表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/59

第1話 聖女

ユリがギルドに初めて行って、ゴブリン倒して、騎士さんと出会って、王国行ってといろいろする話です。


太陽のような金髪に碧眼のユリ=フランソワーズは18歳。晴れて魔法の名門校である魔法学院を主席で卒業した魔法士である。三人称風に心の中で説明してから、私はギルドに向かった。向かう道中も心がルンルンとしている。どんな冒険が待ち受けているのだろうか。空は晴れ渡り私を祝福しているようだ。私自身も心が晴れ渡っている。まだ少し肌寒いけど心地よい寒さだ。さてそんなことを考えているうちにギルドについた。


私は、初めて来たギルドにワクワクドキドキして胸の鼓動がうるさく感じた。ギルドはごちゃごちゃしている。筋骨隆々の冒険者や、か細い腕にメイスを握っている魔法士もいる。私本当にこんなところでやっていくのだろうか?


そんな不安と期待を胸に、私は冒険者登録をすることにした。登録はギルドのお姉さんがしてくれるらしい。お姉さんの言う通り、水晶に手をかざすと「魔法攻撃力が凄いですね。あとは物理攻撃力が勇者ほどでは無いですがトップクラスです。素早さが低いですね」と言われた。


魔法士で物理攻撃力高くてもなぁ。っとこの時は思った。まさかあんな事になるなんて。さて、そんなことを思うのも束の間、早速依頼を受けることにした。ギルドのクエスト掲示板を見る。私のランクで受けられるのはゴブリンだけみたいだ。


最初の依頼はゴブリンにした。草むらに向かうまでもドキドキしている。初めてのモンスター討伐だからだ。晴れて見通しが良いのが凄く良かった。もし雨だと見えにくかったかもしれない。ゴブリンは棍棒を持ち、貧相な服装だった。文化を持っていることに少し心が痛んだが、私自慢のライトニングセイバーで倒した。


一撃で、数匹を。魔法で切り裂く技を使って倒していた。これこそ私のライトニングセイバーだ。倒しているうちに楽しくなってしまった。ちなみにギルドカードに討伐数はカウントされていく。


結構倒せているつもりだったが不意に死角からゴブリンが近づいて来るのに気付いていなかった。私は焦った。魔法の詠唱は間に合いそうになかったので横蹴りで腹部を狙った。するとゴブリンが倒れてしまったでは無いか。また、一撃で。怖い。強い。


私は焦った。マジで物理攻撃力つえー。これは物理が早いのでは?と思いついた。だから実行してみたわけだが早い。1発入ればおしまいだ。棍棒よりも私の足が長かったからよかった。


更にはゴブリンの棍棒で倒すという方法も試した。しかし、魔法が早いし、それよりも物理的に殴る方が早かった。魔法学院の首席、魔法やめてみるってよ。なんちゃって。


そして、ギルドに帰ると討伐数に驚かれた。やはり物理攻撃力やばいらしい。これが伝説の始まりである事を私は知らない。これってこれから物理型になるフラグではないよね?なんて考えていた。


その後普通にハンバーグとサラダを食べて、お風呂に入り、寝た。初めての討伐の後のお風呂はとても気持ちが良かった。


翌日、家の前に王国の騎士がいた。聞くところによると、王国の騎士団はサイレントナイトホーリーナイトと言われ、静寂なる聖騎士団と言う意味らしい。王国を陰からも光としても守る騎士団として静寂なる騎士団と呼ばれているらしい。


それにしても何のようだろう。聖女は特有の魔力を持っていると言われている。なぜ、いまさら来るのだろうか。歴史を振り返ると、聖女が連れ去られるなんてことは日常茶飯事であった。だからこそ、強く育ち賢くあるためにと親は遠く離れたこのアンスリウム王国の王立魔法学園に通わせたらしい。だから、タイミングとして変なのだ。育ち切った聖女ではすぐに抵抗されて、連れ去るのも一苦労だろう。


そう考えていると「聖女様、王国に来てください」と騎士は跪く。私は戸惑った。こんなに礼儀正しく頼まれるなんてことは歴史を振り返っても極めて異例なことである。


「えっ?今更ですか?聖女の魔力って特有なんでしょう?」

どうやら思ったことが口に出てしまったらしい。


「大体の王国が人権を無視しているので、この国は人権に配慮して待っておりました。良き王様なので、この人だけは助けていただきたいのです」

騎士は断られることも視野に入れて相当な覚悟を以て、こういったのだろう。確かに私は回復魔法を使える。あまり使ったことないけど。あ、親の教育で回復魔法でリジェネ効果を付けながら筋トレをしたり、走り込みをしたりすることはあったから確かに使ってはいた。


でも何故?どこから情報が洩れてしまったのだろうと疑問を感じながらも「なら参りましょう。なるはやで」と私は言った。助けられるなら早く助けた方が生存率も上がるだろうから。容態を聞いてないからなんとも言えない。馬車に乗せられ、王国の城へと向かう。今時、遠くにいても情報は伝わるものなのだろう。




ブクマや評価お願いします。感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