表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中古魔宝具販売店「マジック・ジャンク」  作者: 松戸京
魔法使いへの道 水の魔女編
155/251

水魔女と水龍 1

「……で、まずはどの魔女に会いに行くんだ?」


「う~ん。そうねぇ。まぁ、今日いきなりっていうのもさすがに不味いと思うから……まずは一番近くにいる魔女に許可を貰うべきじゃないかしらねぇ」


 そういってアニマはチラリとフォルリの方に顔を向ける。


「……なるほど。確かに、私、一番近い魔女」


 そういってフォルリはアニマの方を見てから、俺の方を見た。


「え、えっと……フォルリ。ホントにいいのか?」


 さすがの俺も、いきなりのことにあまり対応できていなかった。


 俺がそう訊くと、フォルリはニッコリとぎこちなく微笑んだ。


「問題、ない。私は、タイラーに魔法使いとしての資格、十分にあると考える」


 フォルリにそういって貰って俺は思わず安心してしまった。


 でも、むしろ魔法使いなんて別になりたくもないのに、許可なんて貰ってしまうのはよく考えれば良くないことだったのかもしれないが……フォルリがいいと言ってくれるのだし、良しとするべきである。


「そう。じゃあ、フォルリ。タイラーに魔法使いとしての資格を与えるということで良いのね?」


「……待って。1つ、条件ある」


 と、不意にフォルリがきっぱりとそう言った。アニマと俺は思わずフォルリの方を見てしまう。


「条件……何かしら?」


 意外な発言に、アニマは怪訝そうな顔でフォルリを見た。


「……アニマ。なぜ、タイラーに魔法使いとしての資格を与えようとしている? それ、聞くこと、条件」


 いつものフォルリとは違う、はっきりとした態度で、フォルリはアニマにそういったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