マオランが”守りたいもの”とアキトが”守るべきもの”
後書きにお知らせがあります。
暫くぶりに顔を見せたレイランだったが、その顔はお世辞にも元気溌剌とは言えなかった。
俯いている所為で表情は窺えないが、その立ち振る舞いからは明らかに気が感じられない。
無理もないと守はやるせない気持ちになる。育ての親の死が眼前に迫って平気な方がおかしい。そして彼女をここまで追い込んでいるのは自分達だという事実が守の胸を締め付けていた。
だと言うのに同じく当事者であるアキトとマオランは変わらず動じない態度で居る事が守の感情をざわつかせる。自分も決して気の利く方ではないが、せめて何か言う事は無いのかと思わずに居られない。
それ所か……何を不思議そうにレイランを眺めている!? あれか? 何で彼女がテンションだだ下がりなのかすら理解できてないのかこの二大人外は!?
ならばせめて自分だけはレイランに優しい言葉でも掛けてやらねばと、女子を慰めるボキャブラリーなど皆無なミスターデリカシーゼロが無謀に挑む。
「あ……あのさ、レイラン――」
しかし最後まで言い切る事は叶わなかった。
レイランに話し掛けようと近付いた守は、言い切る前にアキトによって強引に引き寄せられ所為で息を詰まらせてしまったからだ。
襟首を掴まれているので苦しさから抗議の声すら上げられなかったが、直後に起きた惨劇に声を失う。
守と立ち位置を入れ替えたアキトがあろう事か……レイランを短剣で斬り裂いたのだ。
「………………!?」
目の前で袈裟斬りに両断されるレイランだったが、事はまだまだ終わらない。続けてマオランが前足を一閃……その爪でレイランを細切れにした。最早原形を留めないレイランは幾多の粒々となって散った。
「ちょっ……はぁあああああああああ!? あんたら一体何して――」
「落ち着け阿呆! よく見ろ‼」
思わず怒鳴る守。それに怒鳴り返すアキトによって我に返る守は信じられないものを見た。
粉々の雫になったレイランだが、それは決して血飛沫ではなかった。細切れになったレイランの欠片は黒紅色の粘液の塊となっていた。人の成れの果てとしてはかなり疑わしい代物だ。
疑いの目はまずあちらに向いた。
「いや何したの!? どうやったら人があんなゲテモノになるの!? 一体レイランに何した!?」
「何もしてねぇよ! ……ってか斬ったけども……っつかいい加減気付けド阿呆‼」
『あれはレイランではない‼』
言われて見れば、粘液の欠片は寄り集まって一つの塊となっていった。黒紅色の物体が不定形に蠢く様子は問答無用に嫌悪感を誘う。
そうして出来上がったナニカに守はひどく懐かしさを感じる事となる。
「……スライム……か?」
大きさはエクササイズ等で使うバランスボール程と言った所か。目の前の物体は某国民的ロールプレイングゲームに登場する有名モンスターそのものだった。これで目と口があって体色が青だったら完璧だ。
残る決定的な違いは全く可愛く感じない点だろう。こうして直視すると結構鳥肌が立ちそうなくらい気持ち悪かった。
しかし守は場違いにちょっとした感動を覚えていた。
「すげぇ、やっぱ居んだな。実はどっかで会えると期待はしてたんだよ」
「するなこんなもんに。お前が思う程愛らしい輩じゃねぇぞ。大体『やっぱ』って言う程メジャーな奴じゃねぇよ」
一方のアキトは警戒レベルをグンと引き上げて黒紅スライムモドキと相対していた。マオランも全身の毛を逆立てて威嚇している。その状況に守が「マジで?」と言いたそうに首を傾げる。
「まさかの強敵ですか? ってかそんなヤバいお方とマオランさんは霊山で同居してらっしゃったの?」
『こんな奴を我は知らん。霊山の魔獣ではないぞ』
「守……スライムなんてフィクションの中の存在だ。俺は前世でもあんな魔獣見た事ねぇよ」
