1stミッション 天命の使者
だいぶ前から考えていたのに時事ネタになってしまいました(TT)
コッコ隊長とイガラシさんが国を出てから 新人3人は毎日鍛練と各乗り物の練習をしていた
初めはバイクから
スピードと風に対しての恐怖感が無いのに驚く3人
次の日は車
車幅やギア等は頭に入っているので慣れがある様に乗れた
その後、船、戦車、飛行機と元いた世界じゃ触れられないような乗り物迄乗る
乗る事も運転出来る事も3人喜びと感動に溢れた
脳と身体が活性化されてるおがげ習得が早いのだ
ミヤビとユイも気楽に教えている
この手は自分達も昔習った事で面白い位覚えるのが早かったのを思い出していた
一方チャレンジ共和国
ザッザッザッ!
大きな道路を兵隊達が行進をしている
足を揃え、銃を上下に振りながら皆顔を一定の方へ向けている
顔の先には青々しく刈り上げた髪型が特徴的な小太りの男がいる
この男がこの国の王 銭 灰汁である
神を信じず、我が身と武力こそが正義と独裁的に政治を統一している
後には側近が2人いるがこの二人がコッコとイガラシである
そして2人は行進の後部から現れたミサイルを確認した
夜-
ミーティングルームに集まる5人
テーブル中央に何やら透明の板の様な物が浮いている
「明日の早朝にチャレンジ共和国がミサイルを撃つ」
ミヤビがそう言うと
3人はビクっと驚く
これはミサイルに驚いたのではなく、3人共 初ミッションに対しての驚きだった
「ついに出番っすね」
キーンが両手を丸め胸の前でガッと叩く
「作戦言うから脳に詰めてね」
ユイが手にスティックを持ちボードを指す
ボードに図と字が出て来る
「チャレンジ半島の山岳部と平野から3発のロケットがチャレンジ共和国時間で早朝4時にキャンディサイエンスと貴方達のいた国へ打ち上がるから、上空1800㌔の所で阻止して頂戴」
ユイがそう言うとボードの一部が拡大され発射経緯が矢印で示されている
上空2300㌔から落下しミサイルへと到達する様に書かれていた
「ユイ姉!そこ迄はどうやって行くのですか?」
手を上げリンゴが聞くと
「うちの国のミラーステルスっていう飛行機があるから、そこ迄それで行くの」
「ミラーステルス?」
ユイからの答えに反応する3人
「これだ!!」
ミヤビがボードに指でタッチすると画面上に円盤のような物が映し出される
「これがミラーステルス、飛ぶと上下左右の景色をこの飛行機に映し出し周りからは見えない感じになる」
ナルホドと頷く3人
「かなり小さい乗り物で操縦は遠隔だ、俺とユイとトクで各1台づつコントロールする、予定場所に着いたら飛び降りて任務遂行!そして下にくる飛行機にまた乗る」
「見えないのに乗れるのですか?」
クリビーが聞く
「大丈夫!みんなの下に回る時は上だけミラーを解除するから」
不安を消すようにミヤビが答えると3人の顔は少しほころんだ
先輩方にすれば、簡単なミッションなのだが新人3人には少し恐怖もある
夜ご飯を食べてから仮眠をとるも寝付けないクリビー
ミーティングルームへ行くとキーンとリンゴがコーヒーを飲んでいた
「みんな同じ心境だな」
カップ片手にキーンが笑う
冷蔵庫から冷やしてあるコーヒーを注ぎながら
「緊張するよね、ミサイルだし」
クリビーが不安げに答えた
「やるしかないよね」
リンゴが横からカップを差し出すと
「そうだな」
笑いながらカップを近づけ
クリビーもそこにカップを寄せて乾杯した
チャレンジ共和国時間3:50
各発射台にミサイルが準備されている
中央司令室ではモニターにミサイルが映し出されていて、操舵板には経路がデータ化されている
「王!全ての準備が出来ました!ミサイルにもカメラが正常に作動してることも確認済みです」
操舵の責任者が背筋を伸ばし敬礼をして大きな声で報告をする
銭王の目がやらしく笑う
側近の二人もそれを見た
そしてこの情報はユニバーサルへすぐ報告された
「おしっ、予定通り行くぞ!」
ミヤビが連絡を受け3人へ伝える
3人はトクのオペレーター室脇にある格納庫にいる
3台の飛行機が用意されている
小さくも、しっかりとした作りになっているのがよくわかる
ガラス越しのオペレーター室のユイ、ミヤビ、トクを見て頷く
「今から俺がオペレーションするカラ!まずは隠密モードに変身してくれ」
トクの言葉通を聞き脳へと指示をする
隠密チェンジ!
