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ツェイロン王国からの訪国、そして王女殿下との出会い

※『くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった』のヒロインや、その他登場人物が登場します

※時系列としては、『くじ引き~』開始の前年の晩秋です

※予約投稿時刻ずれてました・・・すみませんm(__)m


―――そして、出迎え当日・・・


いや、はしょりすぎだろ・・・と言う、ツッコミはさておいて・・・

私は礼装に身を包み、国王である義父さま、王妃の義母さま、

シュキさま、フェイくんと共に、ツェイロン王国からのお客人を出迎えた。


「この度は、訪国を受け入れてくださり、感謝いたします」


「いいえ、こちらこそ、ようこそ我がフーリン国へ」

まるでおとぎ話の中から現れたかのような、

美貌の王太子・・・ツェイロン王国の王太子・シンシャ殿下と、

義父さまが互いに挨拶を終え、

早速とばかりに、義父さまが、

王太子妃殿下と王女殿下のお相手を務める私を紹介してくれた。


「こちらは、我が息子・シュキの婚約者となったルティカだ。どうぞ、よろしく」

そう、義父さまが述べると、私も一礼する。


「初めまして。エイダ・ツェイロンと申します」

赤髪にルビーのようにキレイな赤い瞳を持つ、

ナイスバディな美女が名乗る。

わぁ・・・すごい迫力・・・!

そして、ソラノシア連合王国のお姉さま方のような・・・

抱擁力・・・!!!


「第3王女のメイリィ・ツェイロンです」

私と同じ、今年16歳だと言うメイリィ姫殿下は、

雪のように真っ白な髪に、淡い紫色の瞳をした、

かわいらしいお姫さまだ。


わぁ・・・本当のお姫さま・・・!

まるで妖精みたい!

そして・・・みなさま、こちらの言葉もお上手・・・!


「よ・・・っ、よろしくお願いしますっ!!」

慌てて頭を下げれば・・・


「どうぞ、エイダ、とお呼びくださいな」


「で・・・ではっ!私もメイリィとお呼びください!」

と、王太子妃殿下と、王女殿下自ら、

名前呼びを許可していただいて・・・


「はい、エイダさま、メイリィさま。

私も是非、ルティカとお呼びください」

そう、微笑むと、メイリィさまから何故か、

熱心な視線を浴びる・・・

えぇと・・・何か失礼を・・・?

と、一緒に応対してくれる義母さまを見上げると、

苦笑気味な微笑みを返してくれた。


ツェイロン王国の王太子殿下は、

義父さま、シュキさま、フェイくんと

早速一緒にご歓談されるそうで・・・

私たち女性陣はお茶の時間をご一緒させていただくことになった。


「それにしても・・・シュキさまの婚約者さまが、

こんなにかわいらしい方だなんて・・・!」

エイダさまがそう微笑んでくださる。


「い・・・いえ・・・そんな!」


「金色の髪もキレイですし・・・鬼灯のような目の色も、キラキラしていて・・・

その・・・私、こんな見た目なので・・・羨ましいと言うか・・・

何だか、天使・・・みたいだなって・・・」

と、メイリィさまから言われてしまい・・・


「そ・・・そんなことないです!メイリィさまも、

雪の妖精みたいで・・・!かわいいと思います!!」

とずいっと顔を近づけてしまい、慌ててびて席に腰掛ける。


「あらあら、なかなか、相性は良さそうね」

と、義母さま。


「んもぅ・・・義母さまったら・・・」


「ふふ、仲が良くて羨ましいです」

と、エイダさま。


「え・・・っ!?ウチの母さまと・・・何か・・・!?」

それを聞いて、メイリィさまがびっくりしてエイダさまを見やる。

メイリィさまのお母さま・・・とは、十中八九、ツェイロン王国の王妃さまで。


「あら、ちゃんと仲がよくってよ?嫁姑問題とかなかったもの。

むしろ・・・父さまがふたり増えた・・・感じね・・・?」


「えぇ・・・っ!?」

私が驚いていると、義母さまが補足してくれた。


「ツェイロン王国の王妃さまは、武術に堪能で、

男女問わずファンが多いのよ」

・・・と。


「とにかく、かっこいいのよねぇ」

と、エイダさま。


「私もお会いしてみたいですね」


「じゃぁ、今度はルティカさまも、

是非ツェイロン王国へいらしてください!」


「ありがとうございます、メイリィさま!」


「そうだ!あの、ルティカさまが納豆がお好きと聞いて・・・」


「えぇ!もちろんです!」

何せ・・・前世のソウルフードでもあった。

それくらい、私は納豆大好きだった。

そして、転生した今も大好きだ。


「お土産の納豆をお持ちしました」

ツェイロン王国からは船旅で来られたはずだが、

冷蔵魔法が存在するこの世界では、

納豆をこうして遠隔地に運ぶこともできるのだ。


「まぁ、メイリィったら、お茶の席なのだから」

と、エイダさまが仰って、

何だか失敗してしまった・・・と言う表情を浮かべるメイリィさま。


「い・・・いえ・・・っ!お茶の席で、納豆を食べてもいいと思います!」

・・・と、謎の納豆愛を叫んでしまった。


「あら・・・食べることは想定してなかったのだけど」

エイダさまには苦笑されてしまったが・・・

義母さまがこうなったら是非に・・・と、

夕食に出してくれることになって、何よりだ。


その他は、フーリン国の和風お菓子やお茶を一緒に食べ、

メイリィさまとは、年ごろの女の子同士、

とても楽しい時間を過ごさせてもらった。




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