままボソッと挨拶した


「おい、ミヤビこれお前への請求書」

元気の無いのをお構い無しに1枚の紙を渡す

「はあ?」

ため息混じりで紙を見ると


但し書きに"爆発からミヤビを助けた代"と汚い字で書いてあった


ハッとしてミヤビは想い出す


爆弾を抱え自爆しようとした時に誰かに引っ張られた事を

「え?俺助けられたんですか」

タケカワの顔を見る

「俺の特化能力は超スピードだからな」

ドヤ顔をする

そしてもう1枚今度は支払い証をミヤビに渡した

ミヤビの眼から大粒の涙が出てくる

部屋へ行こうとした3人がタケカワの後ろにいる人を見て笑う

「実はお前が爆発する前の日コーちゃんから連絡あってな!」



催眠の花粉が飛ぶ前、YUIとリンゴはドームへ行き寝ているホイップを起こした


ホイップは警戒しながらもミヤビの仲間と言う事を信じてミヤビを起こさない様に外へ出た

YUIはヨルドア派が必ずホイップを狙うと告げる

ホイップはこの先どうしたいのかを長く話し込んだ


ホイップの答えは

 ミヤビと共に人生を歩みたい

だった

YUIは保護服をホイップに渡した

ユニバーサル製の保護服は体にフィットすると着てることが解らない様になっている

簡易CKスーツみたいな感じだ


YUIはコッコに連絡

コッコはタケカワチームへホイップを勧めた

タケカワは事情を全て呑み、その日の内にクックアイランドへ入り、頃合いを見た


爆発の時 ミヤビが突っ込んで来た瞬間 閃光弾を起爆させ周りの視界を消させホイップを爆弾から切り離した

そして爆炎に紛れその場を離れたのだ


2人移動で遠く迄行けなかったタケカワは砂の中へ身を潜める


その後ミヤビの行動を見て慌ててミヤビを助けたのだ


「通信が途絶える前で良かったよ」

唸り泣くミヤビの肩をタケカワがポンと叩く


「だから感謝しなさいよ」

YUIがニコリと微笑む


「ちゃんとチームJAMに挨拶しろよ、これからよく会うんだから」

タケカワがそう言うと

後ろからスッと現れた女性が自己紹介をする


支払い証には 但し書き

"新人紹介料"と記載されていた


「新しく来ました コードネーム"メロディ"です!よろしくお願いします」

ホイップが生まれ変わり メロディ になった

ミヤビは黙ってメロディを抱きしめた





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