③落とし穴を仕掛けろ!!
その頃一方、ミュージと横田は、ロンドンバスに乗ってタワーブリッジシティーホールのバス停に降りた。降りるとすぐ目の前には、ロンドンの羽橋が見えていた。ここを渡って左に曲がり奥に行けば、トリックマンの組織がある建物が見えてくる。2つの麻薬製造工場の争いが続いている影響で自主避難や家に閉じこもっているせいか人は1人もおらず、交通量もいつもより少なくて殺風景だった。トリックマンとこの辺りは少し離れているにも関わらずトリックマンの方から銃声が聞こえていた。
「ここがそうか。」
「離れていても銃声が聞こえてくるな」
「確かに。」
「さてと、2人が来る前に落とし穴装置を仕掛けよう。」
「そうだね。」
ミュージと横田は、落とし穴装置を出して仕掛けた。それが終わると、横田が落とし穴起動ボタンを持ち、ミュージと一緒に助人2人が来るまで見えない所に隠れた。
その2人が来て、そろそろ落とし穴を仕掛けたところに近付くと、ミュージは横田に
「よし、2人が来たぞ!エージェント3、よろしく頼む。」
と小声で合図をした。
「わかった。」
そして、2人が落とし穴付近に来た時に
「穴、オープン。」
と横田が小声で言って起動ボタンを押した。
すると、
「わー!」
「あー・・・!」
と言って見事に落ちたのだ。それを確認した横田は、穴を塞ぐボタンを押して塞いだのだ。
「次は、さっき落とした2人に変装だ。僕は、ニック・カーターだった。」
「こっちは、マイク・シタターレだ。」
「変装機能ON!」
と言って変装して、ロンドンの羽橋を渡ってトリックマンの組織に向かったのだ。