表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/251

突然の来客

 その日も結局俺はマジック・ジャンクに向かうことにした。


 フォルリを連れて行こうとしたが、物置部屋には鍵が閉まっていて入ることができなかった。


 仕方がないので、俺1人でマジック・ジャンクに行くことにしたのである。


「アニマ? いるか?」


 店の奥に向かって呼びかける。


「いるわよ」


 アニマの声が聞こえて来た。俺はそのまま店の中に入る。


「おお、いたか」


「ええ。相変らず暇なのね」


「ああ、暇だ。で……なにか面白い魔宝具とかないのか?」


 俺が訊ねると、アニマは困ったように唸っていた。


「そうねぇ……実は、あんまりないのよね」


「え? そ、そうなのか……」


 期待してやってきたのに、何もないとは少し残念である。


「悪いわね……お茶でも飲んでいく?」


「え? あ、ああ。そうだな……」


 仕方がないのでアニマの言われるとおり、お茶だけでも飲んで、その後は近くの街に行って賭けでもしよう、そう思っていたときだった。


「すいませーん!」


 と、店の外の方から声が聞こえて来た。


「え……客か?」


 俺とアニマは思わず顔を見合わせる。


「はーい? どちら様?」


 アニアが返事をする。


「ここ、魔宝具、買い取ってくれるんですよね?」


 店の外の方からの声はそう言っていた。アニマは俺の事を見る。


「……珍しいわ。タイラーみたいな冷やかしじゃない……普通のお客様よ」


「……冷やかしで悪かったな。早く対応してこいよ」


 俺にそう言われてアニマは店の外へ向かっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