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幕間
― 幕間 戦いの後に ――
夕焼けに照らされた二人の影が、路面に重なって歩いていく。
互いを支え合うようにして、互いを想い合うようにして。
傾く夕日に染められた二人の背中は離れていたが、その距離は絆の距離を表したものではない。
友情や愛情に近いながらも異なる絆で、死神の少女と幻霊の少年は繋がっている。
そのことに一抹の幸福を感じる少女が、鈍感な少年に毒を吐きながらも、笑顔を絶やさず道を行く。
二人の運命が、この先どのような展開を見せるのかは、神のみぞ知ることである。
しかし、そんな先の見えない不安を思案するのは、もう少し後でいいだろう。
彼女も彼も、戦いに疲れた身体を日常へと進めながら、そう思った。
――今はただ、この一握りの幸福を味わっていたい。
サディストな神も、それぐらいは許してくれるだろう。
夕日を背中に、死神と幻霊は――オレンジ色の世界に溶けて消えた。