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天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第三章 正義の行方
30/50

MISSION3 テロリスト②

砂漠でユニバーサルメンバーは真っ黒なミヤビを見ている

YUIがミヤビの体を確認する

泣くクリビー

拳を握るキーン

心配そうにYUIのアシスタントをするリンゴ

「クソ野郎どもめ!」

低い声で怒りをあらわにするイガラシ

リンゴはYUIから渡されたクリームのような物を塗っている

「ミヤビさん……」

心配そうに塗りながらつぶやく

ミヤビの体に耳を当てる

「ギリギリだけど生きてるわよ」

心音と呼吸を見つけたYUIが手を体全体にかざすと少し光って見えた


フーと息を吐くメンバー

「YUI!!頼む」

真面目な声で頭を下げる

コッコは自分を責めた

止められる行動を止めなかった

ミヤビの気持ちにもっと寄り添うべきだったと

それをわかったかのようにイガラシがコッコの両肩をポンっと握った

「!!」

「責任感じるのは奴らを倒してからにしましょ」

イガラシの声に泣きそうになった


大通りでは国民の頭から咲いてる花を切りながら道を作る九士団

「あいつら……」

シュンがモニターでユニバーサルを見た

そこにヤギラがニッと笑い重い雰囲気を変える、凄い勢いで刀を振り回し国民の頭の花を切っていく

「はえーとこ俺らも行きましょう」

シュンは頷き勢いを増す



「お仲間登場か!クソっ!」

老人がテーブルを叩く

「信者共を向かわせます!」

「好きなだけ暴れさせろ、全員殺せ!」

幹部の声に老人が応えると山の麓にある一部が上下に開いた


「おおぉおおぉ!!」

雄叫びを上げた白装束の集団が刀や機関銃 バズーカ等を持って現れる


砂漠ではバンドメンバーが我にかえっていた

「???」

現状が解らない3人

顔を見合わせて首をかしげる


雄叫びと地響きが近づいてくる

「え?えっ何?」

音の方を観ると数百メートル先から砂煙と白い塊が近づいてくるのが解った

「やばくね!!」

ギタリストがそう言うと3人は走り出した

砂で足元がもたつき思う様に進めない


幹部の1人が指揮を取る

「まずはあそこを狙え!!」

バズーカの照準が3人を捉え

バフォッ!!と音を立て発射される

「ええぇえ!」

3人はよく分からない悲鳴をあげた

ミサイル形の玉が3人の手前で止まる

「ひっ!」

涙と鼻水をたらしているギタリストが腰を抜かす

「俺達はミヤビの友達の軍人だ!ここは任せて早く逃げろっ」

腕を伸ばしバズーカの玉をキャッチしたコッコが3人を逃がす

腰を抜かしたままお礼を言った3人は

手を平泳ぎの様にして逃げて行く

そのまま白装束へ玉を投げ返す

ドーン!!

砂柱と白装束が飛ぶのが見えた

「死なねぇ様に手前に落としたから大丈夫だろ」

手を眼の上にかざし、落とした場所をコッコが確認した

「気にせず行きましょう」

笑顔でイガラシが走る


「いけぇ!」

白装束から奇声と罵声が響く

バズーカの玉や機関銃の玉が飛んでくる

クリビーは玉の方向を読み合気道の呼吸で玉をひっくり返す

キーンは機関銃の玉が当たるもスーツと己の筋力で跳ね返し連打で信者達をぶっ飛ばしていく

リンゴは蹴りで相手の武器を取りバズーカと機関銃を両手に持ち撃ちまくる

急所は外すが戦意は無くなるくらい撃たれる信者達

あちこちで爆炎が上がり、水の流れが割れる様に道が出来る

道を作っているのはキーン!

次々と白い人影が上へと飛んでいく

脇を逃さないクリビーとリンゴ

「うあぁあ!」「やめてくれー」「ごめんなさーい」

叫び声と泣き声が止まらない

「頼もしいな」

コッコが笑って溢れる信者を蹴って飛ばして

ぶん殴ってすっと飛ばす

百人以上いる信者達が次々と倒れていった


老人は驚く

「何なんだ!ありえん!」

「バーク老人、ヤスデがウエポンスーツを持ってウミの所へ行きました」

幹部が老人へ報告すると老人はニタ〜と笑う

汚い歯が見えた

山の麓から異様なカッコで現れる2人


肩にキャノン砲 左手に3口ショットガン 右手は大刀

全身はハリセンボンの様に毒針が出ていた

「お前らそこまでだぁ!」

大柄の髭男がショットガンを打ち放し叫ぶ

ひょいとショットガンの玉を避け走るイガラシ

「行かせるか!」

横から小柄のメガネがキャノン砲を撃つ

イガラシがキャノン砲の玉を蹴り上げそれをコッコが蹴りメガネへ飛ばし返す

ドォーン

キャノン砲がまともに当たるがウエポンスーツのお陰で平気な顔して受けとめた

「ムダだぁ!!」

メガネが叫んで着地するコッコを襲う!!

