少女の来店
ある日、宝石店に小さな少女がやってきたその少女を店の双子が助ける話
「ナイト!」
そう1人の青年が叫ぶと、ナイトと呼ばれた青年と叫んだ青年が星が輝く夜空の下を走り出す。建物の下に集まってきた野次馬達がガヤガヤ騒ぐ中1人の青年の声が響き渡る。
「それでは皆さん!ごきげんよう!君たちに幸があらんことを」
ザザ…ザー……昨夜のニュースです
昨夜、怪盗団 宝玉に盗まれた、ティアラですが……
ラジオのチャンネルを変えているとノイズ音と共に始まるニュースが流れてきた、チャンネルを変えずに見ていると1人の青年がニュースに被せるかのように話しだす。
「もうニュースになってるのか」
「そりゃそうだよ、物があのティアラだしね…さぁ店を開けるよダンテ」
そう1人の青年が言うと扉の方に歩き出した、彼はドアについてるオープンクレーズに手をかけひっくり返す、すると Closed と書いてあったのが Open という文字に変わる。
宝石店 『猫の隠れ家』 の開店だ。
カランカラン
しばらくすると店のドアに付いている鈴が音を鳴らす、ドアの方を見ると5歳ぐらいの少女が1人入店していた。1人の青年が少女に気がつくと微笑んだ
「いらっしゃいませ、本日はどのようなご要件で?小さなお姫さま」
そう青い髪の青年が少女に聞くと少女は心配そうな目で少し俯きながら青年に聞いた。
「ここで宝物が売れるって聞いたの」
少女がそう言うと手の中の物を見せようとした、青年は屈み手の中のものを見ると、そこには小くキラキラと輝く赤い宝石が乗っていた。
「こんな綺麗な宝石をなんで売ってしまうんだい?」
そう聞くと少女の目に涙がたまる、声が途切れ途切れになりながらも力強く少女は言った。
「お母さんがね、倒れちゃってね……お医者様に見せたくてもね、ヴェラクが、足りなくて」
青年は今一度髪などを見てみるとお世辞にも綺麗とは言えなかった、服も遠くから見れば綺麗だが近くから見ると小さく破けているとこや土汚れが付いている、きっと宝物を売るからと1番綺麗な服を着てきたのだろう。
「他のとこにもね、行ったんだけど…どこも買ってくれなくて」
そう少女が言い切ると目からは段々と涙か溢れてきていた、青年はその涙見ると顔を悲しげに顔を歪め少女の頭を撫でた、すると少女は今まで耐えてきた涙を流すかのように声を荒らげて泣いた。
しばらくして涙が止まり少女が落ち着くと青年は少女に聞いた。
「これは君の宝石なの?」
そう聞くと少女は、小さく頷く
青年は少女が頷いたのを見ると「少し待っててね」と言い、店の裏の方に歩いていった。
直ぐに青年はダンテと呼ばれていた青年を連れて出てきた、連れてこられたダンテは少女の前にしゃがみ少女の目を見ると
「初めまして、お嬢ちゃん俺はダンテって言うんだよろしくな」
ダンテは笑顔で少女にそう挨拶する
「俺はな宝石に関してすっごい詳しいんだ、だからその手の中にある宝石を俺に見せてくれないか?」
少女は先程まで話していた青年の方を見た、青年は少女が見ていることに気づき小さく頷く、それを見た少女少し戸惑いながらダンテに宝石を渡した、ダンテは宝石を受け取るとズボンの中のルーペを取りだし宝石を観察するかのように見だした。
少女が少しソワソワしながら待っていると先程の青年が微笑んで「大丈夫だよ、落ち着いて」と言ったすると少女は心做しか落ち着いてきたのか店内の宝石を見に向かった、だがやはりどこから落ちつかずソワソワしている、少しすると何かがわかったのかダンテが顔を上げる。ダンテは青い髪の青年をシアンと呼ぶと、宝石に関して話しだした。
「この宝石は魔石だ、色が綺麗な赤だから遠くから見た時ルビーとかの赤い宝石の類かと思ったが…種類はレッドウルフ、だから魔石の種類は魔獣石だな、ここまで綺麗な赤は見たことがないよ」
魔獣石とは、魔獣に分類される者達が落とす石のことで魔獣達の核となる石のことを指す。他にも聖獣が落とす聖獣石や幻獣が落とす幻獣石などがある、これらの石をひとかたまりに魔石という、それぞれ石特有の魔力があるため一部の魔法使いや生活用品に重宝されているが魔力をわずかしか持っていない一般人にはどの魔力が入ってるか分からないため専用の装置にはめ込み属性を文字にして可視化している。