状況は切迫していたが、またもやファンタジーあるあるに裏切られて守がさり気にショックを受けていた。……異世界でもスライムって居ねぇんだ……。
因みに最初の裏切りはノマムがドワーフでなかった事である。重ねて【スフィア】にドワーフという種族そのものが居ない事に守は美矢以上のショックを受けていたりする。
だったらエルフは居ないの? とアキトに聞いた事もあったが、
『男女共々に見目麗しく長命で魔法に優れるなんて、そんなご都合素敵種族居て堪るか。あんなん全部妄想の産物だ』
と斬り捨てられて殊更ショックだった。美矢も『エロフもロリフもおらんのか……』と項垂れていた。
などと……今はそんな事どうでも良くて、眼前の魔獣はメジャーかどうか兎も角アキトとマオランから見ても厄介な相手らしく両者共攻めあぐねている。その理由を目にした光景からようやく守も察した。
「……!? アキッち、剣が!?」
「あぁ……厄介極まりねぇな。マオランどうだ?」
『爪を持っていかれた。安易に近付けんな』
先程レイランを模したスライムモドキを斬り裂いたアキトの短剣は刃の部分をゴッソリ抉られていた。刃毀れなどというレベルではない、まるでバターがナイフに掬い取られたように欠損している。
マオランに至っては爪だけで済んでいない。当人は言っていないが爪が欠けた上に前足の毛皮が剥され肉が抉れている。見ていられない程に痛々しかった。
「溶かされた訳じゃないな……喰われた?」
『うむ、それが近いな。触れた物を体内に取り込む術を持っているのだろう。接触は避けた方が良い』
触れた部分を完全に持っていかれなかったのは相手の体積の関係か、それともアキトとマオランの攻撃が鋭過ぎたかはさて置き、接近戦に持ち込むには不利な条件だと言わざるを得ない。
ならば取れる手段は限られてくるが、幸運にもアキトはその手段に恵まれていた。
「……焼き尽くしちまおう」
そう”黒炎”……アキトが唯一行使できる魔法であり、アキトが指定した対象を焼き尽くすまで消えない黒き炎。これなら周囲に燃え移って山火事になる事無く敵を滅ぼせる。
ならば思い立ったら即実行と言わんばかりにアキトが十八番を発動させようとした所で待ったを掛ける者が居た。
『待てアカツキ』
マオランである。勇んでいたのに出鼻を挫かれたアキトが首を傾げた。
「なんだよ? 心配しなくても山を焼いたりしねぇよ。多少弱体化してようがそんなヘマはしねぇ」
『そんな心配はしとらん』
じゃあ何の事だと聞こうとして、その言葉が出る事は無かった。それはマオランの表情が再会してから一番の険しさを宿していたのもあるが、聞かずとも事の真意が明らかになったからだ。魔力感知は関係無い……肌を這う悪寒が強まった直後、視界に飛び込んで来た存在に守は勿論アキトも呆然となった。
「なん……だよ、こいつは?」
守の呟きと共に現れたのは同じく黒紅色のスライム。しかしサイズが違い過ぎた。新たに現れた個体はマオランを上回る巨体だったのだ。最初の個体は本体から別れた分体だったのか、巨大スライムモドキが現れると吸収され一つになる。
その事にただ純粋に異様な光景に衝撃を受けている守と違って、アキトは別の理由で驚いていた。
そう、この距離に近付くまで完全に魔力所か気配すら感知できなかったのだ。そしてそれは現在進行形で継続中である。目の前にしても魔力を一切感じられなかった。ついさっき守に『近くに怪しい気配は無い』と言ったばかりなので酷く格好がつかない。
『ふむ、こ奴め……周囲の源素を喰らっとるな。そうして取り込んだ源素を使って気配を隠蔽しているようだ。……取り込んだものの特性を操れるのかな?』
「それが本当なら相当厄介だな」
『おそらく当たりだ。先程持っていかれた我の一部……その所為で我と似た魔力の波動を感じる』
