俺の呪い
―――――――――俺は生まれる前から罪を背負っている。
俺には両親はいない。
両親は俺が生まれてすぐに死んだそうだ。
そして両親の罪を俺が背負っている。
その罪を償うために俺には2つの呪いがかかっている。
まだ小さかった俺は何も知らなかったんだ。
その2つの呪いのことを。
両親の罪の事を。
小学校5年生のとき、俺に初めて好きな人が出来た。
ドキドキしたのも……
胸が苦しくなったのも……
嫉妬したのも……
何もかもが初めてだった。
ある日、その子が俺に告ってきた。
すごく嬉しかった。
その日を境に俺達は付き合い始めた。
でも俺はその子と付き合っちゃダメだったんだ。
いや…俺は誰かを好きになっちゃダメだったんだ。
俺達が付き合い始めて一週間たったある日
彼女は交通事故にあった。
原因は両親が俺に遺した2つの呪いのせい。
「紅葉君!また明日ね!」
彼女の俺が聞いた最後の言葉。
俺は俺の呪いの話を聞いて彼女の前から姿を消す事を決めた。
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彼女が事故に合ったと聞いた直後、俺の目の前に悪魔と死神が現れた。
「君の彼女が事故に合ったのは、君の2つの呪いのせい」
いかにも、死神ですっていうヤツが俺に言った。
「俺の……呪い?」
このときの俺には何を言っているのかさっぱり分からなかったし、
自分の置かれている状況も、なんで俺に呪いがかかっているのかも分からなかった。
「そう、呪い」
その死神の話によると、俺の呪いは
見たものは一生忘れないっていうのと、
俺と仲のいいヤツは絶対に不幸になるっていうのの2つ。
だから彼女は不幸になったんだ。
俺のせいなんだ。
でも、その呪いが俺にかかっているのは両親が罪を犯したかららしい。