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8話:女の子の名前と超能力

 溜まっていた性欲を発散し精神が安定してきた。

 外でやるというのは以外と解放感があって気持ち良かったし女の子気持ちよさそうしていた。まぁ、それ以上に恥ずかしそうにしていたのだが。


※ ※ ※


 「なぁそういえばお前、名前何て言うんだ?」

 「き、木村舞、です」

 「木村舞ね。舞お前どんな超能力持ってるんだ?」

 「お、音作成です。音を自由に作成する能力です…役にたたなくてごめんなさい」

 「そうか?音作成って結構凄いんじゃない?」

 「そう、なんですか?」

 「うん。変な音出して獣を嫌がらせたり、人相手だったら言葉で惑わしたり出来るんじゃないかな」

 「そ、そんな事に使えるのですね…」

 「お前にもその能力で人を殺す手伝いをしてもらうぞ」

 「ひっ…い、いやぁ」

 「ダメだ。もし出来ないというならお前をここで殺すぞ」

 「ひっ、が、頑張りますから、ど、どうか殺さないでください」

 「あぁ、」

足でまといになるなら殺すが、音作成は有用だしな。

 「ところでそろそろ落ち着いてきただろうし帰ろうか」

 「か、帰るってどこにですか?」

 「俺の拠点だよ。結構広くていい所なんだ」


※※※ ※※※ ※※※


 「うわ~おっきな木ですね~」

 川にそってくだり、俺の拠点についた舞は6つの大木に囲まれた大樹を見上げて感嘆した。

 「この大樹には獣を寄せ付けない不思議な効果があるらしいんだ」

 「へぇ、何か特別な木なのかも知れませんね」

 「そうだな…」

 

 

 人数が2人に増えたから…食料は弁当が6個ある。今日俺たちが1つずつ食べたから、残りは4個…。昼食を我慢して晩飯に1つずつ食べて、明日の朝に1つずつ食べると…最後か…。


 「今日の昼食を我慢したら明日の朝食までは食べられるがどうする?」

「さっきのお弁当がまだ何個かあるのですか?」

「6個ある。今日で全て食べきってしまうか、昼食を我慢して明日朝食を食べるか、だ」

 「じゃ、じゃあ、今日の昼食を我慢します」

 「そうだな。それがいい。が、明日の昼食からは獣か人を狩ることになるぞ」

 「獣、ですか?」

 「あぁ、どんなものがいるか分からないが毒が無ければ食べられるだろう」

 俺は毒があっても少しずつ食べれば<適応>するだろうがな。

 「じゃ、じゃあ、獣を狩れば人は殺さなくてもいいのですか?」

 

 「まぁそうなるな。だが生き残るためには襲ってきた奴は殺さないといけないし、1年で残り7人にしようとするなら他人に任せているだけじゃあ、無理だ。

 …本当は明日からでも人を殺したいのだがお前がなれるまでは…待っておいてやる」

 隠れている間に7人以下になると、考える奴も出て来るだろうし、そういうのは見つけだして殺さなければならないのだ。


 「ありがとうございます。……で、出来るだけ、出来るだけ早く慣れるのでどうか見捨て無いでください」

 「…ああ」



※※※ ※※※ ※※※


 さて、今はまだ昼前なのだがこれから何をしようか…


 「今から何かしたいことある?」

 獣を狩るのは明日でいいだろうし、今はやる事がないから暇だ。

 「したい事ですか?それなら私は音作成の使い方を調べたいのですが」


 「うん。いいんじゃない?」

 明日の狩りの時に使うかも知れないから今のうちに調べた方がいいだろうな。

 音作成か…獣だとモスキート音のようなもので嫌がらせをするるか、詳しくは分からないが共振周波で物が壊せたりするのかもしれない。

 う~ん…まぁまずはどこまで離れた所に音を発生させられるかだな。


 「じゃぁまずはどこまで離れた所に音を発生させられるか調べよう。

 「はい!」

 こうして舞の超能力、音作成の練習が始まった。


※※※ ※※※ ※※※


 舞の音作成は結構便利だった。

 最大で30メートル先に音を発生させる事が出来たのだ。これなら狩りをする時に自分の反対方向から音を発生させて注意をひいてから後ろからグサリといけるのだ。もし舞が裏切ったらこの厄介な能力をどう対象しようか真剣に考えなきゃいけないと思ったのだが、どうやらもう心配はいらないようだ。

 何故ならもうその能力に対して<適応>が発動し耐性が出来たからだ。試しにどうなるのかやってみたら、音が離れた所に作成されたらその作成した本人の居場所が分かるようになっていた。本当に<適応>は便利な超能力である。


 その他にも音作成は便利だった。舞によると聞いた事のある声、リズム。声の高さ、強弱をイメージしたらそれを再現して音を作成出来るのだ。

 試しに俺の声を再現してもらったら気持ち悪かった。俺ってこんな声なのか……

 舞の能力は戦闘だけではなく娯楽性もあった。聞いた事のある音やリズムを再現して作成出来るので、元の世界で流行った曲や音楽を再現して作成することで楽しめるのだ。


 「結構便利だったな…」

 「はい、ありがとうございます。ところであなたのお名前を教えて欲しいのですが」

 そういえば俺の名前を言ってなかったな。

 「俺の名前は豹牙だ」

 偽名だけど……

 「豹牙様ですね」

 様ね、うんいいね。


 「豹牙様はどのような能力をお持ちなのですか?」

 …教えておくのは、裏切られた時のために一応ひとつだけにしとくか。

 「俺は<爆発操作>というものだ」

 「どういう能力なのですか?」

 「簡単に言うと爆弾を作れる。お前が今立っている下にも地雷が埋まってるぞ」

 「ひゃぁ!」

 舞は俺の言葉を聞くと悲鳴をあげて跳んだ後へなへなと地面に座りこんだ。

 「う、嘘ですよね?地雷なんて埋まっていたらとっくに爆発しているはずですし…」

 「本当だぞ。今はスイッチをOFFにしてるがな。ちなみにさっきお前が食べた弁当はその地雷の最初の犠牲者だ」

 「っ!そう、ですか」


舞は一瞬ビクッと肩が震えたがそのまま返事を返しただけだった。



 音作成の実験をし終わった今は、もう太陽が落ち始めていた。

 「弁当を食べてもう寝るぞ。明日は早い」

 「はい」


 今日も人が襲ってきたら食料を確保出来るのに…。俺はそんな事を考えながら弁当を食べ始めた。

最後まで読んでくれてありがとうございます。感想や評価待ってます。

 初めて、主人公の名前が出ました。偽名ですが。

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