ゴースト⑤完結編
割ったのクッキーの様にボロボロと舞い落ちる岩の中にイガラシが居る
スーツを着てるので落下しても平気だが
水中で戦うとなるともって15分
相手は無数の首無しゾンビ
リスクしかなかった
水面からは落ちてくるイガラシを掴み殺そうと
次から次へと手が出て来る
覚悟を決めるイガラシ
月を眺めながら最期の景色と少し笑う
心配するもゾンビ達に阻まれ動けないルーキー3人
初めて味わうピンチに焦る
{OK!そこから全力で跳べば間に合う}
突如全員の通信にオペレータートクの声がした
水面から首無しゾンビに捕まりそうな瞬間イガラシの体が宙へ戻る
ガシッ!
「おぉ!」
遠くなった月が近くなる
「間に合った」
コッコがイガラシを抱え岩場を蹴り崖の上へと飛んでいる
「隊長にお姫様抱っこされる日が来るなんて♡」
嬉しさのあまりおどけてみせる
「出来ればキレイな女が良かったなぁ」
「上に居ますよ元モデルのゴーストが」
とふざけながら崖へと着く
喜びの笑顔を見せるルーキー3人とミヤビ
「誰か剣を貸してくれ!」
コッコが叫ぶとミヤビが剣を投げた
カシッ!
剣を握り天に向い円を描く
「全員跳べー!」
コッコの声に反応する
地を蹴り5人が宙へ行く
ゴーーーー!
凄い風切り音と共に解離サーベルが勢いで延びる
宙へ飛んだ事により首無しゾンビはメンバーを追いかける為立つ
そこを一閃コッコが一気に斬りつけた
バサバサバサ!
横に真っ二つ、首無し上半身が宙へと飛び
バラバラと地面へ転がる
一撃で全滅させた
「やっぱこの人すげーわ」
笑うイガラシ
ー城内ーセルペンテー
自分の後の気配に気づいていない
呼吸を整えて、また走る
天井をつたって追いかけるゴースト ジーリョ
ある一定の距離でセルペンテをUFOキャッチャーの様に釣り上げ向きを返させ元の場所へセルペンテが走り戻る
情けないようだが
暗闇と冷気、正常じゃない心が揃って出来る単純な繰返し
滑稽である
同じ場所を何度も何度も行き来する
ハァハァ!
ゲホゲホ!
走り過ぎで気持ち悪くなる
膝をつき体力の限界を知る
カリカリカリカリ!
自分の呼吸音の隙間から何かを引っ掻く音がする
カリカリカリカリ!
音は近づく…
冷たい空気が喉の奥へ突くように入る
生唾さえ飲み込めない
ここまでか……
覚悟を決め宙を見るセルペンテの横に
す~っと何かが近づいた
目線だけを横に向ける
横向にのジーリョの顔が肩の方からゆっくりと現れた
目の無い傷だらけの顔が
バァァン!と現れた
「うっわ……‼‼」
叫ぼうとする口を骨の出た手が塞いだ
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
耳元で笑い声が続く
ジョ、ジョー
肩の力が落ち、失禁をする
高いスーツはシミを作り、石の通路に尿が流れ出る
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイ
「お前は光が見えるかぁ?」
2重にも聴こえる地のそこから這うような声
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイ匕
持っていた懐中電灯が点滅し始める
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ口を抑えられ恐怖している顔が照らされたり消えたりを繰り返す
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
光と影で映る顔、涙を鼻水をたらし震えている
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
真横で笑いながら顔を着ける
湿っている皮膚感
傷の凹凸
漆黒の目からは冷たい刺すような風をセルペンテは感じた
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
耳元で笑い声が1つ高くなる
セルペンテは自分に起きている異常を感じる
「んーっ!フー!ンー!」
動かない体を動かそうする
イヒイヒイヒイヒイヒイヒ!
セルペンテの顔が赤くなり始める
タッタッタッタッ!
セルペンテを探していたユイが2人を見つけた
後から見ると肩を組んで寄り添う様にも見える
「ジーリョさん!もうやめて!」
剣を構え叫ぶ
ゆっくりと振り返るゴーストジーリョ
点滅する光に照らされた姿はチカチカしてオドロオドロと映る
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
「もぅ遅い!」
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
そう言ってセルペンテの体をユイの方へ向ける
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
セルペンテから手を離す
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
ユイが驚く!
