#06花言葉は「廃材」
「タメ口でも良いのよ………。」
「えっ…え、…」
「むしろタメ口の方が良いかも……。」
高鳴る心臓。心拍数は余裕で1000位行ってそうに感じるほど鼓動している。
つまりドキドキが止まらない。
「ホントに良いのか?雫……。」
「ええ。そちらの方が……。」
「ススムくん…。ありがとう。」
ズッキューン! 心を射抜かれた…。
この屋敷に来てまだ3日。そんなのアリか?
「雫………。」
「ススムくん………。」
「…………」
「…………」
二人の間の沈黙を破ったのは、
「あ、あのっ、すみませんっ!」
という可憐な少女の甲高い声だった。
「えっと、私、今日からここに雇って貰う事になった、花島 澪です…。」
ん?どういう事だ?
すると突然雫が喋り出した。
「あなたがみおさんね。」と
「雫。どういう事なんだ?」
「あぁ、ススムくんには伝えてなかったわね。 この子今日からここで働いて貰うのよ。」
「へぇ…。」
この子も可愛いけど、俺ロリコンじゃないしなぁ。
「でも、この子は何をして働いて貰うんだ?雫。」
「この子はね……いやこのお方は…廃材の専門家なのよ。」
へ?なにそれ初耳なんだけど。廃材に専門家とかあるの? そしてこんなちっちゃい子が?
「澪さんはね、実年齢17歳なのよ。」
ってことは同い年ィィィィイ?!