①2年ぶりにアメリカンギャングボーイへ潜入だ!
アメリカンギャングボーイの研究員(構成員)に変装したヨインターと新板と紀ノ松は、ロンドンバスでグリーンパークがある路地から細い路地に左に曲がってグリーンパーク駅バス停に着いた。降りるとイギリスの交通標識には欠かせない、黄色く点滅する丸い電球がついた黒と白の縞々の歩行者優先ポールとその横断歩道があった。そこを渡るとAIIBSOの英国支部とアメリカンギャングボーイがあった。その周辺は住宅地で、やはりこの辺も、ミュージと横田がいたロンドンの羽橋と同じように、周辺の住民は避難したり、家に閉じこもっていたりしていて町は殺風景だった。そしてすぐ目の前のアメリカンギャングボーイの敷地内からは十分に銃声が聞こえてきた。
「この近くだ。行こうか。」
「組織内に着いたら、マックにトランシーバーで着いたことを連絡だ。」
その敷地には、赤と白のストライプの煙突が2本付いた6階建ての大きな白建物があり、その建物の右側には大きなアメリカンギャングボーイのロゴがあった。そう、この建物が今回潜入する麻薬製造工場アメリカンギャングボーイである。その建物を囲むように隣や後ろにはAIIBSOの英国支部のビルや、テニスコート、まるで団地マンションのようなAIIBSOとアメリカンギャングボーイ構成員共用の構成員住宅地などがあった。アメリカンギャングボーイの内部だけではなく、AIIBSOの英国支部敷地内全ての場所が戦場となっていた。アメリカンギャングボーイの研究員(構成員)のセキュリティー部だけではなく、AIIBSOのエージェント、その構成員が一緒になってとトリックマンの構成員が争っていたのだ。
紀ノ松はまず、トランシーバーを出して
「こちら、チャールズ。組織前に到着しました。」
とマックに連絡した。
「了解。直ちに戦闘を。」
とマックが応答をした。
「よし!行こう!争いに参加しているふりをして2年前壊滅できなかったここを、今日こそは壊滅させよう!今回は、レーザー光線銃と機関銃を中心に使っていくぞ!次は機関銃。」
と紀ノ松は、張り切りながら言って機関銃を出した。
「よし!ソードで行こう!」
とヨインターは、剣を出して
「ヌンチャクだ!」
エージェントたちは、武器を構えて倒し始めた。
「こっちが相手だ!おりゃー!」
とヨインターが言った。
「やってやろうじゃないか!」
と相手の組織の構成員が言った。
一方、新板もヌンチャク裁きで倒して行った。
ヨインターと新板は倒すのに苦戦していた。だがその時、
「ドドドドドドドドドドドドドドドド・・・!」
銃声が鳴り響き紀ノ松の活躍で、ヨインターと新板の相手となっていたトリックマンの構成員が倒れた。よく見ると紀ノ松はひたすら機関銃の引き金を引き、その他のトリックマン構成員のほとんどを倒していた。
「ありがとう助かった。」
「すごいんだな。」
とヨインターが言った。
ここの構成員とAIIBSOのエージェントも
「倒してくれてありがとう。」
「あと、ここは我々に任せて。中でも争い中だから。」
「わかりました。」
と紀ノ松が言って、ヨインターと新板と一緒に中に入ったのだ。