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ご一緒させていただけないでしょうか?

「よかった。よかった。振袖の瑠奈と歩ける!」

翌朝の通学途中。学は上機嫌で繰り返す。瑠奈も昨日とは打ってかわってご機嫌だ。昨夜、時絵の振袖を羽織ってみて、すっかり楽しみになっているのだ。

「で、どんなのにするの?」

「お母さんのかもしれないし、レンタルで気に入るのがあったら、それにするかもしれない。」

「へえー。俺も一緒に行きたいな…。紋付袴を借りようかと考えてるんだ。」

「話して、みようか?学のことは、…知らないワケじゃないし。」

“気に入ってるらしい”と言いそうになって、慌てて違う言い方に変える。

「いいの?」

「うん。…あ。そっか。」

…付き合いだしたこと、言うことになるな。お母さん、びっくりするかな。

「どした?」

「付き合ってること、話してないから…。」

「話したら、ダメなの?」

「わざわざ話すなんて、照れ臭!」

「俺から話そうか?コソコソすんの、イヤだし。」

「いいの?」

「いけない理由がない!よし!明日の朝、迎えに行くから、その時に話すよ。いい?」

「は、ハイ。」

…すげーな、コイツ!この潔さ、お母さんと似てるかも。

瑠奈の方がたじろいでしまう。が。母と気が合いそうな気がするので、不安でもない。


「おはようございます。吉野学と申します。瑠奈さんとお付き合いさせていただいております。」

翌朝のこと。学は本当に時絵に挨拶していた。

「え?あら。そうだったの?こないだ、違うって言ってたじゃないの。」

「あの時は違ったの。」

瑠奈が頰を赤らめて言う。

「そうだったの。振袖も、学くんの影響だったのね。」

時絵は、やたら楽しそうに言う。

「そこ、突っ込まないで!」

「学くんのおかげだわー。夢だった、瑠奈の振袖が見られる。」

「あの…。そのことなんですが。僕も紋付袴を着ようと思っているんで、貸し衣裳店にご一緒させていただけないでしょうか?」


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