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今日からアナタも魔法使い 5

「おーい、アニマぁ……」


 俺はゆっくりとマジック・ジャンクの中に入った。

 見ると、アニマは店の奥で机に突っ伏して眠っていた。


「アニマ……寝てる」


 フォルリがなぜか意外そうな顔でそう言った。


「あのなぁ……当たり前だろ。こんなド深夜に起きている方がどうかしているんだって」

「フォルリ……反省」


 なぜか悲しそうにするフォルリ。どうにも調子が狂ってしまう。


「……なによ。こんなド深夜に」


 と、俺の声で起きてしまったのか、機嫌悪そうなアニマの声が後ろから聞こえて来た。


「あ……アニマ……その……」

「アニマ。フォルリ、勝負、希望」


 俺が戸惑っている間に、フォルリはストレートでアニマにそう言った。

 寝ぼけ眼のアニマは、フォルリが何を言っているのかイマイチ理解できていないようだった。


「あ……その……なんだ。フォルリは……お前と……」

「戦う。フォルリ、アニマに勝つ」


 俺がどうにかして取り繕うとするのもお構いなしで、フォルリはどんどん勝手に話を進めていく。

 アニマはぼぉっとそんなフォルリを眺めていたが、しばらくすると、大きくため息をついた。


「……いいわよ。勝負。しましょう」

「え……お、おい、アニマ」

「望む所。タイラー、よろしく」

「……何言ってるの。フォルリ。アナタ自身が、私と戦うのよ」


 アニマはフォルリにそう言い放った。其の瞬間、フォルリの顔つきがなぜか一気に青ざめたのだった。

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