第18話 水の四天王ジューレン
さて、昨日の酒盛りの影響でロックさんは二日酔いらしい。ミルトニアは食べ過ぎて寝ている。太らなければいいが。
私は至って元気。さて、何しよう。船はまだ動いている。私達の船は氷上を等速直線運動しているがその奥の海は波の形が昨日知ったバランみたいだ。
今日も平和が続くと思っていた。
突如として波の揺れが大きくなった。さっきまでサワーサワーっと流れていた海がグワーングワーンと流れている。
「ハハ、水の四天王ジューレンだよ。ガチャ石をよこすのだー」
水の四天王ジューレンと名乗る奴が来た。こいつ何しに来たの?ガチャ石なんて無いしなぁ。
「ごめんなさい。ガチャ石ってなんですか?」
私は言った。
「クリスタルとかその辺のやつあるだろ?よこせ。金よこせ。私は課金するんだー」
ジューレンのセリフに私は「こいつ廃課金かよ」っと思った。
「何のため?何か欲しいキャラいるんですか?」
私は聞いた。
「水着イベ来たからこれは引かなきゃいけないの。私の使命なの。魔王城警備手当使い果たしたから、攻め込んで外地攻め落とし手当をもらいに来たのだー」
ジューレンが言った。
「何で海を選んだ」
私はツッコミを入れる。
「だって、水の四天王じゃん。水って言ったら海だから、海にした。間違っても水着が見たくて来たわけでは無い。断じて違うからな」
コイツ絶対水着見たかったんだわ。焦ってるとこ見ると本音から。
「わかってますよ。水着見たかったんですね」
慈愛に満ちた笑みでそう言った。彼女四天王のジューレンさんは怒りはじめた。
「そんなに余裕なら私の技を受けるが良い。ジューレン水着イベスプラッシュ」
そう言うと彼女の手から細いが勢いの強い蛇口のストレートみたいな水が飛んで来た。私はこれを切っても意味がないことを知っているので。頭上に瞬間移動し頭から切り下ろした。
「フッハッハ。そんなの効かんよ。我は水である」
ジューレンが言った。
「なら木を持てば水、木で木を濁音で読んで水着になるんじゃない?」
私は言った。
「そんなギャグ通じるとでも?」
ジューレンがキレている。
「なら私の攻撃をくらうが良い。コンプリートカースドアーマーズ」
私はいつもの呪い解除をしてやっぱり水には電気なのでライトニング使いたいなぁ。
「ライトニング」
姫がいきなり起きて来てライトニング打ってしまった。負けたくない私もライトニングを打った。もちろん魔法攻撃系の呪い全て消して。
今ライトニング地獄がジューレンに降り注ぐ。効いているのだろうが効果がわからない。
「痛いからやめて」
ジューレンが言った。私は慈悲もなく続けた。こんなやつ魔王の迷惑になるだろうし、処分しようと思ったのだ。後で倒すのもめんどくさいし。
更にロックさんが起きて来て水魔法で海の水を枯らしジューレンの周りを火魔法で熱した。
「熱い、熱い、私の水よ。言うことを聞け」
ジューレンは焦っている。
私は暇になったのでファイアーボールとかブレイズピラーなどを更に足しておいた。
こうして、数分後おそらく沸点の100度に達したのかだんだんと小さくなり、消えた。
平和が訪れたので水を戻した。そして呪いの解除も解除した。