「ほーらぁ!俺を殴ってみろー!毒がお前を犯すぜぇ!」

一直線に来るメガネを見てコッコの眼がすわった

「この星の毒は効かねーよ」

「ほざけぇー!」

刀を雄叫びと共に振り降ろしコッコを襲う

コッコが一歩下がると目の前にメガネの腕がブゥォンと通る

「チッ!避けたか」

メガネがコッコを睨む

「避けてねーよ!バーカ!」

「なんだとぉ……」

メガネは大刀をもう一度振り上げようとした時気付いた

腕が軽い……熱い……

右腕が無いことに驚く

「え?な!え?」

テンパって状況が把握出来なくなる

コッコはメガネの右腕を持って

「これだろ?探してんの」

からかうように見せる

焦るメガネがオロオロし始める

「安心しろ、止血もしておいたから死なねーよ」

一瞬で斬る!血を止める!コッコならではの早業だ

小馬鹿にするとメガネは我に返りキャノン砲をコッコへ向けた

「お前らが俺に勝とうとか3000年はえーよ」

コッコはそう言ってメガネの腹を蹴飛ばすと体がくの字になり山の麓の岩場まで飛んで行く

グォッパーン!!

激しい音と一緒岩場にめり込み、血を吐いた


「ゥ…ウミー!」

髭男が驚いく

「コラ!!闘ってる時に脇見するな!バカタレ」

一度手を止めるイガラシ

「調子にのるなよ葉巻頭!」

髭男が大刀と3口ショットガンをイガラシへ向ける

先に大刀が横から来た

イガラシが余裕で上から叩き大刀を叩き落とすと髭男は体制を崩し倒れる

「調子に乗ってる様に見えるか?」

薄ら笑いで髭男を観る

髭男はイガラシのサングラスに映る自分の怯えた顔に更に怯えた

「その眼になったらもうお前の負けだよ」

イガラシが右足を後方へ振りかざし凄い速さで前へと蹴り上げた

ガゴ!!

下からの蹴りは顎の骨を砕き鈍い音と共に宙へ飛ぶ

そこへジャンプしたイガラシがサッカー選手張りのゴールキックが脇腹へ入る

「べぼっ」

髭男は白目を向いてゲロを吐きながら麓の扉をブチ破る

メコメコ!ドゥワン!!

鉄扉がひん曲がり外れた

「さて、中に行きますか」

イガラシが親指を麓へ向けると

5人が山の中へと入っていった


老人が汗をかいて椅子へトンっと座り込んだ

「早いトコ、ヨルドア様の所へ行って山を爆破せんと……」

独り言の様に言うと幹部二人がヘリポートの映像を見る

幹部の1人と信者達がメンテナンスの最終段階に入っているのを確認した

「あと少しです、バーク老人!準備をお願いします」

「あ、ああ」

老人はウエポンスーツの開発者 プライドが許さない!!悔しさが顔に出ていた


砂漠ではYUIがミヤビの傷を癒やしていた

手から出る光で出血が止まり始めている

YUIの負担も大きく汗が大量に出ていた


ビクン!


ミヤビの指が少し動いた

薄っすらと目を開き、ボヤける視界がす~と焦点を合わせる


一生懸命手当と癒やしをしているYUIが観えた

「お…俺…生きて…る」

声を出すのがこんなに力が必要なのかと感じる

「もう普通の人間じゃないんだから簡単に死ねないわよ」

大粒の汗を書きながらYUIが優しく微笑んだ

「だ…な…」

涙目になるミヤビ

「少しはあの娘の痛みを感じれたの?大分無茶したけど」

「あ…あぁ…けど…あいつはもっと痛かっただろう、もっと悔しかっただろう…俺は…あいつの痛…み…の全てを…分かち…合いたいんだ…」

ミヤビは震える、堪えてた分、悔しい分、大粒の涙がこぼれる

「心も癒やしてあげようか?」

YUI掌をミヤビのみぞおちの上にかざした

「辞めて…くれ、この想いは…癒やさな…いでくれ…」

「そう?なら辞めとくわ」

微笑んで掌をどけた


サスッサスッ

砂の上を擦るような音がした

ミヤビとYUIが冷気に近い空気を感じる

2人はさっきとは違う汗が出る

危険信号!


2人に影が覆った

YUIはゆっくり振り返る

ミヤビは寝たまま目を見開き動けなかった


「ジャマサエしなければコロサナイよ」

ウインドブレーカーが嘲笑うかのように言った

「モニターデミタケドオマエスゴイナ」

ポンチョでトンガリ帽子がミヤビに放った

これは馬鹿にしたり、からかったりでは無く本音で放った言葉なのが2人には解った

「ジャアな!」

カウボーイハットが背中越しに手を降った

「あ、あれは…」

YUIが慌てて通信しようとしたが通信は繋がらないままだった


9つの異形の集団が山へと行く

そう、暗殺集団 ウェザーだ

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