『そこに──』
掲載日:2026/01/29
とりあえず読んでみてください。
Ⅰ
わたしは 終わりなき回廊を
静かに ただ 彷徨っていた。
声なき傷が 夜気に滲み
わたしの輪郭を ほどいていく。
Ⅱ
闇の裂け目に 耳を澄ます。
けれど そこには 音もなく
囁きも 叫びも 気配すら
すべては 沈黙に 呑まれていた。
Ⅲ
言葉は 届く前に 崩れ
かすかな震えだけが 残る。
語られぬものは 消えずして──
わたしは 今も そこにいる。
Ⅳ
誰にも知られず──
それでも 確かに そこに──
---------------------------------
読んでくださった方々、ありがとうございました。
ブクマ等していただけると、励みになります。




