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第15話 お買い物


さて、姫と私は今ミズタウンでお買い物をしている。天気が良いので、お出かけしようということでお洒落な服を買いに行く。


「姫いつもオシャレですね」

私は本心から言った。


「ありがとうございます。あなたは鎧とかつけてるからオシャレはどこの部分で?」

姫は本心から疑問に思った。


「そうなんだよね。なんかすごい能力の付いたパジャマがあれば買おうかな」

私は機能性万能論者だ。


「なんで、パジャマ。私服あんまり着てないし」

姫がツッコむ。


「だってこれ自動洗浄できるようにロックさんがしてくれたもの。暑さ寒さも凌げるし。ロックさん本当に精霊付与うまいわー」

私にとっては普通のことを言った。


「そ、そうなんだ」

姫は「ヤベェ。ヤベェよ、この人」と思っていたがそう感じさせない言い方で流しておいた。姫の表情が引きつっているような気がする。


「じゃあ。なんで私服探しにきたの?」

姫は本心からの疑問を口にする。


「なんとなく?かな。オシャレしたいじゃん。魔法学院時代は常にジャージだったし。赤とか青とか白とか多分レインボージャージしてたからオシャレになりたくて」

私が言った。


「貴女は無理かもしれない。機能性しか見てないじゃない」

姫は完全に諦めの表情だ。


「でも、ロックさんにはオシャレに見られたいから、お出かけの時用の欲しいな。剣と帽子は持っていくから黒い鎧に合うやつか最近防御要らないからオシャレな服買いたいな」

私は言った。本心からそう思った。


「そ、そうなのね。では、買いにいきましょう。あと、貴女化粧もしてないでしょ?」

姫が言った。もしかして化粧するのが普通なの?まだ、18歳よ。


「そうね。保湿とか洗顔とかはしてるよ。化粧はおばさんになってからで良いんじゃないかな?」

私は言った。


「貴女らしいわ。自分の肌が綺麗だからそれで良いじゃないって思ってるんじゃない?」

姫が図星を指してくる。的確に心に刺さる。


「そうよ。肌綺麗だし。産んでくれた親に感謝」

私は言った。


「化粧している人もいるし、しない人もいるのかもしれない。私は、自分に自信を持つためにしてる。貴女からしたら、偽りの顔を見せてどうするの?って感じかもしれないけど」

姫が言った。ちょっとだけやってみようかな。


「やり方教えて。確かに偽りの顔を見せるのは嫌。でも、偽りになり過ぎないナチュラルメイク?ってのはいいと思うの」

私は勢い込んで言った。


「そうね。帰ったらやりましょう」

姫が言った。


こうしてる間にも私達はウインドウショッピングをしている。眺めながら歩いている感じだ。


「ねえ。せっかくだし名前で呼び合わない?今日から。ちょっとは親密度あげよう。ユリ」


「そうね、ミルトニア」

2人とも照れくさくて顔が赤くなっている。


ウインドウショッピングをしていたが、お腹が空いたので昼ご飯を食べに行こう。


「ミルトニア、どこかでランチしない?」


「ええ。どこにしましょう。カフェとかのオシャレ系?それともガッツリ?」

ミルトニアが言った。


「ガッツリ食べれるカフェとか無いのかな?」

私が言った。


「無いわよ。あっ。ファミレスとかは?」

ミルトニアが言った。


「そうね。ファミレスに行きましょう」

私が言った。


という事で、近場でたまたま見つけたバーゼリアでご飯を食べている。バーゼリアは木目調のシックな広いところだ。もちろんドリンクバーは頼んだ。


「私はハンバーグにしようかな。おろしで」 

私が言った。


「私は、そうね。ハンバーグにするわ。ケチャップで」

ミルトニアが言った。


「あと、ドリンクバーのセットで」

注文する時に声がハマったのは本当に面白かった。


やっぱりおろし最高だ。このお腹空いた時に食べるハンバーグはたまらない。ちなみに私はカモミールティー、ミルトニアはキャラメルマキアートを飲んでいる。


ミルトニアは本当にオシャレだ。そのあと、私はセイロンのミルクティーとダージリンティー、アールグレイティーなどを飲んだ。


ミルトニアもそれに倣っていた。味の違いはそれほどわからない。アールグレイの方が香り豊かで、ダージリンは上品な香りがした気がする。ちなみに無糖派だ。


でも微糖って美味しいよね。絶対「微」じゃないけどね。


さて、昼ごはんも終わり私達はウインドウショッピングを再開した。もうすぐおやつの時間だ。魔初感?


ミルトニアと遊んでいると時間を忘れる。気付くと夕日が傾いている。儚さを残しながら紅く染まる空の向こうにドラゴンが見えた。


これやばいわ(魔初感)。だって相手飛んでるし。あ、私飛べるじゃん。意味ないわ。


これからドラゴンとの対戦が始まる。

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