マオランの推測にアキトは異議を挟まなかった。アキトにはマオランが感じた魔力の波動など感知できていない。それはアキトの感知能力がマオランのそれより劣るからだ。
今でさえ人外級の魔力感知能力を誇るアキトだが、それでも前世より能力が落ちている事は否めない。マオランはスライムモドキの隠蔽を看破できているようだが、今生のアキトにそこまでの能力は無かった。
そしてそれは遠回しに今のアキトでは目の前のスライムモドキは手に余る事を示唆している。アキト自身それを誰より自覚していたが、それで尚勇む足を止めはしなかった。故にマオランが再度アキトに待ったを掛ける。
『待てと言った筈だぞ、アカツキ』
「心配してくれるのは有り難いが、方針の変更は無しだ。脅威度が明らかになったなら尚更こいつは駆逐するべきだし、それに――」
諌めるマオランに対し、アキトは真剣な眼差しで以て告げた。
「マオラン……お前に一切の負担を掛ける気は無い。残った力の全ては霊獣の務めを果たす事だけに使うべきだ」
その言葉にマオランは意外でもないように落ち着いた返答で応えた。
『……気付いていたか。勘付かれないように気を張っていたのだが』
「気付かないとでも思ったか。俺を舐めるな阿呆」
このやり取りだけで事の真相を計れるのは当人達だけである。置いてけぼりな守にはアキト達が何を言っているのか見当がつかなかった。
「……一体何の話だよ?」
「マオランが俺達の思っている以上にギリギリな状態って事だよ。レイアの分霊のお陰で繋がれた命だが、それだって永遠に状態を維持できるとは思えない。今のままあんな奴と戦り合ったら……マオランは力尽きる」
「…………‼」
「マオラン……お前に今死なれる訳にはいかない。ってな訳でこいつは俺が何としても滅する。お前は後方で待機して守の護衛を頼む」
決して余裕な訳ではない。そもそも有利な方向で実力差があろうとアキトは戦いに絶対手を抜かない。そんなアキトの目に現れたのは天使とは違うベクトルに位置する強敵だ。天使程の脅威を感じなくとも得体が知れないというのはそれだけで危険である。
それでも退く事は無い。その後ろに守るべき者が居るのなら尚更。使えなくなった短剣は放り捨て、全力を行使しようとアキトは竜人化を試みるが、
『……てぇい』
「ブギャっ‼」
「…………へ?」
できなかった。何と背中に守っていた筈のマオランが隙ありと言わんばかりに前足でアキトを踏みつけたのだ。そしてそのまま拘束……アキトの口からは締まらない叫び声が漏れ、予想外過ぎる展開に守は間抜けな声を上げるしかなかった。
心なしかスライムモドキも戸惑っているような雰囲気で動きを止めている。時が止まる事暫し、再起動を果たしたアキトが責めまくりな視線でマオランを射抜いた。ただし、潰されたままで。
「何しやがんだ永年年増狼。シバかれたいのか?」
『やかましい誰が年増だ諸々剥ぐぞ成り損ない黒竜が。……っと言うより何を格好良く話を纏めて勝手に勇んでいる? さっきから待てと言っておろうが。お主耳が無いのか?』
「いや、だから心配無用だと――」
『そこが勘違いだと言うに。最初からお主の心配なぞしとらんからな。寧ろお主が窮地に陥るなら見てみたいわ』
「いやいや、これでも俺一回死んでるんだが」
『そんな事は知らん。それよりも……だ』
中々に理不尽な霊獣様である。強者って皆こんなんか? と守が懊悩していたが、それらを放置してマオランのターンは続いた。
『レイランがどこに居るか気にならんか?』
その言葉にアキトは反応を示さない。代わりに守が思い至ったように目を見開いた。ついさっきマオランが口にした推測を肯定するなら、黒紅スライムは取り込んだものを模倣する能力を持っているという事。ならば最初に姿を見せた分体がレイランの姿をしていたのは何故か?