「お兄ちゃん2人とも顔がすごい似てる」
少女が2人の顔を見ながらハッとしたように突然そんなことを言い出す、2人は一瞬驚いた顔をすると顔を見合うそしてふたりがクスッと笑うとダンテが言った。
「あぁ、お兄ちゃん達な双子なんだよ、青い髪で右目に眼帯をつけてる方はシアンで紫の髪をしてるおれがダンテわかりやすいだろ?」
少女が見比べるように2人を見ていた、もしふたりが髪の色が同じならば誰も見分けがつかないのではと思うほど双子は瓜二つだった、そんな双子を少女は物珍しそうに見つめていると
「それでなお嬢ちゃん、この宝石を買い取りたいんだが」
ダンテがそう言うと、少女は目を輝かせる
「本当!?お願いします!!」
少女は顔をシアンの方に向けるシアンは少女に向けて微笑むと少女はより一層顔を明るくさせる、ダンテがヴェラクについて話そうとすると少女は俯きながら
「あの……私ヴェラクのこと分からないの」
そう少女は申し訳なさそうに言うとダンテは少女に魔石を渡す、
「お嬢ちゃん、魔石にはそれぞれに違う価値があるから値段はこれから決めるんだ」
そう言うと少女の手の中にある魔石を指す
「魔石は上位になればなるほど中に入ってる魔力量や属性の数が増える、だからまだ値段は決められないんだ、お金のことは教えてやる、どうする?売るならその魔石を調べるが」
少女は少し悩むと手の中にある魔石をダンテの方に見せる、その行動を見た双子は何かを察したように動き出した、ダンテは奥の方にあるドアに入っていくと
「それじゃあお姫様、こちらへ」
シアンがそう言うと少女をドアの方に向かわせた、少女が案内されたドアは先程ダンテが入っていったドアではなくその隣にあるもうひとつのドアだった、中に入ると白色のソファと木のテーブル、棚がありその上には小さな植物やオシャレなガラス瓶の中に宝石や原石が入ってい物がいくつか、天井には手のひらサイズの黄色い魔石型ライトがあった、その内装に見とれ固まっている少女を見たシアンは小さく笑い少女の肩を優しく叩いた、少女は一瞬驚くとシアンの方を見た、シアンは「こちらに」と言って奥の席に案内する、少女が座るとシアンは「少し待っててね」と言い部屋から離れ、少しの間少女は周りをキョロキョロ見回しながら待っていると部屋に双子が入ってきた、ダンテは箱状のなにかを机に置き向かい側に座り、シアンはおぼんの上にある紅茶とジュースを2人の前に置き部屋を出た。
「お嬢ちゃんまたせたな、それじゃ鑑定を始めるぞ、その宝石を貸してくれ」
少女は魔石を渡すと、ダンテは宝石が乗るくらいの小さなクッションの上に魔石を乗せ上から箱を被せる、すると箱の周りが淡く黄色に光り上に文字が浮かぶ
「魔力量は600、属性は火と風か中級魔石だな魔力も少し多い一般人の量だな、値段は…の前にヴェラクの説明だな」
そう言うと、ダンテはどこからか小さな袋を取りだし机の上に置いた。
「ヴェラクのことはどこまで知ってるんだ?」
「……茶色のと茶色い板のしか知らない」
そう聞くとダンテは袋の中からヴェラクを取り出し机の上に種類順に並べ、一つずつ指でさしながら説明しだした。
「そのふたつだけでも十分だ、お嬢ちゃんが言ってる茶色いのは銅貨だな板の方は銅板だ、ここまで覚えとけは最低限は大丈夫だが、ここから先も覚えといて損は無い、この白いのは銀河で黄色いのは金貨、青いのが青貨、青貨はここでさえ滅多に見ないな」
ダンテがそう説明すると今度はヴェラクを数枚袋の中から取り並び替えた、ダンテは少女の方を向き
「これで1423ヴェラクになる」
そこには銅貨23枚、銅板14枚、があった。袋をもう一度漁り銀貨9枚、金額1枚、青貨1枚を取り出しそれぞれ分けた
「銅貨100枚で銅板になる、銅板100枚で銀貨1枚だ、銀貨10金貨1枚、そして青貨は金貨10枚必要だ」