懐中電灯が1回点滅するたびに
セルペンテの顔が膨らみ始める
風船を膨らませるように
少しづつ少しづつ
「あっ!あぁ!」
舌を出し膨らむ顔を抑えると
目が大きくなり始める
目蓋が閉じない程眼球が大きくなり顔から目玉が半分ほど飛び出し始めた時
パシュン!パシュン!
赤く充血した血管に青いスジか浮き出て破裂した
「がぁあぁあ」
悲痛な叫び声
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ「あぁぁ!あぁぁ!」イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ「悪かった!やめてくれぇ!」イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
高い笑い声の中助けを求める
目蓋の奥から大量の血を流し泣き叫ぶ
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ「ああぁぁ!あぁぁ」イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
顔が更に膨らむ
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
口元の皮膚が破裂する
ブァパーン!
鈍い破裂音とバシャバシャと飛び散る血の音
メキ!メキメキ!メキメキメキメキ!
鈍いきしむ音と共に頭が膨らむ
パァン!!
そして顔から上が爆発するように飛び散った
ジーリョの腕からセルペンテが落ちる
ユイは泣いていた、それは恐怖では無くジーリョに同情していたからだ
イヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒイヒ
ユイの前に立つジーリョ
目はないが目線を合わせてる
「もう、やめて……魂が天界へ行けなくなる…」
そう言ってジーリョの手を握る
ダダダダ!
6人が着く
転がるセルペンテの死体とその前で対面している2人を確認する
「ユイさんっ!」
クリビーとリンゴが剣を構える
そんな2人を黙って止めるイガラシとコッコ
ジーリョの様子が少しだけ変わった
握るユイの手から何かを感じた
「後もう少しで終わる〜」
笑い声は止み、低い声でユイへと話かけた
「もぅいいから、後は任せて」
泣きながら優しく話す
「がっ!うっ!がぁ!」
ジーリョの中で何かが戦ってるかのように
言葉が飛ぶ、しゃっくりの様な息使い
「ぁあっ!ゴッ!」
少しづつ言葉を整え
「お前に何ができる!何が解る!」
とユイへ怒鳴る!
「私達は出来る、解決も!貴方の理解も」
それでも優しく答える
魂だけで思考力が少ないはずの霊が言葉を理解しようとしはじめた
ユイの特化した力はホスピタリティだ
「私の魂の中へ案内するから来て」
ユイはそう言ってジーリョを抱きしめる
ギュウっと強く
魂の開放は1つ間違えると全て乗っ取られる可能性がある
「危険だな」
コッコが呟く
「大丈夫ですよ、ユイなら」
イガラシがコッコに答える
大きく光を放ち、ジーリョの体が消え、小さい光の珠がユイの身体へと入る
「ユイ姉……」
リンゴが心配そうに見るとユイは身体の力が抜け倒れそうに傾く
おっと!
ミヤビがユイの身体を支え、ゆっくりと寝かせる
しばらくするとユイの目が開く
6人が見守る
大量の涙が出るとユイ身体からジーリョの声がする
「うををぉおぉあ!!」
泣いているのはジーリョ
「何故恨まぬ!何故生ける!」
ジーリョはユイの魂でユイの過去を観る
壮絶で悲しくとも報われないユイの過去を
なのに人を恨まず人の為に働くユイの心に自分を責め始めた
「あぁあ!あぁあ!」
涙はジーリョの涙
悲しみと恨みに負けた自分への涙
恨まずとも殺さずとも強く生きる器にジーリョは泣いた
叫び!自分を強く出来なかった事に泣いた
人は何があっても言い訳を作り、自分を正当化させようとする生き物
魂だけのジーリョに自分を正当化するという心は無かった
魂は良くも悪くも自分に正直だから
ユイの過去を知るのはコッコとイガラシとミヤビの3人
なんとも悲しい顔でこの光景を見ている
やがて小さな光がユイの身体から出てくる
バチバチっと光を成形させ身体を創った
目を覚ますユイが目を見開く
他のメンバーもジーリョを見て驚いた
キレイな髪と整った嫌味の無い顔立ち
優しくも力を持った目にバツグンのスタイル
ジーリョの本当の姿だ
「とても綺麗」
ユイが笑顔で肩を抱く
「ありがとう」
ジーリョはそう言ってユイの肩を抱き頷く
コッコがユイの横へと歩み寄りジーリョへ
「まだやる事あるだろ」
というとジーリョは頷きその場から消えた
「さてと、俺等も俺等の仕事のオプションだ」
振り返りメンバーへ声をかけた
「あの〜ジーリョさんは?」
キーンが状況を飲み込めず聞く
「最期のお務めだよ」
そう肩を叩き城を出て行く
???
