オペレーター トク
クリビーの熱が下がり
体術等の訓練に入る
リンゴは既に訓練を開始して数日経っていた
ユイと格闘練習をしている
様になっている姿にクリビーは熱い眼差しで観ていた
運動場では他のチームの新メンバーも訓練をしてる
様々なスタイルがアチコチで見受けられる
青空へ威勢のいい声が響いている
「よしっ始めるぞ!」
ミヤビがクリビーにつく
「宜しくお願いします!」
背筋を伸ばし応える
「まずは武術の空手、カンフー、総合格闘技を頭にうかべろ!」
クリビーは呼吸を整えたり、構えをすると思っていたが違ったので少し拍子抜けるが言われた通りその言葉を頭に浮かべた
「えっ!」
格闘技の基本から型や技が解ってるかの様に簡単に頭へ浮かぶ
「よしっ!そのまま浮かんだ基本から始めるぞ!今日一日で全部身体にも記憶させる」
そう言ってクリビーの前で構えるミヤビ
はい!と元気よく返事をして練習に入った
これが改造の成果である
スタミナも補助されている
疲れは有るものの動ける時間は数倍上がっている
筋トレをすればするほど筋力もつく
クリビーは嬉しかった、今迄何をしても筋肉はできず体力もつかなかったから
ミヤビは教えた
闇雲に運動してもダメだと
体幹を整えて、やりたい事に見合った運動
そして技の出し方、肘や膝から先での攻撃や蹴りのインパクトの場所等的確に伝える
頭で解っていても経験が無ければ実践では役に立たない、ただ知ってるだけだと
数日後にキーンが来た
イガラシが教えに着く
基本的な格闘術は幼少期より学んでいたので
リンゴやクリビーを一日で追い抜く
運動能力がずば抜けていた
1ヶ月もすると3人共動きが別人になっていた
コッコ隊長が3人の前に立つ
「肉体改造をすると個人の特性が強く出る、癖や趣味等も同じ、それを能力として役立ててほしい!」
はいっ!
3人が揃って返事をする
「では、3対1のスパーリングを行う、グローブを着けて俺にかかってこい!」
コッコはグローブを着けながら構えた
イガラシとミヤビが地べたへ座りニヤついて観る
ユイは救急箱を用意して、中の薬の確認を始めた
「コッコさん時間は?」
イガラシが手を上げて聞いた
「3分1ラウンドでいいかな?本当は1分要らないけど」
コッコ隊長のこの言葉に3人は火がついた
それは自分達がこの1ヶ月で充分強くなったからである
「じゃあスタート!ファイット!」
ミヤビが手を振り下ろすと3人が一斉にコッコへ飛びかかる
キーンが真中からパンチの連打を撃ち込む
中々速い
避けながら見極めるコッコ隊長
すかさず上からリンゴの蹴りの押収
急所を的確に目指し空中から連撃
後方へ身体をずらし蹴り筋を確認
更に後方からものすごい勢いでクリビーが体当てをして来た
円を描くようにクリビーの後へまわり込み
ニヤっと笑うコッコ隊長
クリビーの背中を蹴る
勢いよくキーンとリンゴの方へ行きそれを2人が避けた時
キーンのアゴ先とリンゴの頚椎へ
トトんっと手刀が入る
バタバタと倒れる2人
体制を戻し振り返った時、ミシっと正拳がミゾに入りクリビーも倒れた
「28秒!」
ミヤビが手を上げスパーリング終了
3人は力の差を見せつけられた
「良い連携だな!打ち合わせして無いのに大したもんだ」
腕を組み笑うコッコ隊長
頭を振り意識を戻すキーン
首を押さえて悔しがるリンゴ
クリビーはどっか気持ち良さを感じた
何かが目覚め始めたようだ
「これからスーツを取りに行く、スーツを来たら今よりもっと早く強くなるが鍛練は常にしてくれ!」
「はい!」
返事をするしかなかった
3人共もっと強くなりたいと感じたからである
昼食後、城の近くにある丘へと向った
鍛練も含めランニングで向う3人
ゆっくりと走る車から4人が声援なのか冷やかしなのかヤジも飛ぶ
走りながら、初めてマジマジと街を観る3人
沢山の人や車、お店やビル等元いた世界と余り変わらない
違うとすればここの方がお洒落だった
城が良く見え山も綺麗に映る丘
丘の下には川も流れていてピクニックにでも使いたい所である
コッコ隊長が時計へと話しかける
「トク!コッコだよ、入るよー」
フレンドリーの呼び掛け
「OK!入りなヨ」
ガムを噛んだような話し方で応答が来る
シャ!
7人の姿が丘から消えた
シュン!
7人は何も無い部屋へと移っていた
「ヨうこソ〜!」
部屋の端から男が現れた
新人3人は何が起きたか解らなかった
キョロキョロしている3人を観て笑う男
「はじめまして、コードネーム トク、君達のオペレーターだヨ」
差し出される手に頭をさげて握手しながら3人は挨拶をした
細長い手足に面長の顔にサングラス
長め髪を後ろの方へ立たしたスタイルはインパクトがあった
3人へ腕時計を渡す
「コレが君達のスーツ、そしてスーツのアップデートや通信、現場での補助をするのがボクノ仕事ダ」
取り敢えず時計をする3人
まだ状況がつかめてないが言われた通りにしてみてる
「OK!この部屋はスーツ着用出来る部屋だからもう来てるヨ」
トクの言葉で思い出す3人
この世界ではスーツは自動的に脱いでる事を
頭に指を差し
「じゃァやってみヨ!頭に思い描き最後にチャージと付ければ描いたスタイルに変身できる」
そうトクが言うと
リンゴはナース姿
キーンは筋肉モリモリ
クリビーは女王様へと変わった
「お前ら変態!」
爆笑する5人の先輩達
「イイの連れてきたナ!」
親指を立てトクが喜んだ
顔を赤らめ3人は下を向いた
「戻る時は リピートチェンジと思い描いテ」
言葉の通りにすると元に戻った
スーツの説明は続く
「今度はフルパワーのバージョン "隠密" これは影での戦闘時や作戦時に使うヤツ」
フルパワーや隠密と言う言葉に反応する3人
トクのサングラスに3人の顔が映る
「隠密チェンジと思い描いて」
両手を広げゆっくりと言う
スッ!
3人は一瞬で忍者の様な服装に変わる
「おおっ!」
感動の雄叫びが出る
スーツの個性としてトレードヘアが頭部にあった
リンゴはツインテール
キーンはショートのツンツンヘア
クリビーはナチュラルな無造作ヘア
になっている
「わかりやすっ」
キーンが2人を観て指を指した
「なんかやっとここ迄来た感じ」
リンゴは感動した
「カッコいいコレ」
クリビーも喜ぶ
「これから、俺とコッコさんで仕事へ出るからキミ達はもっと鍛練して強くなってちょうだい!」
肩を叩きながらイガラシが言う
「ミヤビ、ユイ後は頼むね」
コッコ隊長がそう言うと2人が返事をするのを確認したかのようにイガラシとコッコが消えた
トクが3人に一通り説明をして
「スーツの使い方は脳にしまってあるカラ"CKスーツ"と思えば引き出しから出て来るョ」
と教えた
次の日からまた、3人は鍛練に励む
初めてのミッションが始まるのである




