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時空を超えて魔法世界へ  作者: カニ俺
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第1話 魔法

「おーい!こっちだ!!こっちに洞窟があるぞ!!

ここで少し休もう!!」




「ほんとよかったよぉ〜急に降り出すから焦っちゃったよー、吉田くんがいて本当に助かった!ありがと!」

「たしかに吉田がここを見つけてくれなかったらほんとに危なかったかもな」


俺の名前は吉田宏未。周りには吉田って呼んでもらってる。ほら、ひろみってなんか女っぽいだろ?

今、俺は大学の友人ののミカと慎二と登山中なんだが途中雨に降られてしまって洞窟に入ったんだが…


「慎二…私こわいよ……」

「大丈夫、ミカだけは俺が絶対守るよ…」

「慎二…」

「ミカ…」


とまぁこんな感じである…

ミカと慎二は大学でも有名になるほどのおしどりカップルである。

今日はミカが登山に行きたいと言ったらしく、山に詳しく2人と仲がいい人材を探してたところで俺に白羽の矢がたったらしい。

全くこっちの身にもなってもらいたい。


「おほん!」

「あ!ごめん、吉田くん!」

「おぉ、すまん吉田、ミカのことになるとついな」

「もう!…慎二ったら…」


決して羨ましくなんかない。

もう一度言う、羨ましくなんかないぞぉ、、、


「…まぁとりあえず今日はここで夜を明かそう」

「えぇー!!!今日帰れないの!やだやだやだ!

なんとか今日中に帰られない?虫とか出そうで嫌だよぉ〜」

「いや、ミカここは吉田の言う事を聞こう。山は吉田が一番詳しいんだ。」

「まぁそういうことだ。てことで今日はもう寝よう。

夜は冷えるからな、暖かくして寝ろよ」

「うん…わかった、しょうがないよね…

じゃあ慎二一緒に寝よ!」

「おい!吉田がそこにいるんだぞ!あんまりくっつくなって!」

「大丈夫だって、おーい吉田くーんもう寝た?」

「…………ぐーぐーぐー」

「ねっ!一緒寝よ!」

「たくっ、しょうがねぇなぁ///」


…ここでガツンと言えない自分が嫌いだ…


パラパラッ

ん?砂?不味い!!!


「ミカ!慎二早く出ろ!崩れるぞ!」

「え!?吉田くんおきてたの!?」

「何言ってんだ!そんなことより早く出ろ!!」

「いくぞミカ!!」


よし!ミカと慎二は外に出た!あとは俺だけ…


ガラガラガラガラァァァ!!!!!!


「吉田くーーーん!!!!!!!!」

「吉田ぁぁあーーーー!!!!!!!!」







「…んーーーー!!ここは…?あ!!俺は確か洞窟で…じゃあここは?天国とか…?そんなことより慎二とミカは!?まぁとりあえずここから出るか…」


洞窟の穴はなぜか開いていた。あれは夢だったのか?

そこから人に会うべくしばらく歩いた。


「なんか来た時と随分景色が違うな、自然が増えたというか、まぁ麓までの道のりはなんとなく覚えてるから大丈夫か?」


「おーい!!」


ん?


「おーい!!こっちだよ!」


そこには顔立ちのくっきりした可愛らしい少女が立っていた。


「ねぇ!君、なんか食べ物ない?もう3日も食べてないんだよぉ〜」

「食べ物か、待って、確かここに、お!あったあった

ほれ、グミやるよ」

「ん?グミ?なにそれ?」

「え、グミを知らないのか?」


どうやらとんでもなく田舎の子らしい


「まぁうまいから食ってみろよ」

「…うん、…あむっ!」

彼女は恐る恐るグミを口に運んだ。

「なにこれ!!!甘くて美味しい!!!!!」

「おぉ、グミでそんなに喜ぶやつ見たことないぞ」


どうやらグミにハマったらしいさっきから止まらなくなってる


「あぁー美味しかったーおっちゃん!ありがと!!」

お、おっちゃん…俺はまだ21歳なんだが…

「それでおっちゃんなんでこんなとこにいたの?」

「いや登山でちょっとな」

「1人で?」

「いや、友人と、あ!!そうだミカと慎二は!?

