表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
199/251

魔女の日記 第五巻 2

「……うおっ!?」


 気付くといつの間にか、知らない場所に飛ばされていた。


「皆? 大丈夫か?」


「ああ、大丈夫じゃ」


 と、セピアが返事する。


「大丈夫。ここにいる」


「はい! ヴィオも大丈夫です!」


 見ると、全員揃っていた。どうやら散り散りになったとかそういうことはないようである。


「……で、ここはなんなんだ?」


 見渡すと、辺り一面焼け野原だった。そこかしかこには、黒ずんだ物体が転がっている。


「……これは、おそらく、戦いの跡」


「戦いって……戦争か?」


 俺がそう訊ねると、フォルリは首を横に降る。


「違う……魔女の決闘」


「決闘?」


 その瞬間だった、少し離れた所から、爆音が聞こえて来た。


「な、なんだ!?」


 見ると、少し離れたところで火の手が上がっている。


 黒い炎と青い炎が絡み合って燃えているのだ。


「な、なんだよ、あれ……」


「あれが……決闘」


 その炎を見て、俺は既に理解していた。この決闘とやらが、誰と誰が戦っているのかを。


「ふむ……ここからでは見ることはできぬな。もう少し高い場所に移動してはどうだ?」


 セピアの提言に俺は納得した。しかし、激しい胸騒ぎが俺を襲う。


 本当に……見に行って大丈夫なのか?


 俺は見る覚悟ができているのか?


 そんな思いを抱きながらも、俺はそのまま移動を開始したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