第二章完結 特化能力
ボードバックの案件が終わり僕達は休暇に入った
コッコ隊長とイガラシさんはクス王に呼ばれて城に行ったきり
ユイさんとリンゴちゃんは女子旅と言ってどっかにいってしまった
キーンも部屋にいないし
ちょっと寂しい
気を紛らわしたくて僕は城の近くにある山へ1人登山へ出た
ユニバーサルは天気の日が多く気温も最適
本当に不思議な星だ、住みやすいだけに特化してるみたいだ
僕は登山をしながら考える
僕は死んでこの星に来てるはずだが
この間のハイドさんの話を理解すると僕達は死んでいない
魂は死んだ肉体には戻れない
僕は僕の身体だから魂は肉体から離れていない事になる
と言うことは死んでない!
みんなは気付いてないのか?
なんて考えたけど
正直どっちでも良い
僕は変われたのだから、身体も頭脳もそして特化した能力もでてきてる
お金にも困らず人の役にもたてている
文句はない
考えてる自分が好きなのかも
哲学的な感じ♡
澄み切った空には雲は無いものの少し白くなっている
大きく伸びをすれば生きている実感が体に染み込む
僕はあえて崖を登った
訓練になる
とは言うものの
下を見たら怖そうだから見ないようにした
肺活量的にもキツイ
登りきったらキーンに自慢してやろう
力はキーンの方があるから僕には負けたく無いはず
きっとここを登った事を言ったらヤツも登るだろう
想像しただけでも楽しい
崖の終了が見えて来ると何やら声がした
「なんだバカヤロ!なんだテメッコノヤロー」
喧嘩でもしてるのか?
こんな山頂で?
僕はそ~っと崖から顔出して覗くとキーンがいた!
コマネチを、しながら顔を傾けている
「何をしてるの?」
「うおっ!なんでクリビーがっ!!」
物凄く驚いてる
僕も驚いたよ!
リュックの水筒からコーヒーを出して2人で飲んだ
キーンは自分の特化が解らなくて悩んでた
だから崖を登り、力をつけ特化を模索してたらしい
「モノマネの特化でも無かったんだよ」
真剣にキーンは言っていたが僕にはよく解らない
「いいよなぁクリビーは流れが読める力が特化して、リンゴちゃんは調教力が特化したし、俺なんも変わってないんだよ」
空を観ながらコーヒーをすすり飲むキーンが真剣に悩んでるのは解った
「でも、この崖登ってモノマネ出来るって凄くない?スタミナとか特化したんじゃないの?」
慰める訳じゃなく本気で思った
正直、僕は登ったトコにキーンがいてショックもあったからそれも伝えた
キーンは嬉しそうに僕の優しさを褒めてくれた
聴けば昔からこれ位は出来たらしい
それはそれで凄い
「ハイドさんに聞いてみようよ」
何気なく言った事だったが
キーンは大きく頷き直ぐにハイドさんに連絡をした
僕達は山を降りてハイドさんの所へ行った
「ようこそ♬」
ご機嫌に迎え入れてくれた
キーンがハイドさんに自分の特化した力を知りたいと熱く語っている
ハイドさんはニコニコしながら話を聞いて
何故か僕も一緒に調べる事になった
久しぶりにカプセルに入る
相変わらず浮いているだけ
疲れも取れる、少し寝てしまった
暫くするとハイドさんがデータを持ってきてくれた
素っ裸で待つ僕とキーン
ハイドさんが少し笑いながら二人の股間を見ていた
「まず、服着ようか」
そう言われてそそくさと服を着ると
透明なタブレットをテーブルに立ててデータを見せてくれた
「クリ君は流れを読む力とドMが特化したね」
ハイドさんはサラッと言う
「ドM?」
僕はちょっとショックだった
「今更?」
キーンの反応にもショック!
「キーン君は力と気功だね」
「マジっすか!」
目がキラキラとして笑い喜ぶキーン
僕は羨ましかった
「でも、まだ特化してないんだよね?」
「はい……」
「きっかけかな?突然出ることの方が多いしね」
キーンは一気にショボンとした
「でも、2つともかっこいいじゃん!羨ましいよ」
「ありがと……」
別に慰めてる訳では無いけど僕の言葉はあまり届かなかった
僕は話を変えようと思い
「ハイドさん、僕達って死んでないですよね」
そう言ったらキーンが急に僕を見た
「クリビーも流れ読めてるようでまだ読み切ってないんだな!」
急に笑顔になった!
「????」
何故なのか解らない
「まぁ、特化は徐々にの人も居るから」
ハイドさんが僕を慰めてる?
「え?なに?どういう事?」
僕は二人に救いを求めるように聞いた
「俺等は死んだ事になってるだけで死んでねーよ!」
笑顔でキーンが僕の肩を叩いてきた
「え?え?そうなの?」
ハイドさんが説明してくれた
僕は麻酔弾を撃たれてそのまま来たからわかってなかった
キーンとリンゴちゃんは説明を事前に聴いたらしい
撃たれてる時と落ちながら
流れを読む力があっても読めきれて無かった僕はキーンの励みになったらしい
まぁいいけど
もう少し哲学的に考えたかった
僕は少しスネた
一方その頃、城では会議が行われていた
議題は
ウェザーのアサシンについて
各隊長クラスの収集があり城内はざわめきが収まらなかった
そして僕達チームJAMがウェザーのアサシンと交わる事をこの時は誰も予想してなかった




