表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第三章 正義の行方
29/50

MISSION3 テロリスト

トクは武器をもってユニバーサルへ行こうとしていた

ガシャガシャと荷物をまとめていると

Dr.ハイドが止めた

「ナゼ止める?」

「間に合わないから、今近場まで転送して行っても海域30キロ手前までだよ そこからボートで行こうにも距離がありすぎる、3時間以上かかるよ」

「で、でもこれだけの事ダ3時間以上かかるだロ」

「かかんないよ、もしかかる時はあの国が終わるよ」

ハイドの言葉になんとも言えない悔しさがトクを襲い膝からくだけた


クックマウンテン麓へ急ぐミヤビは鷹が狩りをするように一直線だった

モニターを観るキーンが「なんで彼女が?」

と言うと

「それは以前 彼女が歌声でテロを抑えた事があるのよ」YUIがキーンに言った

「そんな事って……」

「彼女のライブで一度テロがあって観客が死亡する事件があったの、でも彼女はテロに負けたくないと言ってヒップワンに1人で行って 当時キャンディサイエンスと闘う戦士達に命の歌を歌った……」

突きたれられた銃と欲望を晒す男達が ホイップの歌を聴き動かなくなった

闘いの意味 命の重さ 正義の行方

ヒップワンの兵士達は彼女の歌声に耳を奪われ心を洗われて武器を捨てる

兵士達は涙を流していた


そこに現れたのが カン ラカン指導者

戦意を失い、泣いている兵士達を観て

彼女の歌声に恐怖を感じた

ラカンは銃を構え引き金を引こうとした瞬間

数人の兵士達にナイフで刺された

兵士の正義が変わったのだ

翌日 兵士達はキャンディサイエンスへ ラカンの亡骸を渡した


まだ14歳の彼女の行動は国中に知れ渡り、他の指導者からも狙われる事になり、その後行方がわからなくなっていたという

ヨルドア氏は彼女の存在を知り心から憎んだ


「逆恨みじゃねーか」

キーンが胸くそ悪くなっていた

「とりあえず急ごう!!ミヤビも暴走するぞ」

「クックマウンテンが濃厚ですね」

イガラシが山を見上げた

「お前らまだいたのか?」

ヤマタカが声かけて来た

その後には九士団がそろっている

「あんたらも行くんだろ、うちもメンバーが絡みそうなんだ手伝わせてもらうわ」

手をよろしく!みたいに上げてシュンを見た

「ふざける……」

途中でいい辞めた

シュンはコッコではなくコッコ達の後を見た

「ん?」コッコがシュンの視線を追って振り返ると沢山の花を咲かせた大勢の人達が大通り狭しと武器を持ってやって来た

 

「こいつら……」

「この国の人間だ……」

スダとハルマが驚く

ユニバーサルのメンバーが構える

「待ってくれ!」

シュンが慌ててコッコを止める

「なんだよ」

集団を見ながら背中越しに返事をした

「国民を傷つけないで欲しい」

「はぁ?何言ってんだよ!!人に綺麗事とかなんとか言ったろお前!」

シュンに呆れる

モニターを観ていたクリビーが画像に映る砂柱に驚く

「隊長あれっ!」

まるで砂漠が割れたかのように線が付きそのサイドにはえぐれた砂しぶきが高く舞い上がる

画面に映るのはとても速く走れそうもない姿

それが物凄い速さで動いている

ミヤビだとメンバーがすぐ解った


「バーク老人!」

信者の一人が叫んだ

「どうした?」

「何者かが凄い勢いでこっちへ来てます」

モニターの1つ覗く、老人が驚く

「なんと!何者だ!」

鋭い眼を光らせホイップの方へと向かっているのが解った

老人は爆弾の起爆スイッチを握る


「国民はお前らに任せる!俺らは仲間がヤバいからそっち行く!」

コッコがシュンに言うとシュンは下を向き

「都合の良い事言ってるのは解ってるが、もう1つ頼みがある」

「あん?急いでんだよこっちは!」

「頼む、テロリストを止めてくれ…」

その言葉に九士団、ユニバーサル全員が驚く

「国民を抑えるには時間がかかりすぎる、俺達には無理だ……頼む、お前らなら出来るだろ」

本当に悔しそうな顔をするシュンにコッコが微笑んだ

「勿論だ!任せろ」


ユニバーサルメンバーは低い屋根から高い屋根へと飛び移り動き始めた


ーMISSION3 テロリストー


砂柱はホイップの前迄行く

少しの時間だったが楽しい想い出が頭を駆け巡る

歌う顔 キスの顔 笑う顔

「ホイップーっ!!!」 

ミヤビは手を伸ばしジャンプする

虚ろな眼のホイップが少し顔を上げミヤビを見た

「2人共死ね」

ホイップが少し微笑んだように見えた

老人はボタンを押す


あと何センチだろう 数ミリかもしれないがミヤビの手がホイップを触る事は無かった

ミヤビの眼には突然光が映る

同時に熱い空気の塊がミヤビにぶつかってきた


ドゥおおおん

砂柱が天に向かって立ち上がる

吹き飛ぶミヤビはクルリと体を回転させ体制を整え、爆発のあった所へ走る


しかし 砂はえぐれて、下に黒いススがあるだけでホイップの姿は無かった

「うあぁああぁあぁぁアァ!!!」

膝をつき天を観て叫ぶミヤビ

砂の雨が落ちてくる


「1人しか殺せなかったか!!」

老人は悔しそうにボヤく

「なら次行きましょう!」

後ろの幹部が言うと老人がマイクに叫ぶ

「お前ら前に歩け‼」

耳にイヤホン 頭に花を咲かせた人影がミヤビの方へ歩いて来る

体に筒型爆弾を巻いてる為、鈍い金属音がザチャザチャとする

泣きうずくまるミヤビが音に気付く

蜃気楼のように歪む砂漠に3人の姿

それはバンドメンバーのギタリストベーシスト ドラマーがいた


「お前らまで」

泣きながら見るミヤビはまた1つ心がえぐられる

「ふざけるな!」

ミヤビが、最速で動く

頭の花と爆弾の繋ぎ目を手刀で斬る

3人分一瞬の出来事だった

それを移動しながらモニターで観るイガラシがヤバさを感じた

「あれだけの爆弾が爆発したらスーツ着てても危ない!!」

「急げっ」

ユニバーサルメンバーも全速力で行く

ミヤビは爆弾を持ってバンドメンバーから遠くへ飛んだ

「何なんだあいつは!!くそっ!死ね!」

老人が起爆スイッチを押す

電波をキャッチした爆弾がカチッと鳴る

「ホイップー!!」

ドドドドゥオーン!!

物凄い砂柱と煙が上がる

ミヤビの体がくの字になって吹き飛んだ


砂柱と煙を見つける

「クソっ!!間に合え!!」

コッコが悔しそうにつぶやく

砂漠の爆発跡から数百メートル手前

コッコ達がが着くと

真っ黒になったミヤビが大の字に倒れていた

倒れているミヤビの周りに円を囲む様にユニバーサルメンバーが立っている


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