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第3話 勝負


さて、今日は寝不足の私を置き去りに空は晴れ渡っている。勝負しろと言われ不安と剣を使える楽しみや期待。勝ったらどうなるのかな?負けたら何されるんだろうと不安に思っていた。


「おい、そっちから来いよ」

冒険者が言った。低くて良い声だけどわたしには威圧的に聞こえた。でも負けていられない。気合は負けてないわ。


「ならいかせてもらうわ」

声高々に宣言すると、私は地面を蹴り、相手に向かって剣で切りつけた。剣術レベルをマックスにする効果で簡単に倒せてしまった。


「ご、ごめんなさい」

私は反射的に謝ってしまった。それはまさかそんな?えっ?って言う焦りから来ている。さっきまでの私の不安と期待返してって気分だ。


「お、お前、何者だ?俺は今まで1度も負けたことが無かったのに。おもしれー。オメーの旅手伝ってやるよ」

オノを使っている男性冒険者が言ってくれた。


そういえば、触れてなかったけどオノを使っている冒険者さんと勝負した。その装備もあって怖かったのだ。それを、1発で倒せるような峰打ちをするとは思わなかった。


「でも、黒とかかっこいい色とかの装備はあげないわよ」

私はこれ系の装備を揃えたくなってしまった。ここから私はダンジョン依存症になる。そして、剣の効果で魔法使えなくなってるのもある。回復魔法は使えるけど。


「良いさ。面白いものを見たいだけだしな」

怖いおじさんが優しい表情をするとギャップが凄い。


2人は固い握手を交わした。すぐに終わったので、お昼をご一緒した。今日の昼ご飯は親子丼とトマトのサラダだ。(いろど)りがよくわからないけど美味しそうだ。冒険者さんはビールを飲んでいる。そりゃ。おじさんだもんね。


「あ、そういえばあなたのお名前は?私はユリ=フランソワーズ」


「お、俺か?俺はロック=クライミングマウンテンだ」


翌日ギルドに集合した冒険者とユリはさっそくダンジョンに行くことにした。


暗い。当たり前だ。ダンジョンだもの。もちろん松明(たいまつ)を持っている。剣も。


そして、出てくる魔物をボコボコと倒していく。スライムもゴーレムも簡単に切れる。初めてスライムを切った時はびっくりした。まさかあんなに切れるなんて。まるで豆腐を崩さずに切るような感じだった。


ちなみにゴーレムはそうだなぁ。うん。スライムほど驚かなかったけど、まさか切れるとは思っていなかった。切れた時は「あぁ、切れるんだ!!」っと思った。


そんな事を繰り返し、しばらく行くと、奥まったところから黒く光る何かがあったので、また行ってみた。すると黒光りする頭装備があった。


呪いの頭装備 ブラックカリバーン


能力 物理攻撃力100倍 防御力500

魔法攻撃力マイナス20%聖女の魔力でも浄化不可。経験値を使って装備自動修繕全ての部位の装備を修繕する。防御の割に軽い。ついでに回復魔法は普通に使える。


早速装備した。


「おい。そんな簡単に装備していいの?」

パーティーを組んだ冒険者が言った。驚いているけど私にその理由はわからない。かっこいい奴は聖なる装備に違いないわ。ちなみに帽子みたいな見た目だ。あ、ハットの方ね。


「いいんじゃない?きっと聖なる装備よ」

やっぱり聖女たるものポジティブに。そう思っている。だってかっこいいし。


「で、どうだ?異常なしか?」

ロックが心配そうに言った。なぜ心配そうなのか私にはわからない。


「ねえ。私装備してるよね?」

私が言った。驚きすぎて装備してるの忘れそう。


「えっ?してるぞ?どうした?」

驚いているけどやっぱりわからない。


「めっちゃ軽い。しかも、装備治ってる」

私が言った。これはやばい装備の予感。あっ。そういえば魔法使ってなくね?って思ったので使ってみると、回復魔法は使えるもののファイアーボールとかは全く出ない。


ライトニングの自慢技は狭いのでやめた。おそらく魔力を消費して魔力が戻ってくるだけだろうけど。


「それはやばい。強すぎる」

ロックはツッコミを放棄した。

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