最悪の想定を何とか打ち払おうと守がもがく中で、マオランが非情にも事実を言い当てた。
『この状況でレイランがこの場に姿を見せんのはおかしい。おそらく……奴に取り込まれておる』
「あ……あ……、そ……んな……」
「成程、確定だな。マオラン……どうやって作ったかは知らんが、こいつは今回の黒幕様がお前を打倒する為に拵えた切り札みたいだぞ。レイランはお前を陥れる疑似餌にする為に取り込まれたって所だな」
あからさまな狼狽を見せる守と違って、アキトは努めて冷静に推察を述べた。続けて気になる点をマオランに確認する。
「それで……あのスライムからレイランの魔力は感知できるか? 因みに俺には全く感知できねぇ」
『…………我にもそこまでは感知できん』
「……そうか。ならやっぱり方針は変わらずだ。足を退けろマオラン……俺が今すぐあいつを滅却する」
「アキッち!?」
アキトの宣言に守が信じられないとばかりに声を張り上げた。対してアキトは変わらない静けさで守を諭す。それはアキトなりに精一杯の慈愛だった。
「守……お前がそこまであの娘に気を許してるのはちょっと驚きだが、それでも諦めろ」
「べ、別にそんなんじゃねぇよ! ただ……レイランは命の恩人だし――」
「茶化してる訳じゃねぇ。ただ、俺だけじゃなくマオランにもレイランの魔力が感知できないって事は……既に手遅れって事だ」
聞きたくない現実だった。つい先程まで普通に話して、普通に自分が作った焼き鳥を美味しそうに頬張っていたのだ。その上最後に見せたのは必死に堪えても止められない涙に塗れた顔だった。あれが最後に見た表情だなんて認められる訳がない。
「そんな……そんな事……」
「守……残念だが、どうしようもない。これ以上時間を置くのは危険が増すだけで良い事は何……もぉおおおおおおおっ!?」
かなりシリアス展開な場面だったというのに、著しく場にそぐわない呻き声が何もかもを台無しにする。守も悲痛な面持ちから一転、「何事!?」と言いたそうな表情を持ち上げた。そこで目にしたのは……力一杯アキトを地面にめり込ませるマオランのお姿だった。
『話を勝手に進めるなと何度言わせる気だアカツキ?』
「ぐももももももももも……プハッ! テメェ殺す気か!? いい加減退けろ、燃すぞ‼」
『良い度胸だ。このまま埋めてやろう』
「ぐもぉおおおおおおおおおおおおおおおおっ‼」
「おぉふ……」
数秒前の打ちひしがれた様相はどこへやら。あのアキトが物理的に圧倒されるという激レア光景に守は形容し難い感動を覚えていた。
一方のマオランは何でもないような態度で自ターンを継続するようだ。酸欠で痙攣し始めているアキトの事などほったらかしで。
『迅速な判断ができる反面、見切りが早過ぎるのはお主の悪い癖だぞアカツキ。そもそも魔力感知を阻害するような相手に取り込まれているからレイランの魔力が感知できんのだと考えれば分かるだろうに。生きている可能性を放棄して短慮に走るでないわ』
「………………」
『聞いておるのかコラっ!?』
「いや……あの~~マオラン……さん? アキッち、失神しかけてない?」
『む? おっといかんいかん。こ奴め……今は人の身であったな。ほれ』
「ぐぇふっ‼」
全身が地に埋没していたアキトをマオランが優しく……する気が全く感じられないくらい乱雑に蹴り上げた。哀れアキトは素の喘ぎ及び土埃と共に宙を舞う。そしてそのまま地面に叩き付けられた。
「――――――――っ‼」
「だ、大丈夫かアキッち?」
言葉にできない苦痛を抱えて蹲るアキトを守が介抱した。いつも自分がされるような扱いをよりにもよってアキトが受ける状況は守にとって異様と言えば異様である。
実は誰もを差し置いてそんなアキトを眺めていられる優越を守は感じてたり、レイランの生存が現実的になって喜んでいたりもするのだがそれらは置いておいて、マオランが前へ出ると平然と言い放った。
