No 07 再開
異常なほどの数の群集、ほとんど怒号にしか聞こえないような歓声。
俺は闘技場のど真ん中に立たされている。
ルールな基本的には何でもあり。これから入場してくる奴と闘え。とだけ命令され、俺は武器も持たされずに闘技場に放り出された。
何でもありってもなぁ・・・何にもできねぇんだよなぁ・・・。
戦闘訓練どころか、スポーツすらほとんどやっていなかった俺だ。戦いになんかなるはずがない。何もできずに転がされるのは目に見えている。
群衆の前でボコられて、その後に処刑とか、本当に最後までどうしようもないくらいクソな人生だったな。
思わず自虐的な笑いが漏れてしまう。
何気なく晴天を見上げたところで大音量アナウンス(?)が掛かる。
「では、大会開始前のエキシビジョンマッチ、真の勇者樋口vs奴隷の強姦勇者相沢の闘いが始まります!皆さんお楽しみください!!」
直後、今までの歓声が比にならないくらいの歓声が闘技場を揺るがした。
思わず耳を塞ぎたくなるような爆音。
だが、そんな事はどうだっていい。
・・・今、なんて言った・・・?
真の勇者樋口・・・?
樋口・・・?
俺が出てきた入り口と対面している俺の正面にある入り口、そこから姿を現したのは、俺を強姦魔に仕立て上げた勇者様だった。