ダンテはそれぞれのヴェラクを指しながら説明した、するとダンテは少女に質問をした、「これは何ヴェラクになるかわかるか?」そこには銅貨15枚、銅板24枚、銀貨1枚、金貨1枚 青貨1枚が置いてあった、少女は少し悩むとゆっくり答えた。
「えっと、金貨10枚で青貨1枚だから……1112415ヴェラク?」
「おぉ!お嬢ちゃん頭いいな!正解だ!」
自信なさげに答えるとダンテは頭を勢いよく撫でながら褒めた、すると少女は嬉しそうに笑った。その後2回、違う数で問題を出し見事少女は2回とも正解した。
「さぁ、ヴェラクについても学んだことだ本題の魔石の値段について話すぞ、大きさや魔石の階級から見てこの魔石は3015ヴェラクになるな」
そう言うと後ろのドアをノックする音が聞こえた、扉の向こうからはシアンともう1人誰かの声が聞こえるとすぐにドアが空いた、そこに居たのは雪のように白く、星のようにキラキラとした髪をもち、白衣を着た人がたっていた、その人を見た途端ダンテはため息をつき白髪の人は嫌そうな顔をした。
「なんですか?ダンテ、その溜め息は嫌味ですか?」
そう言われたダンテは鼻で笑う、白衣の男性シラは少しダンテの方を睨むがすぐに少女の横にしゃがみ微笑む
「こんにちは、お嬢さん私の名前はシラ・レグホーンと言います、あなたのお母さんを見るために来ました」
「苗字がある……お貴族様?」
「はい、小さい家のお貴族様です…そこの彼らもお貴族様ですよ?」
少女は驚いた顔をしてダンテたちの方を見た、白衣の男性シラは双子の方を向きまるで、言ってたなかったのですか?という顔をしながら見つめている
「まぁ、言う必要ないしな…それよりまだ売却が済んでないだ?もういいか?」
「あら、私をやっと来たか……みたいな顔して見ときながらそちらもまだ終わってないのですね」
「うるせぇ、いいとこでシラさんが来たんだよ」
そう言い合っていると後ろから咳払いが聞こえた、2人はそちらを見ると、シアンが2人を睨みつけていた。
「悪い悪い……んじゃお嬢ちゃん、さっき言った3015ヴェラクの値段で買い取るがこの値段で大丈夫か?」
少女は迷いなく頷いた、するとダンテは契約書を取りだした
「それじゃあ、この契約書を確認してサインと拇印をお願いできるか?」
「あのね…私、読み書き出来ないの」
そう言われたダンテは驚くかと思い少女はダンテの方を見たが、そこには驚いた顔ではなくそれがどうした?という顔をしていた、ダンテはシラの方を向いくと
「ちょうどいい、シラさん!お嬢ちゃんに文字教えることは可能か?」
「大丈夫ですよ、ちょうど私も教えようとを考えていたので」
そう話している二人を見た少女は申し訳なさそうな顔をしていた
「いいの?迷惑じゃない?」
「私は保証人の方が誰になるかの方が心配ですよ?」
そう言うとシラは少女の頭を撫でた、ダンテは少女に契約内容を話し少女が分からないと言ったところはシラが意味を教え、意味を理解した少女はシラに名前をいい書類に名前を書いて貰った。
「保証人はほんとに私でいいのですか?お母様ではなくて」
少女は頷く、その仕草を見たシアは苦笑いをして書類自分の名前を書いた
「それじゃあ、最後に拇印を貰ってもいいかな?」
そう言われると少女は手を差し出す、「チクッとするよ」そういうと懐から針を取りだし親指に刺した少女は少し痛そうにした後書類に親指を押し当て傷ついた親指を舐めたその間にシラも書類に拇印を押す
「それでは売却完了です、ヘンナちゃんシラさんにお母さんの診察をしてもらえ」
ダンテがヴェラクをヘンナの前に出す、するとドアの近くに立っていたシアンがドアを開け ヘンナちゃんお母さんが元気になるといいね そう言われ店の出口まで行ったヘンナはお礼を言おうと思い後ろを見るとシアンとダンテが並び
「本日はありがとうございました、またのご来店をお待ちしております」
そういい2人はお辞儀をしたそれを見たヘンナはちゃんとしている二人を見て少し驚くがすぐに
「ありがとう!双子のお兄ちゃん達!」
そういいヘンナとシラは店を出たするとシアは
「それではヘンナさん、私を家まで案内してもらえるかな?」
