6話:女の子探し
女の子を気絶させる場面があります。
11/9、少し本文を修正しました
ドカーン!ドッカーン!ギャーギャー!ドカドカドッカーン!
「んん…うるさいなぁ、誰か戦争映画でも見てるのか……音量小さなくしてよなまったく。あぁ眠っ」
ムニャムニャ……
※※※ ※※※ ※※※
「ん~~ちょっと寝不足かも…夜中に戦争映画見ていた人がいたからな………ん?映画?あれ俺って……」
下を覗いて見るとボコボコに穴が開いた地面と黒いトランクが2つ置かれていた。
「ははっ、まさか映画と間違えるなんてな…相当眠かったのか俺は…?」
昨日の地雷を作り埋めるという地道な作業が相当肉体的にこたえたらしい。だが、それのおかげで、俺は死なずにすんだし食料を手に入れられた。
「良かった良かった。これで2日は食料の心配をしなくてもよくなったな。ん…そういえば、プレーヤー殺したからなにか超能力が手に入っているかも知れないな」
[経過:プレイヤー撃破を確認
超能力<????>の第一能力が発動
条件が揃わないため超能力を取得出来ません
プレイヤー撃破を確認
超能力<????>の第一能力が発動
条件が揃わないため超能力を取得出来ません
超能力:<適応(暑さ適応:{耐性}:53%)(爆発適応{耐性}:83%)(熱適応{耐性}:54%)(視力適応{速度}:38%)(疲労適応{耐性}:63%)(爆音適応{耐性}:12%)><????><爆発操作>
スキル:<気配察知Lv1><地道作業Lv2>
残り:77329人]
「条件って何だろうな…」
う~ん
「もしかしたら超能力を取得するためには使用しているところを見なければいけないとかそういうのかな…?今度調べてみるか」
取得出来なかったのは悔しいが、トランクに変わってしまった性別も分からない人は地雷なんかで死ぬようなので強力な超能力は持っていなかったのだろう。
「朝食は一昨日手に入れたやつからだな」
木に立てかけているトランクから最後の弁当を取り出して蓋を開けた。
途端にプ~ンとすっぱい臭いが鼻をついた。
「!!何だこれ…。
クソッ!腐っているのか。あぁ勿体ない。…トランクのおかげて2日はもつがそれ以上はもたないのか…じゃあ、一度に2つ以上手に入れたらダメなんだな。冷やす方法もないし…。そもそも弁当って賞味期限が2日もあったけか?」
多分なかったと思う。普通こんな暑い中で弁当は2日ももたないしな…トランクがあるだけましか。
※※※ ※※※ ※※※
その後腹を壊したくないので一昨日手に入れた弁当は捨て、今日手に入れたトランクから弁当を出して食べた。
ちなみに入っていた弁当はカレー弁当とコロッケ弁当そしてうどん弁当だった。どうやら日にちごとに弁当の内容が変わるらしい。日替わりトランク的な?
「ふぅ、美味しかった。朝食にうどんってのも結構いいもんだな」
「さてと、今日は何しようかしら…本当は狩りをするつもりだったのだが。う~ん、日用品でも作るか?それとも探索?」
日用品作りもいいが、やっぱり今は探索の方法が優先だろう。
仲間が少し欲しくなってきた。出来れば女がいいのだが…。最近、といってもまだ3日目だが、性欲が溜まってきた。解消しなければ精神に悪影響与えるしな…。自分でやってもいいんだが、やっぱり女とした方が性欲を解消出来る。
「と、いう訳で、女の子探しに行きますか」
ちょっと気合いを入れてから、消費した分の地雷をまた作り埋め、トランクを引きずって女の子探索に出かけた。
※※※ ※※※ ※※※
川沿いを上るとゴツゴツとした岩で出来た山(山というより岩の塊だが)を発見した。
所々に洞窟のような穴があるのでどこかに人がいるかも知れない。
石を5つ拾いポケットに入れてから穴の中に足を踏み入れた。
光があまり届かないので薄暗いが、見えない程ではない。木の枝に爆発で火を付けてくれば良かったと後悔するが、そのまま進んでいく。
カツン
おっと、石を蹴ってしまったらいい。気を付けないとな…。
ゆっくりと奥に進んでいく。もう光は届かず辺りは真っ暗だが、だいぶ目がなれてきたのかうっすらと見える状態だ。
カツン
また石を蹴ってしまったらしい。
「だ、誰?来ないで、ください!」
「!」
女の子の声である。クク、当たり、だったか。
……おっといけない、どうやら少し興奮してしまったようだ。怖がらせないようにゆっくりと近づこう。
「お、お願いです。わ、私には攻撃手段がありません。ですから、見逃してください」
どうやら一回は誰かに襲われたらしい。今いる島がどういう状況か分かっている。
これが男だったら見逃しても良かったのだが、女の子ならダメだ。かわいい声なので、声の主もかわいいと思う。なので出来れば仲間にしたいのだが…
「話し合いたいんだ」
「!そ、それ以上近づかないでください」
「っ!悪いが、気絶していて貰う。」
別に俺は無理やりするつもりは無いのだが、これ以上進むと攻撃されそうなので一番小さい石をポケットから出し、爆弾にして投げつける。
ーードカン
爆発の風で頭を岩にぶつけたのだろう。ゴツンと音がしてから何かが倒れる音が聞こえた。
「ククク……よし、外へ運ぼうか」
薄暗い洞窟の中では顔も見えない。俺は女の子の体を担ぎ、入り口へと戻っていった。
次回予告:女の子とムフフ