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天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第三章 正義の行方
31/50

MISSION3 テロリスト③

テロリストの複数あるモニターの中には走ってくるユニバーサルと入り口迄来ているウェザーを映してあるのがある

老人はウェザーを観るなり足を止めた

「バーク老人!」

幹部の1人が急かすように老人の腰に手を当て止まった足を動かせようとした

「もう少し観てみよう!あの訳のわからん奴等の最後が観れる」

やらしくも嬉しそうにモニターへ食いついた

バーク老人は観たかった

自分の自信作のウエポンスーツを簡単に突破した奴の最後を

折られたプライドが執着させた


山の内部に入ると岩を削り、近代的な造りを見せている

「何処に行けば爆弾や人質がいるんだ?」

コッコがキョロキョロとして走る

「一本道だから、とりあえず走ればどっか着きますよ」

短絡的にイガラシが笑った


そして突き当たる

「んーどういうことでしょうか?」

行き止まりに5人が立ちつくした

イガラシははて?という顔をしている


キーンが壁を叩き音を聞き分けている

クリビーはさっきの敵の数と通路を比較する

「中々大したもんだ」

コッコが笑って、ねぇとイガラシを見る

「わざとですよ!本当はわかってるんです」

とおどける

「?」リンゴがイガラシの言ってる事がわからなかった

「リンゴちゃん!こういう事!」

拳に一点集中させ行き止まりの壁を殴る

ドゴン!!

鈍い音が通路に響く

「あと二発くらいかなぁ」

ドゴン!ドゴン!

