④その夜
その夜、伊藤家一家は足立区にある高級高層マンションに帰った。その後ヨインターとミュージは、佳子と桜に今回のミッションについて話をした。
「佳子、桜申し訳ない。仕事で今度は、イギリスに行くこととなった。」
「しかも、今回は今までの中で一番危険な仕事だから、いつ帰って来られるかはわからない。」
「あなた、ミュージ・・・。」
「嫌だ!パパ、お願い。行かないで!」
過去は心配そうにしており、桜は今にも泣きそうな様子だった。
「桜、泣かないでくれ。桜には、申し訳ない。職場からの命令で行かないといけない。いつ帰れるかわからないけど、必ず帰って来るから。」
「本当に?1年もかからないよね?」
「そんなにはかからないと思う。しばらくの間、ママと2人きりになるけど、ママの言う事を聞いていい子にしているんだよ。」
「いい子にしていたら、パパとミュージは、早く帰ってくる?」
「そうだね。」
「パパ、わかった。そうする。気を付けて・・・。」
と桜は仕方がなく言った。
「佳子、しばらくの間桜をお願い。明日から5日間訓練だ。」
「あなたも、ミュージも気を付けてよ。」
「パパ、パパといられる日も少ないから、今日はパパと寝たい。」
「わかった。桜。パパの寝室に行こうか。」
ヨインターは、桜を連れて自分の寝室に行った。そしてベッドに入り。2人きりで話した。
「パパ。パパは、どうしてあんな危険な仕事をしているの?」
「人のために役立って、人助けの仕事をしたかったからだ。」
「パパとミュージは、少し前まで外国まで行って仕事なんかしていなかったよね?どうして外国まで行って仕事するようになったの?」
「パパが属している組織が、他の外国の組織に狙われている。それを阻止するために、パパの組織が選ばれたからだ。」
「パパやミュージは、大変な仕事をしているんだね。」
「そうだ。」
「パパ、お休み。頑張ってね。」
「ありがとう。桜。お休み。」
と言って寝たのだった。