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①紀ノ松にとっては、まるで里帰りのようだ。

エージェントたちがそれぞれ5日間の訓練が終わった。訓練が終わり、その次の日の午後4時に英国支部にワープ移動した。


ワープした先には、今までの支部より少し豪華な50階建て高層ビルである本部が建っており、その前には日本国旗とイギリス国旗がなびいていた。メインビルの後ろは多くの諜報機関のビルが建ち並んでいた。


「着いた。ここが僕の元故郷だ。ついこの間のことのようだけど、懐かしい。僕は、ロンドン市内のアパートに住んでいた。世界最古と言われているロンドン地下鉄で通勤していたよ。だから僕はロンドン市内を知りつくしている。」

と紀ノ松は少し、喜んだ表情で言った。


「そっか、エージェント5はここから来たのか。エージェント5にとっては、まるで里帰りのようだな。エージェント5は、ロンドン市内の物知り博士のようだ。」

とミュージが言った。


「ありがとう。」

「そう言えば、今までエージェント5がいたSSBの諜報機関ビルはどこ?」

と横田が言った。


「すぐそこだよ。僕から見てメインビルから左に数えて3つ目のビルだよ。」

「あっ、言われてみればほんとだ。ビルの一番左上にSSBのロゴマークがある。」

と横田が言うと同じ方を見て新坂が続けた


「前にエージェント5が言っていた通り、SSBのビルは少し古いな。」

「僕もそう思っていたんだ。SSB時代は、少し不便な設備だったけど、NMSPのビルは建設ほやほやだから全然違う。」

紀ノ松は昔を思い出しながら2つのビルを比べて思いながら言った。


「そろそろメインビルに入ろうか。」

「そうだよ、行こう。」

新板とミュージが続けて言った。


 中に入ると、この支部に入っているいろんな諜報機関の職員やエージェントがいて、少し賑やかだった。


エージェントたちが、エレベーターに向かおうとした途中、紀ノ松が誰かに声をかけられた。

「あれ?エージェントK、いやエージェント5久しぶりだな。」

「おお!エージェントAじゃないか。」

話しかけてきたのは、2年前紀ノ松と一緒だった相川だった。


「一瞬、サングラス掛けているから誰だろうと思ったけど、エージェント5だとわかったよ。やっぱり、NMSPのそのユニホームはかっこいいな。似合っているよ。」

「ありがとう。」

「そこにいる4人が仲間か。ところで、新しい仲間とはうまく行っているか?」

「もちろん。」

「これからミッション?」

「そうだ。エージェントA、あの2つの麻薬製造工場に再び今度はNMSPが潜入することになった。正直言って、僕も思い出したくないが先輩エージェントIが、ジェイムズに殺された事覚えている?」

「ああ、もちろん。もしかしてNMSPは、AIIBSOの壊滅対応をそしているんだったな。もしかしてアメリカンギャングボーイもAIIBSOの組織だから潜入になったの?」

「そうだ。実は、同じ日本支部にいるMFSPとKAJがそれぞれの情報収集をするミッションに出ていたけど、その途中でトリックマンがアメリカンギャングボーイにある麻薬などを盗み出した。そしてそれをきっかけに、両工場の麻薬戦争が始まってMFSPとKAJはその争いに巻き込まれ挫折してしまったんだ。代わりにNMSPが争いを沈めて壊滅させるために潜入することとなった。」


「気を付けてね。応援しているよ。」

「ありがとう。そちらこそ。じゃあね。」

「またね。」


 そしてエージェントたちは、指令本部室が設置された28階へと向かった。そのエレベーターに乗っている間


「さっきの人が、エージェント5が話していたエージェントAか?」

「そうだよ。」

などと話をしている内に到着した。


 そこはとても広く、NMSPの訓練管理官とミッション管理官がパソコンに向かって働くなどしていた。エージェントたちは、天井にぶら下がっている『指令本部長席』をめがけて向かった。そこにいたのは、堀口と訓練管理官代表の永滝 正直だった。


「おはようございます。」

「おはようございます。5日間の訓練お疲れ様でした。」

と永滝がエージェントたちに声をかけると、続いて堀口が口を開いた。

「我々は、より安全なミッションを遂行させるために、サポートして行きます。」

するとそこに1人の訓練管理官が慌てて入ってきて報告した、

「堀口さん!大変な情報が入って来ました!ジェイムズが、やはりアメリカンギャングボーイ及びAIIBSOの英国支部に滞在中だという事がわかりました!」


それに対して、永滝は落ち着いた表情で

「わかりました。ジェイムズが妨害する場合の対応も、エージェントたちに訓練させましたから。想定外なことが起きましたら、我々が何とか対応しましょう。」

「わかりました。」

「我々も対応に当たって行きますが、訓練通り遂行させて下さい。」

「はい。」


 そして、エージェントたちは1階に戻り空港と同じ造りとなっている、秘密入国審査室に向かった。

今回も、秘密入国審査員が5人いてエージェントたちはチェックの後、問題なく入国できたのだった。

その後、外に出てヨインター、新板、紀ノ松はバス停に向かった。一方、ミュージと横田はトリックマンの近くにあるロンドンバスのタワーブリッジシティーホールのバス停に行くために先に別のバス停に行きロンドンバスに乗った。

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