グァワン

厚さ2㍍はある鉄の扉が曲がって開く

「最初からここに扉があるのがわかってたんですか?」

リンゴがイガラシに聞くと

「イッツァ困ったフリジョーク!」

万編の笑みで返す

リンゴは笑わなかった

「行こう」

「はい」

他も冷たかった

扉の向こうには檻がある

冷たい廊下の先 薄暗くも異様な空気をかもし出していた

「ここか…」

コッコが頭から花を咲かせボーとしてる人達を見る

「コイツラが"蓋"って言われてたからこの下に爆弾があるんですかね」

クリビーは地面に顔つけ耳を澄まし、温度を観た

空間がありそうな温度

通常の地面の様に厚みある肌触りとはまた違った質感に生まれる冷たさを感じ取り 空間を流れる空気を読み取る

「下に空洞があります」

キーンも地面を叩き厚さを測る

「どうだ?俺が叩いた音の反響でどれくらいありそうだ?」

「七、八㍍位?かな」

2人の連携にリンゴが凄い!!という顔をした

クリビーの空気を読む特化能力が日に日に増して会話等の空気では無くエアーの方の空気の流れも前よりもっと感じ始めていた

海の男や登山家が持ち合わせてる"勘"の類だ


キーンは元々暗殺者になる様育てられていたので隠し扉等の空間見分けが長けていた


「じゃ爆弾から外しますか」

イガラシがそう言うとリンゴが手を上げた

「私がバラします!!」

武器関係はずっと勉強してきていたリンゴ

銃火器のみならず爆弾や薬品等も扱える

特化能力もプラスしていつの間にかエキスパートになっていた

「任せたぞ!」

ニコリと笑いコッコがリンゴの頭をポンと叩く

ハイ!と素敵な笑顔を返した

「上から穴開けると爆弾に刺激が行くかもしれないな…」

イガラシが顎に手を当て下に行く方法を考える

「どっかに階段みたいのありますかね?」

キーンが床を叩いて探す

その時、リンゴの体が何かに絡まった感じを覚えた

「ん?何?」

表からくる冷たい気を全員が感じる

「リンゴ動くな!」

コッコの叫びにリンゴが体を止めた

シュッと手刀でリンゴに絡まる物を切るイガラシ

「雨糸か!!」


カツーン カツーン カツーン

冷たく響く幾多の足音

キーンとクリビーは体が動かなくなった

「ジャマシナキャ コロサナイカラネ」

薄暗い廊下の奥からコンピュータの様な声と黄色いレインコートが現れる

その後ろからウェザーのアサシン達が歩いて来た

「ヒサシブリダネ、オナカマ テデ イトキルッテ ナニモンダヨ」

レインが少し笑うような声でキーンの方を見た

キーンは青い顔になる

思い出す記憶が恐怖を増させる

「入り口の奴等ヤッタノ、オマエらカ、ナカナカヤルナ」

奥からヘルメットのサンダーが話しかけた


「トリアエズドケ!」

トンガリ帽子のサニーは無感情の様言葉を吐いて 前へと来る

コッコはスッとサニーの行く手を邪魔する

「何処いくんだよ」ニヒルな笑い方でサニーを見た

「シヌカ?」

腕から紅い炎が見える

「ウソウソごめんよー、この先は檻しかないのにどこ行くのかなぁと思って」

突然おちゃらける

「イライヌシに会イニイクンダ ドケ」

「イライヌシ?檻の中に?いるの?」

「ドケ!奥ニ階段ガアルンダヨ」

それが知りたかった、仕事でここに来るということは必ず通路的な物が有ると踏んだのだ

「ありがと」

ドン!

聞きたい事は聞けたのでサニーを蹴飛ばした

後ろへよろめくもウェザーのスノウとストームがサニーをキャッチする

「リンゴは下!クリビー、キーンは上頼む!ココは俺達に任せろ‼」

「はい!」

3人は一目散に走って行った

「邪魔スルンダナ」

体制を整えたサニーが構える

コッコとイガラシも構えた

「お前らと、依頼主が会えば仕事が成立すんだろ!悪いがそれはさせん!」

コッコがそう言うと前から炎が飛んできた

慌てて両サイドへ避けるコッコとイガラシ

サンダーのムチが避けたイガラシを襲う

腕に絡むムチに稲妻電流が流れる

バチィ!!

しかしスーツを着ているので全く効かない

そのままムチを引っ張り、飛んできたサンダーを蹴飛ばし壁へぶつけた

「ガ!」

ラジオのノイズの様な声を漏らす

コッコにはヘイルヘイルがアラレ玉を打ち込む

コッコは手をクロスガードしながら突っ走りヘイルヘイルを殴り飛ばした

後ろへと倒れるヘイルヘイル、普通なら遥か遠く迄飛ぶのにその場で倒れたのを観て改めて相手の強さを知る

「ミンナドケ!」

ノウムがガスを噴射させる

ガスがイガラシとコッコを包み襲う

まるで袋に綴じ込まれた様にガスの中から出れない

シュオオオ〜と今度は噴射したガスを掃除機みたいに吸い込む

すると布団圧縮袋の様に中の2人が絞られて行く

口をパクパクさせて背中合わせになる2人

「オワリダ」

ノウムがそう言って更にガス吸うと

パーン!!

風船が割れる様な音がした

「バカナ!!」

驚くノウム、そしてコッコの手を観て更に驚いた

「ナンダ!そのウデ!」

コッコはガス巾着の中で右腕を左手で外した

コッコの肘から下に二本の槍の様な刀の様な物が出ていた

流石にコレは他のウェザーも驚いた

「ソノ2本ノ ヤリ ミタイノハ ホネダナ!!」

サニーが指を指す

「そうだ!!俺の腕の骨だ、よく研いであんだろ!」

骨の刀を眺めコッコがニヤッと笑う

「千切ったのか……」ストームがやや引き気味に聞いてきた

「ちげーよぉ!元々こうなの」

得意気に見せてみた

「フダンノテハ ギシュ?」

クラウディアも興味深く聞いてきた

「ん〜それも違うんだな、あれも本物の腕なんだよ」

コッコはちょっと気持ちよくなっていた

若干イガラシが引いている

「なぁ、珍しいもん見たんだから今日は帰ってくれ」

バイバイとするコッコにサニーが我に返った

「ドケー!」

シュボーと勢いよく炎が飛んできた


その様子を老人はモニターで観て笑っていた

「えーぞ!えーぞ!そのまま殺してしまえ!」

モニターに興奮するも、もう一つのモニターにはリンゴが爆弾の所に来ているのを映していた

「老人!!ガキが爆弾の所へ!」

「なんと!一緒に爆破したいが爆破にはまだ早い!ガキを始末して来い!」

「ハッ!」

幹部がドアを開け下へ行こうすると突然拳が見えた

ゴン!!