すると一瞬で忍者の様なスタイルに変わる3人
「OK!良く聞こえるか」
とても鮮明に聴こえた3人は親指を立てて応える
「ミラーステルスはうつ伏せに乗り込んでくれ」
3人は飛行機上から乗込みうつ伏せになる
手元に当たるとこには持手の様なのがありそれを掴んだ
ハングライダーの様だ
冷たい機内に汗をかく3人
持ち手を握る手は少し震えていた
「風や状況を見るから少し早めに飛ぶぞ!気合い入れろよっ!」
ミヤビが勢いをつけて指示した
「ハイ!」
3人がそう応えると飛行機は一瞬で消え直ぐに空へ出た
「おっおぉお〜」
星の丸みが解る位の高さに出た
上は直ぐ宇宙
端からは太陽が顔を出し始める
矢の様な光が機体を照らす
光を浴びミラーステルスはその光を反射させて周りの景色と同化する
機内からの景色はまるで世界地図を観ているかのようだ
「3人とも良く聴いてくれ」
トクの声が3人へ届く
3人もと少し震えた声で応えた
「今から調査する間画像を送るから観てくれ」
トクが送る画像が、3人の顔のガード部分に映し出される
「これは?」
目を見開く3人
そこには 結婚式を上げてる人 出産した人や動物、付き合った人、会社を立ち上げた人、宝くじが当たった人、友人と仲直りした人、生き別れの再開など色々な幸せが映し出される
「この画像は昨日1日の幸せ画像だ」
「昨日の?」
「ソウ!昨日だけだ」
トクの言葉にクリビーが反応する
一方空の下では2つの国でアラートがなり始めた
ウィーオン!ウィーオン!
不気味な音は国中で鳴り響く
国から緊急網が発生した!
軍隊は撃墜準備に入る
街中を戦車が走る
またたく間にと騒ぎが起きる
泣く子供、あてもなく逃げる人達、布団に包まる人等ミサイルの情報でアチコチ混乱と恐怖が襲う
ミラーステルス3機、チャレンジ共和国の上を旋回し始める
「イイカ!我々の任務は泣く人を助けるだけジャ無い!笑顔を継続させるのも任務ダ!」
「‼」
3人がトクの言葉でハッとする
「今見た人達の笑顔を継続し増やしてアゲテくれ、今日も明日も明後日もずっとダ!それがキミ達の仕事!天命の遂行者なんだ」
ミサイルが発射される、3台が別々の場所から一斉に砂煙を撒き、大きな火柱をあげて地上を離れる
グォゴゴゴゴゴー!
大きな機体を宙へ浮かし上空で1つの切り離しが起き、更にスピードをあげる
サングラスをした銭王がミサイルを見て笑う
「フハハハハ!」
高笑いが司令室に響く
ミラーステルスでは3人の震えが止まった
「天命か」
クリビーがつぶやくとトクが応える
「ソウ!キミ達は天命の使者なんだ!」
「天命の使者!悪くねぇ」
キーンが笑う
「じゃアタシ天使じゃん!」
リンゴが興奮した
「さぁ行け!世界の笑顔を増やしてこい!天命の使者タチ!」
トクは両手を突き上げ笑顔で叫んだ
ユイとミヤビも笑顔でミラーステルスを操作する
それぞれ、機体の下が開き3人が同時に落下する
スー!
ビョオオオ!風の音が大きい
そんななか3人が宇宙を背にして飛んでいる
「おおぉおぉおををーチビリそうだぁ!!」
スーツを着てるとは言え風を感じ冷たさもくる
状態を大の字してミサイルをさがすキーン
「あぁあぁあ!ミサイルだって調教してやるわよぉ」
力のバランスを観るリンゴ
「良い!この興奮たまんない!なんだこの快感!」
変なスイッチが入っているクリビー
雲の上を飛ぶ3人
何かが雲から影を映す
雲を、煙の様にして姿を現した
3人の下にミサイルが見える
「来た!」
ミサイルに、搭載してカメラが3人を映す
「王!ミサイル前方に何やら人影の様なものが見えます!」
ミサイル監視官が銭王へ報告すると銭王は目を疑った
太陽を背に徐々に大きく見える3つの影
迫り来る黒い影は日の光を、浴び神々しく魅せた
「神様だ!ミサイル飛びしたからバチが当たったんだ!」
側近のコッコが煽るように銭王に言う
「ふざけるなっ!神など居ない!鳥か何かだ!」
王が興奮して怒鳴った瞬間
3人がミサイルを手で押さえて向きを変えたところで蹴りを入れた
「上出来!」
側近のイガラシがニヤっと笑い呟いた
「貴様!今なんて言った!」
興奮状態の銭王が側近に詰め寄る
「何も言ってないです!」
敬礼の姿勢で言うも銭王はピストルを出し撃とうとする
「王!ミサイルが発射台へ戻って来てます!」
もう一人の側近が銭王へ駆け寄り報告する
「な、なんだとぉ」
弱々しい目でモニターを見ると
ドゥッガァーン!
ホグゥオーン!
グァバァアン!
チャレンジ共和国の山間部に有る発射台が次々と爆発する
「やめてくれぇ!」
黒い煙を上げ、爆風で木々は吹っ飛び山が3つ無くなった
「あっ!アアアぁ!」
膝をつき青と赤が混ざった顔で倒れ込む銭王
山間部にはその他の発射台やミサイル施設もあり
吹き飛ばされた事により国の軍事力が全て炎の中へときえたのである
側近2人が拳と拳を合わせニッと笑い
その場から静かに消えていった
緊急警報は各国で解除された
国民は喜びの声をあげた
このニュースは世界中で流れた
ーチャレンジ共和国 弾道ミサイル発射失敗ー
自国を崩壊
独裁政権も終わりに近づいていた
「カンパーイ!」
ミーティングルームで
コーヒーカップを当てて喜びを憂う7人
ファーストミッションが無事終了したのであった