キーンは解らないままだった
月は大きく映り
城を照らしている
翌朝
首都ローラにある1軒の家
町並みそぐわない無駄に大きく今風のたたずまいの家がある
ペニートの棲み家
高そうなスーツに見を包み、鼻歌交じりで家を出る
「随分ご機嫌だな」
塀に座り高い所からミヤビが見下ろす
「お仲間全員死にましたよ」
ミヤビの反対側の塀にイガラシが座りペニートへ言う
サングラスにはペニートの苦笑いが映りこんでいる
「朝から何だ君達は!ゴーストは倒したのか!」
「観てたでしょ、城のカメラで」
イガラシはペニートの性格から動きを割り出しカマをかけた
「城の中は観えないよ、パーキングだけな」
簡単に答えた
「セルペンテが全部白状してその様子を動画に撮った」
「なにっ!」
自分は安全なとこから人を見て
自分以外の傷はなんとも思わない
そんなペニートがイガラシの1番嫌いなタイプ
「脅迫か?いくら欲しい?神に仕えていても所詮は欲にまみれた人間だな」
見下すようにセリフを吐く
イガラシの顔は鬼の形相
ミヤビがヤバいと感じて間にはいる
「あんたのやった事全部、警察と王に話した、あんたもう終わりだよ」
ペニートの顔色が変わる
「あんたのお友達のドロンボも死んでた、あんたを守る人は誰もいない」
イガラシはコッコから調べたマフィアの情報を聞いていた
セブンズバックのマフィアのボス ドロンボはトマトを潰したように頭が潰れて自宅で死んでいた
両手にピストルを持っていたが撃った形跡は無かった
薬物畑は不審火で全焼
種や胞子残らず焼けていた
サイレンが街中に響く
パトカーが家の周りを包囲して
冷たく硬い手錠がペニートの手に掛かる
うなだれたペニートが警察に連行される
イガラシが塀の上からペニートへ声をかける
「今日も靴キレイっすね!手錠が靴に映って足枷みたいで似合ってますよ」
嫌味を楽しそうに言うイガラシへ襲いかかろうとしたが警察に抑えられ強制連行された
まったくこの人は……とミヤビが笑った
このニュースはその日のうちに国中で報道された
悲劇の美人都知事と偽善の悪魔達!
この見出しが国民を動かし、弔いの公開裁判が緊急で次の週に起きる事になった
ー王邸ー
王室中央のテーブル
タミ王が座り横にアベが立って居る
「これで全部終わる、本当にすまなかった」
タミ王が低い声で頭を下げた
白のワンピースが輝きを放っている
ジーリョがいる
「頭を上げてください、全て王が手配してくれたおかげです、最期にあの人達に逢えて良かった」
笑顔でジーリョが頭を下げた
「私を動かしたのは君の旦那さんと息子さんだ」
タミ王の言葉にえっ!と驚くジーリョ
ボードバックの幽霊目撃情報の首都ローラに現れていたのはジーリョの家族の霊だった
セブンズバックのマフィアへの恨みから生まれた霊
しかしボスを殺し畑を焼いた時に魂に変化が起きた
燃える畑の向こうにある海岸
ジーリョとの想い出が魂を浄化させた
しかし湖上の城の存在を解らない旦那さんと息子はタミ王へ全て話す
タミ王の策でペニートからわざと依頼させたのだ
「やっと逢えた」
ジーリョの後から声がした
「ママァ!」
振り向くと旦那さんと息子が泣きながら駆け寄ってきた
抱き合う家族
タミ王は自分を責めた
もっと早く気付けば、この悲劇はなかった事に
「お願いします」
笑顔で涙を流すジーリョはタミ王へ頷きながら言った
タミ王は応えるように立ち上がり、アベから解離刀を受取る
ボタンを、押して準備する
「ありがとうございました」
旦那さんがタミ王へ言うと
「来世でまた逢おう」
そう言って剣を横一閃に振り
ジーリョ家族はバチバチと音をたて
す~っと光をを消して行った
悲しい顔をして窓から外を見る
「なぁアベ」
「はい?」
「公開裁判の次の日の天気解るか?」
さげた頭を勢いよく上げた
「調べてみます」
汗が出始めるアベ
「私は王失格だぁ、やはり感情は抑えられない」
「私はそんな王が好きですよ」
少し笑い応えた
ありがとうと軽く頭を下げる
翌週
首都ローラの噴水広場に特設の塔が造られた
中二階位の高さで屋根だけついている
中央に立派な椅子がありそこへタミ王が座る
公開裁判
死刑制度を廃止したこの国でペニートの極刑は無期懲役である
政治に口出しできない王は死刑制度を戻す事が出来なかった
ただ、判決は決めれる
広場の噴水脇、警察と検察に抑えられ塔の下にペニートがいる
飛び交う石や物
警察、検察が物を投げるなと警告しても止まない
カコン!ガシッ!
