プロローグ
『魔法の歴史 著者 赤峰 燐
魔法。
起源がいつか、また、誰が最初に生み出したのか分からない。ただ、我々の傍に常にあったモノ。
知っての通り、魔法はこの世全てに干渉できる力を持ったモノである。
即ち、属性。
火の属性が得意な者は火の操作に長け、水の属性が得意な者は水の操作に長ける。
それが神から授けられたのか、はたまた永い歴史の中で人類が生んだ奇跡なのかは定かではない。が、我々は今日までその力を使っている。日本の中では、かつての邪馬台国の女王である卑弥呼も魔法を使って予知をしていたとされ。かの有名なアーサー王の臣下マーリンもまた、魔法を使っていた。
そのアーサー王もまた、魔法を使っていたとされており、彼(もしくは彼女の可能性もある)の王の活躍を記した文献には、そのような記述が残されている。
~(中略)~
先にも記した通り、魔法の起源については詳しいことは分かっていない。
だが、これだけは言える。
魔法とは、全てを直すことも、壊すことも出来る諸刃の剣なのだということだ。
出来ればこれを読んでいる人たちには、魔法を良い方向に使って欲しい。 』
「――――以上です」
「はい。よろしい」
着席を促されて、席に座る少女。
教師は生徒が読んだ教科書の内容について解説及び補足をし始める。
説明の最中、教師が一人の生徒に目をやる。
燃えるような赤い髪は長く、その顔は教科書かノートか。おそらく両方に顔面ダイブしていた。
教師はため息一つに、傍らに置いてあるかなり削れた消しゴムを軽く放る。
それは放物線を描き、寝ている生徒の頭に当たる――――はずだった。
消しゴムが当たる直前で、その生徒が消しゴムを手で掴んだ。
「――――フッ。先生甘いですよ。何のために私が『肉体強化』をかけていると思ってるんですか」
「さっきから妙な魔力の気配があると思ったらお前か杉本」
呆れたように教師は言う。
寝ていた生徒は起き上がり、顔にかかっている髪の毛を払う。
碧の瞳が印象的な少女だった。
「まあいい。杉本」
「何です?」
「居眠りの罰だ。続きを読め」
そういわれて、杉本という生徒は立ち上がり、教科書を持つ。
が、しばらくして乾いた笑いを浮かべながら教師に聞く。
「先生」
「何だ」
「どこからでしたっけ?」
「……追加課題。やってこい」
「デスヨネー」
クラスに笑いが起きる。
どうやらいつもの事のようで、教師も苦笑している。
当人も、あははと困ったように笑う。
魔法学院日本校。
ここは、魔法が日常となっている世界の話。
どうもKyoです。
改訂版です。上げました。
いや。本当は削除しようと思ったんですが、なんか削除しようにも項目に引っかかってないから削除は遠慮してくださいという注意書きがありまして。
なので。このままで行きます。
再び、拙くはありますがこれからもよろしくお願いします。
最後に。これを読んでくれているすべての人に無上の感謝を。
それでは。