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黒竜は異世界に帰る  作者: 夢見シン
第二章
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黒幕はヴァシュロン聖法国?

 活動報告にて詳細を載せてますが、加筆修正作業に時間を取られた為に文字数が少ないです。


 ご容赦を。

 今までの道中で”ヴァシュロン聖法国”の事は幾度もパーティ内で話題に挙がった。


 まずは賢司がギャレリア帝国にて収集した情報によると大陸南部にて絶大な影響力を持ち、大陸中部の国々を纏める帝国と対になる人界二大国家である事。


 次にギャレリア帝国を始め大陸中部の国々が国教としている”アーリア神教”とは違い、”アーリア聖教”を国教とする宗教国家である事がこの世界の常識として知られていた。


 国同士の仲はお世辞にも良好とは言えず、人間族の領域に於ける覇を競う相手同士というのもあるが、それ以上に宗教的価値観の相違から相容れないという事が両国の溝を広げ続けている。


 一応公式には魔人族に対抗する為の”アーリア同盟”に参加してはいるが、聖法国及びその影響下にある南部の国々は全くと言って良い程帝国の支援をしていなかった。


 言い分として聖法国は『聖主アーリア様の御心を理解しない者と手を取り合う事は無い』として、要は異教徒に送る塩は無い、手を貸して欲しかったらアーリア聖教を受け入れろと言っているのだ。


 しかし帝国としてそんな要求は呑める筈も無かった。何故ならそんな事をすれば大陸中部の国々は成り立たなくなってしまうからだ。


 確執の主原因となる教義の差異は数あれど、主な相違点はアーリア神教は種族を問わず人は万人平等であると謳っているのに対し、アーリア聖教は徹底した人間族至上主義を掲げている点が最も顕著な違いである。


 つまり獣人族の扱いに両者で決定的に価値観が異なるのだ。ギャレリア帝国を始めとした大陸中部の国々では獣人族は国民として受け入れられており、種族間のトラブルが皆無という訳ではないが上手く人間族と共存できている。


 対してヴァシュロン聖法国を筆頭として大陸南部では両種族の関係は最悪と言って良い。それは種族差別の激しい者を”南部出身者”と呼称する程にだ。


 南部には獣人族だけで成立する国も存在し、その国と聖法国は今までに幾度も戦争を繰り返した現在も冷戦中らしい。


 それを口実に『人族全体が魔人族の脅威に晒された状況で内輪揉めとは何事か』と、帝国は幾度も介入しようとしたが、ヴァシュロン聖法国はそれについても『魔人族に対抗できるのは聖主アーリア様の寵愛を受けた人間族だけであり、見放された下等種族を排斥してこそ聖主の御心を汲む事ができるのだ』としてそれを認めた事は無かった。


 そうした歴史的背景から人族を纏めるべき大国同士は長年互いに譲る事も妥協する事も足並みを揃える事も無く、折角の”アーリア同盟”はまともに機能する事が無いまま今日まで人間族と獣人族は魔人族との闘争を繰り広げてきたのだった。


 以上の事を転移組の面々に予備知識として知らされたのが聖地にて天使を退けた後の休養期間中の話。それまで如何に帝国を脱出するか、どのように魔人国を目指すかの策略に注力していた為に気にしてもいなかった。


 それをそのタイミングで気にし始めた理由は? 帝国混乱の裏側に見え隠れするヴァシュロン聖法国の気配に気付いたからだった。

 読んでくださっている方、心よりありがとうございます。


 次話を来週土曜日に投稿します。


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― 新着の感想 ―
[一言]  予想以上にボリュームが少ないので驚きましたが、加筆内容を確認して納得しました。今の方が賢司の参戦理由に説得力があると思います。
[一言]  修正を確認。  こっちの方が話がスッキリします。
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