宙へと舞う幹部

「なんじゃ!」

老人が慌てて入り口を見るとキーンの正拳決まっていた

「さてと、捕まえますか」

「そうだね」

キーンとクリビーが意気揚々と入ってくる

「次から次へと何なんだ貴様らっ!」

老人はツバを飛ばし怒る

「俺ら?俺らは」

キーンがちょっと照れてクリビーを見る

「俺達は 天空の使者だ」

クリビーがキメ顔で言い放った

「何を〜!クソガキ共が!」

キメ顔が更に老人を不快にさせた

「さて、そろそろ潮時たぜジィさん!」

クリビーとキーンが老人へとすり寄る

老人は床をチラッと見た

クリビーがそれに気付くが遅かった

「フラットロック!」

幹部の名前を叫ぶと上から透明な塊が落ちてきた

2人は支えようと手を上に上げたが手には何も載った感触が無かった

「???」

前に老人、後に殴られた幹部 モニター前にもう一人の幹部

何も変わってない様に見えた

「こけおどしかっ!」

そう言ってキーンが殴りかかると

手が途中で止まった

「キーンどうした?」

クリビーがキーンの拳を見ると拳の先には透明な囲いがあった

ニタリと汚い歯を見せて笑う老人

「念には念じゃ!!アクリル合板で造った檻じゃ!軍艦のミサイルでもない限り壊せんわ!」

中では何も聞こえず老人の薄汚い笑顔だけが見える

「絶対良からぬ事言ってる顔だな」

キーンが老人の顔見て苛つく

「出る方法考えよう」

クリビーは老人をあからさまに無視した

それでまたムカつく老人だった


リンゴは着々と爆弾を処理している

「仕組み自体は単純だわ。数が多すぎるけど!」

愚痴っぽくなっていたが既に3分の1は処理していた


コッコとイガラシ

ウェザーと交戦している

未だ誰も傷つかず 2対9で闘っていた

「化物ダナ」

スリートがボソッと言う

「ナゼダ?ナゼソンナニタタカウ?」

サニーが2人に投げかける

「お前らの仕事はこの国の兵隊暗殺だろ?」

「ソウダ!」

「あそこの隊長さんはつっけんどんな感じで喧嘩ばっか売ってくんだよ」

「ナラ、オマエラニハドウデモイイジャナイカ」

「そんな奴が俺にお願いしたんだ、国を助けてほしいって、嘘でも茶番でも 俺はお願いされたんだ!」

「ソンナ ヤクソク?オネガイノタメニ イノチ カケルノカ?」

「そんな?充分だろ!プライドを捨ててまで吐いたセリフ!最高に重い約束だ!」

そう言ってサニーの腹部にパンチする

それを両手で受け止めるサニー


少し間が出来る

「ナラ、オマエラニハ ケイイヲコメテ イッシュンデコロシテヤロウ!」

イガラシが気配の変わるのに気付く

しかしゴウとストーム達と闘っていて応戦出来ない

「フタリ マトメテ ラクニコロシテヤル」

そう言うとサニーの体が急激に熱くなる

アサシン達が一斉に後へ飛んだ

サニーの体がコッコの体の上へのしかかった

一瞬で廊下が紅くなる



冷えた檻の中にいる意識無い人質達も自然に汗をかいていた


クリビーとキーンは手詰まっていた

壁をひたすら叩くもビクともしない

嘲笑う老人

苛立ちが募っていく中背筋がゾクッとする

良からぬ寒気


2人はゆっくりと振り返る


静かにドアが開くとアサシン達が入ってきた

「ウェザーダ」

サニーが老人の方へ向う

2人の壁越しにアサシン達が揃う

老人は両手をあげて笑う

「よう来てくださった!!奴等は?奴等はどうしました?」

コッコとアサシンの闘いの激しさで監視カメラが壊れてしまい老人は途中から様子が解らなかった

サニーとストームが袖の中に手を入れ何かを掴み、引っ張り出した

「コレノコトカ?」

クリビーとキーンは言葉を失い 膝から崩れ落ちた

サニーのポンチョの袖とストームのベンチコートの袖からコッコとイガラシの首が出てきた


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