ペニートへ当たり顔の所々から血が出ている
王が話す準備をする
ざわつく国民は静かになり息を飲む
検事によって事件の概要が話される
塔から下に居るペニートへ王が判決を、言い渡す
「私はペニートを許せない、国を愛する者への侮辱、国を動かす者への背徳
本来なら無期懲役の極刑だが私はペニートに同じ土地にいて欲しくない、同じ空気を吸って欲しくない!」
王の声には力が有る
王の心には愛がある
王の怒りには意味があるのだ
それを伝える言葉以外の何か
それがカリスマ力である
「ペニート!永久国外追放!単船島流しの刑に処する!」
これは昔ボードバックの国にあった刑
船は国が用意して国境の境まで流す
後は運次第の刑
ほとんどが海で野垂れ死にする刑だ
国民はタミ王の判決に賛同した
しかしペニートは喜んだ
時代は変わり、通信が良くなったのだから
国外のマフィアに頼み助けてもらおうと決めた
通信方法は後から考えようとした
その場はショックな顔をして刑に従った
アベがタミ王の耳元で呟く
「明日の天気はひょうだそうです」
少し離れた所からコッコ達が裁判を観ている
「なんか裏がありますね」
クリビーが言うと
「ありゃ、ペニート何か企んでるよな」
キーンが返す
「ペニートじゃないよ……」
一同がクリビーを見た
ー翌日ー
刑執行
港には沢山の人が群がっている
持ち物は無く囚人服で操縦席のないヨットの様な小さい船に単身載せられる
国を出る迄だけの燃料を入れられ船は海へと放たれた
国民が見る中船は見えなくなっていった
タミ王はその海をずっと見ていた
数時間後
船内のペニートは外を見た
日はまだ上にあるが辺りに陸は見えない
ここからどうするか?
近くの陸を探し他国のマフィアに匿ってもらう計算をしている
刑で無ければバカンスである陽気
暖かい気候のボードバックを抜けてもまだ良い気候だ
裸になり甲板で横になる
「なんだかんだ甘い奴等だよ」
そう笑う
「そうでもないぜ」
低い声がした
!!!っ
慌てて起き上がる
周りを見渡したが海しか見えない
暖かい日差しに少し刺すような冷気を感じた
船の屋根にガンマンの様なカッコでウエスタンハットを深く被ったいかつい体の男がいた
バンダナを口元に巻いていて顔は解らないが声が明らか男である
「な、なんだお前!」
慌てるペニートへ左手の指を向ける
「俺はウェザーのヘイルヘイル❢」
ニッと笑う感じが伝わる
ペニートは全てに気付いた
ウェザーは伝説の暗殺衆!
王は始めから自分を殺すつもりだった事に
パシュッ!パシュッパシュッパシュッ‼
左手の指先全てから氷の塊が出てきて飛ぶ
氷はペニートの腕を脚を貫く
「アッあぁ!」
撃たれ勢いで船の壁へ持たれると
勢いよく無数の氷の塊がペニート一斉に放たれる
パシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッパシュッ‼
全てが当たり、体も顔も穴だらけになる
冷たい玉は血を外に出さない為、穴だらけの体がよくわかる
そして中々死ねない
痛みが身体中を走るも
喉にも穴が空いてるので声も出来ず、呼吸も出来ない
身体に空いた穴は腱を切り動く事すら出来ない
潰れた目は映すものも映せないのだ
ただ、ただ痛く苦しい
もがけない、叫べない中ペニートの意識が遠くなった
そして自分がした事の代償を知る
数日後、船で死亡したペニートを他国の船が発見した
穴だらけの死体がインターネットで世界中へ配信される
己の欲に生きた男の最期である
コッコ達は後にこの事をしるが
誰も何も言わなかった