ここら辺で俺と同じくらいの歳の男女見なかったか!?」

「んいや、私はおっちゃんしか見てないよ」

「そっかー…」


どうやらはぐれたらしい


「あ、電話は大丈夫か!?」


俺は右のポケットからスマホを取り出した。


「ちっ!完全に水没してやがる」

「え!?おっちゃん!それ『けーたいでんわ』じゃねぇか!?」

「え、そーだけど…」

「すげぇ!!!私初めてみたよ!本で読んだことあるけど大昔のものだろ!?けどなんでおっちゃんが持ってんだ?」

「ん?大昔??…まて、なぁ今西暦何年かわかるか?」

「3027年だぞ、そんなの当たり前だろ?」

「おいおい…嘘だろ…?」

「嘘じゃねぇって!おっちゃんどーした?」

「いやいやいや!今は2027年だろ!?どーいうことだよ!?」

「どういうってしらねぇよ!おっちゃん大丈夫か!?」



ーーーーーーーーー


「つまりおっちゃんは2027年の世界からこの3027年の世界に来ちまったってわけか」

「いやいやいや、わけかってなんでそんなに冷静なんだよ!?普通驚くだろ!?信じないだろ!?」

「いやまぁ大昔の勇者様は自分の魔法で時空を行き来できたらしいからなぁ」

「おい、まて…今魔法って言ったか…?」

「まさか…2027年には魔法もないのか…?」

「当たり前だろぉぉぉぉおお!!!そんなものあるかぁぁぁぁぁ!!!」

「うおぉ、いきなり大きな声出すなよ、びっくりするだろ」


大声も出したくなるだろ…目が覚めたら1000年経っていてさらに魔法が使えるだなんて…


「それで、魔法ってのはお前も使えるのか?」

「うん、簡単な初級魔法だけならな」

「そもそも魔法ってなんなんだ…?」

「うーん私も詳しくはわかんねぇけど簡単に言うと

体内の魔力を呪文を読むことで体外に具現化するものだな。ただし呪文の内容が正しくないと威力が弱まったり発動しなかったりするぞ。」

「なるほどな…それって今もできたりするか?」

「うん。できるよー。じゃあ適当に魔物でも…」

「魔物!?そんなのもいるのか!?」

「え、魔物もしらねぇのか…?」


どうやら魔物とは動物が魔力の影響で突然変異したものらしい。時々人が変異した魔人になるものいるという。


「お!いたいた!魔兎だ!」


そこには目が赤黒く充血した兎がいた。


「おい、ほんとに大丈夫か…?」

「大丈夫だって!俺はこう見えて村で一番の魔法使いなんだぞ!」

「心配だなぁ…」

「見てな!!」


『燃えろ 炎よ ファイヤーボール』

 

ボシュ!!


「おぉ!!!本当に出た!!当たった!!」

「どうだすげぇだろ!!」

「…なぁそれって、俺にも出来たりするのか?」

「まぁ人には全員魔力が備わってるっていうしおっちゃんも大丈夫じゃないか?」

「そうか!!…で、どうするんだ?」

「私がさっき言ってたこと言ってみな」

「わかった!…お前なんて言ってた?」

「…たくっ、しかっり聞いとけよ!

後、お前じゃなくて、私にはフランカって名前があるんだぞ!」

「ごめんごめん、で、フランカなんて言えばいいんだ?」

「全くこれ読んでみな」


フランカは背中のカバンから古ぼけた本を取り出した。


「この本には呪文が書いてんだ。つってもこっちにきたばっかのおっちゃんは読めねぇか」

「まぁ見せろって」


『業火の如く 燃え上がり 敵を 滅せよ ファイヤーボール』


「なぁこれ日本語じゃないか?」

「ん?日本語ってなんだ?それよりおっちゃんこれ読めんのか…?」

「読めるも何もフランカも話してるじゃないか」

「何言ってんだ?これはプルトル語だろ?」

「プル…なんだそれ、まぁとりあえずこれは日本語だぞ」

「じゃあおっちゃんそれよんで見ろよ」


えっと確かフランカは前に手のひらを向けてたな


「よーしやるぞぉー!!」


『業火の如く 燃え上がり 敵を滅せよ ファイヤーボール!!』


ボボボボボボッッッ!!!!!

バキバキバキバキィィイイイイ!!!!!

ズドォォォォォォオン!!!!


おい、話が違うぞ…フランカ…








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