と言われたヘンナは少し小走りになりながらシラを家に案内した、家に着くとボロボロの布団の上に顔が青白く時々咳をしてきる母親が寝かされていた、シラは直ぐに母親を診察し少しするとヘンナの方を向いた
「お母さんは風邪と筋肉減少病にかかってますね、筋肉減少病はお肉や豆を摂って安静にしてれば治りますよ、風邪の方は薬を飲めばすぐに元気になると思いますのでお薬出しときますね」
「ありがとうシラお兄ちゃん」
「お兄ちゃんですか……フフ、どういたしまして」
「あの、お薬代いくらですか?」
そう言う医者は少し間を開けて手で後の数字を作りながら「銅板5枚ですよ」
「え、でもお薬は貴重だからもっと」
「余ったヴェラクでお母さんに栄養のあるものを食べさせてあげてください」
そう少し被せるかのようにシアは微笑みながら言うとヘンナは、シラにヴェラクを渡しシラはヘンナに薬を渡す。
「文字の勉強は4日後の月の日に来るのでその時もう一度お母さんを診察します、その日までちゃんと栄養をとって安静にさせてください」
シラがそう言うとヘンナは「わかった」と言い、シラはその返事を聞くと家を出ようと立ち上がり出口の方に向かった
「シラお兄ちゃん!ありがとうございました!」
ヘンナは心から感謝を込めてシアにお礼を伝えると、シラは振り向き
「それではお大事に、ヘンナさんも気おつけて」
そう言い、シラは家を出て自分の病院がある方に歩き出した
数日後
ダンテはカウンターの席に座りシアンは店の掃除をしながらとある雑談をしていた、その雑談は数日前に来ていたヘンナのことのようだ。
「そういえばこの前のヘンナちゃんのお母さん治ったかな?」
「さすがに治っただろ、それにしてもシアン、あの後シラさんのとこから手紙が来てたぞ?」
「え?なんてきてたの?」
「手紙を出す時の魔石動物のことだよ、あれで寄越すなら音声にしろ紙がもったいないだろ!だってさ」
カランカラン
そんな話をしているとドアの鈴が音を鳴らす
「いらっしゃ……おお!ヘンナ!」
そこを見ると入ってきたお客様はヘンナとヘンナの母親だった、母親の方を見ると顔色は悪くなくすっかり元気そうな見た目をしている、そんな母親見た双子は嬉しそうな顔をしながら立ち上がる
「お母さん治ったの(か)?良かったね(な)!」
「お陰様で…娘がご迷惑を」
「迷惑なんかじゃありませんよ、それに僕たちは何もしてませんし」
そうシアンが言うとダンテは頷いていた、そんな双子を見て母親は少し困ったような顔をし「娘がお世話になりました、ありがとうございます」そう深くお時期をしながら双子に言った、その隣で少しソワソワとまだかな?まだかな?というかのように落ち着きがないヘンナは母親に背中を押されると双子の方に駆け出したその手にはなにか白いものが握られていた
「あのね!双子のお兄ちゃんありがとう!あの後ね!シラお兄ちゃんに文字を教えてもらったの!!だからね!これ!」
「お?俺たちにくれるのか?」
そう言うとルアはうなずき手紙を渡してきた、封を開けるとそこにはは少し独特だかちゃんと読める『ありがとう』 という文字が書いてあった、その文字を見た2人は少し照れくさそうだか嬉しそうな顔をしていた
「これはヘンナが書いたのか?」
そういうとヘンナは大きくうなずき元気いっぱいに笑った、その姿を見てダンテはヘンナの頭を乱暴に撫で、フフフと嬉しそうに笑っていた、その様子を横から見ていたシアンは微笑みヘンナの前にしゃがんだ
「すごいね!ヘンナちゃん!上手にかけてるよ!」
「うん!えへへ!ありがとう!」
そう言ってルア達は店の中にある宝石を少し見て双子と雑談を交えたあと母親は深くお時期をし、ヘンナと手を繋ぎなら店を出る。
「またのご来店をお待ちしております!」
そう双子の青年は笑顔で言う
少女は双子が見えなくなるその時まで腕を大きく振り手を振りながら帰っていった。
そこは王都 パレーナ の小さな小道を抜けたとこにある宝石店、そこは髪色が少し違う双子が経営してる少し小さな宝石店 猫の隠れ家
このお話は、宝石店のそして怪盗の双子の物語である




