②水族館
ヨインターとミュージ、そして、ヨインターの妻佳子とその子供桜は、ある水族館に行っていた。
「パパ、迫力すごいよ!きれい。」
「この水槽は、この水族館でメインの水槽だからな。」
「水族館はどこでも必ず、メインの大きい水槽はあるからね。そういえば、ヨインター。ここの水族館は確か。」
「そう、桜が生まれる前佳子とデートとして来たことがある。」
「そうなの?パパ、ママ?」
「その時水族館でデートしたいから、パパが見つけてくれた。」
と佳子が言った。
「じゃあ、思い出の場所だね。」
「久々に、水族館に来た。桜の面倒見るため、ずっと見に行けなくてね。来たのが、それっきりだ。」
「私が、水族館行きたいと言って、わざわざここにした理由はそれ?」
「そうだよ。」
「パパ、ミュージ。仕事はいつ行くの?」
「明日行くこととなっているけど、そうだったよね?ミュージ。」
「そうだよ。どうしたんだい?」
「悪いけど、パパと、ミュージが移動してからの仕事場まだ見てないから見に行きたいの。いいかな?」
「パパも、ミュージも仕事で忙しいのよ。止めておきなさい、桜。あなたも桜に言ってやって。」
「大丈夫だ。その代り桜、いくつかパパから約束がある。」
「何?」
「前、行った時は挨拶しなかっただろう。挨拶はきちんとする。当たり前だけど騒がない、泣かない。あと船に乗るから絶対1人にならない。つまり勝手に1人で行動しない。船から落ちたら危険だからね。」
「わかった。」
「この約束守れるなら連れてってあげる。」
「はい。」
この時、ヨインターとミュージの頭の中にはジェイムズの事が心に残っていたのだ。心の中では
「ジェイムズのやつ、また現れるかもしれないな。」
「何か、次のミッションも嫌な予感がして来たぞ。」