『我が行こう。お主らは手を出すなよ』
その宣言にアキトが反論する。その声色は極めて静かに澄んでいた。
「待ちやがれマオラン……自分で何言ってるか分かってんのか?」
『十二分に理解している』
「それでも敢えて言ってやる……いいか、これは罠だ。あの粘体魔獣は十中八九今回の件を引き起こした野郎の差し金で、目的はお前だ。黒幕はお前のレイランの関係を予め知ってて、それでレイランを利用した。その企みを一度退けてるのに、何でわざわざ自分からその企みに乗ろうとしている?」
『……お主も薄々勘付いているだろうが、敢えて言おう。それがどうした?』
マオランの返答にアキトは参ったなと言わんばかりに首を振る。驚きで絶句しているのではない、余りに予想通りの回答にそれ以外の手段が無いのだ。そして予想通りであるからこそ、説得が無駄に終わる事を確信してしまった。
理解ってしまえば、受け止めるのもすぐだった。アキトは穏やかに、昔を懐かしむようにマオランに語り掛ける。
「もう結構前にお前に言われたな、『相手の為をただ想うのと、実際に相手の為になるかは別の話だ』と」
『……覚えていたか』
「今でも座右の銘にしている」
『アカツキ……お主が我の事を考えてくれているのはよく分かる。お主が我に霊獣としての務めを果たさせようとしてくれる事は素直に有り難い。我にとっても務めは確かに命より重い事ではある。しかし……だ、昔は兎も角、今ではそれ以上に大事に想える事があるのだ』
「それがレイランだと……?」
『あぁ……。許容し辛いか?』
試されていると言うより、請われているようにアキトには思えた。そして信頼されているとも。返事は決まっている……それでも一言挟まずには居られない。
「マオラン……お前にとってレイランがそこまで大事な理由は聞かないし興味も無い。ただ、お前がそこまで言うなら相当だという事は分かる……己の命と使命を投げ出す程に」
『うむ、失望したか?』
「いや……少し驚いている。更に言うならこちらの望みを聞いて貰えない事にちょっと不貞腐れてる。俺としてはお前には真っ当に命を終えて欲しかった」
『……すまぬな』
「謝るな。そんな事望んでない。本当に大切だと言うなら躊躇う必要なんかねぇよ。小言は言わせて貰うが」
『お主らしいわ』
「だから…………お前が守りたいものを守れマオラン。それが俺の守るべきものだ」
その会話に守は割って入る事ができなかった。どんなに空気が読めなくても理解できる。今……アキトとマオランは今生の別れの言葉を交わしていると。
レイランを救う為に、マオランは命を賭す事を決めたのだ。その証は直後に示された。
『おっと、その前に忘れてはならんかったな。……アカツキよ、受け取ってくれ』
マオランから仄かに光の粒子が迸り、それらが集うと光の球体が形を成した……レイアの分霊だ。
「マオラン…………」
『少々予定外な譲渡故にまだ眠っとるな。じきに堕天使は目を覚ますだろう』
「……感謝するぜ……ダチ公」
『我の方こそ……感謝するぞ、友よ』
別れの言葉が締められると、マオランはその巨体で黒紅スライムに立ちはだかった。標的を目の前にして気が昂って……いるかは定かでないが、スライムモドキは身を激しく震わせる。
『待たせたなゲテモノ。望み通りこの身を喰らわせてやろう……その代わり――』
尋常でない圧が放たれる。物理的な衝撃を伴う魔力の奔流が迸り……そして――。
『我の娘を返して貰うぞ‼』
マオランは愛娘を捕らえる怨敵に喰らいついた。
読んでくださっている方、心よりありがとうございます。
次話の投稿ですが、私事により投稿時期は未定とさせて頂きます。お待たせする事を心苦しく思いますが、決して終わらせはしないと誓います。
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